さよならは自分自身で決めることピリオドつけずページをめくる
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いざとなれば掃除用具入れに隠れようとだけ決めて通ってた
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家帰れ 濱家と津田 嫌われる 二人まとめて 大阪戻れ
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あのコンビ 漫才スーツ お洒落しゃれやな 艶も出ていて 質も完璧
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長きがん 繰り返す日々 りし日の 彼の魂 世界に導く
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俺の部屋 クローゼットを 開けた途端 上から家守ヤモリ 落ちて叫ぶの
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蜻蛉かげろう蜻蛉とんぼかどっち? 悩ましい 同じ漢字で 違う読み方
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冬休み 二度目の四国 風呂三昧 初めて入る 道後温泉
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ガキの使い 大好評の ジジ抜きは 番組特製 何でもありさ
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大粒で 夏を凌いだ タピオカよ ふわりふうわり もちもち美味し
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ミセス美女 友達なれて 嬉しいな 僕とお歳が 二つ歳上
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温かい我が家も手洗いうがいを済ませるまでは敷居が高い
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手の届く 高さの壁紙 はがれてる 僕の手の 爪も割れてる
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目に見える 全てのものを たたき壊したい それもできない 息だけは荒く
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どうしても 君に言ってみたい 「月が綺麗だね」 君は何て 答えるかえすだろうか
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君じゃなければ ならない理由は 何なのさ? どうして僕は 捕われたのか?
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黄色くて 疲れ癒され レモネード タピオカと並び 大好物さ
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よいものをよくみせるためにたくさんのよくないものを 炊き込みご飯
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ただ一つ 秀でるもの程 強き者無し(一行詩)
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「車菊」初冬にかけて駐車場に隅に咲いたの叔父が教えぬ
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ストーブの熱風のように大切なものは見えないし掴めないから
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別れ際最後までずっと言えなくて今ならいえるはず「ありがとう」
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慕情かな枯葉集めて手に取れば重ねる波に砂の足跡
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貴方はさ 僕が例え 死んだって 進んでいくだろ 蹲らずに
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〝かなしみに 墓をつくってやったのが この海なのさ〞 くらげは言った
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胸の奥 しがみついてるかさぶたを いともたやすく 剥いでゆく 君
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平積みの新書 知性を食い止める
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母の文字通りの猫なで声 かつての私にも向けられた声
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あたたかい繭の中なら眠れるか 花の咲く頃逢えるか友よ
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人生のはじまりにあるカフェーではコーヒーはただしろくてあまい
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