気球さんよく来てくれたねありがとう軍拡の声更に増します
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スーパーの給水場は社交場で 譲り譲られ「ぼく、いくつなの?」
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柔らかに三寒四温ツンデレのデレが増えてく正直じゃん、春
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夢醒めて どの世に戻るか決めるのは 自分次第と わかりながらも
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寒空に姿形のなきものを端末片手に垣間見る
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ベランダの虫の死骸をいつまでも片付けないでゆっくり朽ちる
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履歴書にキュアブラックと書きつけて丸めて捨てる美墨なぎさ
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超低空飛行のカラス飛んでくる どっちが避ける?やっぱり俺か
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自販機でミルクセーキのホット買う ささくれ立った心に甘さ
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ご馳走を食べる瞬間目が覚めた 二度寝をしたらまだ残ってるかな?
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ディストピアに成れとぞ思ふ学校も就職先も考えたくない
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盲目は見て見ぬふりのその先で、高級シャンパン味がしねえな
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話飛ぶ 妻の相手は 一苦労 振り回されて 楽しむことに
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空想や 嘘が渦巻く この世にて 何を信じて 何を疑う
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人間は 善悪を知り 行動し 善を選べば 幸福となる
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一粒の 小さなものも 神という 大きなものの 創造の業
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砂粒の ような一人の 人間が 大きな海に 逆らえますか
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人間は 巨大なものと 格闘し 負けを認めて 従うように
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人生の メニューを全部 味わえば 完成品に 近づくものを
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人生は 工場の中の コンベアー ベルトに乗って 流れるままに
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傷跡を 残そうとして この世にて 励んでみても 波に流され
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塵となり 屑となる時 自覚する 霊は永遠 生きているジャン
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風のない公園 ベンチにいれば時の静止を思わせる竹むら
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紫陽花に似た痣をもつ恋人がふと夜に課したロールシャッハテスト
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藍の空を東へ東へ駆ける君 風に流され行方定めず
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木洩れ日を集めてきみを灰にする ひかりはたまに暴力になる
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鯖干ものみりん干し焼くガス台のグリル火加減に押すやボタンの訳も判らず選べぬメニュー
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期待して話しかければチグハグな言葉の塵がざわざわ遊び
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お祝いの言葉を君に言いたくてでも照れくさい語尾につくバカ
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おめでとう愛される君遠目から見ているだけでそれだけでいい
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