本棚は古本の香り十五年積み重なった私とあなた
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雲の色をたしかめたくて 水平線ホライズン 大きな海のはじまりに着く
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みみうしろ やわらか猫毛 もふもふし 思い出すのは 子猫の時代
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逆光のなかにある街 清水の舞台の傾斜たしかめながら
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この町の駅舎えきのライトに照らされてひとりにひとつずつ影はある
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簡単な人でありたい薄い雲ばかり行き交う夏空のもと
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球体の破壊あるいはたんぽぽの綿毛をとばす 遠くへ あるいは
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ゆび先の 当たるつよさは 不安定 だけど気持ちは ショパンかリスト
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ゆきどけに水面はあり冬舗道ひかりを受けていずこにも空
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