今日の予定思いながらのうとうとの 半分寝てる朝の愛しさ
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海の波絶え間なく鳴り被災地に 人を眠らす子守唄として
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十人を越える人ありこの宴会 組織であった三十年前
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耳鳴りの止まることなし右耳の 嫌わず共に生きることにす
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雲閒くもまより わづかに月のかげろひて 白梅しらむめの散るさまをしるさむ
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思い切りやりたいことをやってみる コスパ最高悩むひま無く
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さみしさは歪なかたち自分でもわからないのに猫が収まる
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なつかしい夕日のような声がまだ鼓膜にあってふとあたたまる
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冬なのに暦を越えた晴れぼくのどこかうっかり咲きそうになる
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何回も何回も何回も 豆まきバズーカ とばしては拾い 拾ってはとばし
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日本人は二千人まで減るらしも三十世紀に青森ありや
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亡者らをひさぎ御堂筋線は二つに裂いた地獄への道
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大海の青の濃度に浮かんでも空の青には沈む一隻
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痛すぎて眠れないけどまた楽し夜ふかしをする理由が出来た
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”私”の修正箇所 鉛筆で塗りつぶしていくように、化粧
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アッシュとかグレージュとかを紐解いて似合った色をプレゼントして
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やめてよね 手をはなされたら死んじゃうと 電車の中で笑う君おり
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静寂が 呼び起こす想像 心踊る さあ始まる オープニングロール
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貴方と私の見る世界 違うからこそ聞かせて欲しい
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あなたはね 人の意見を聞かないの 占い師にも怒られたっけ
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死ぬほどのことなどこの世に何も無いあるいは巷にごろごろしてる
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そういえば角があるのは草食できみらも藁を食むのか鬼よ
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できぬこと 自分責めても仕方ない 明日リカバリー 明日があるさ
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しらさぎや はくちょう雪に 染められて あえてカラスは 目立ちたいかな
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僕達は若い それでも、それだから 別れも知らず 春を待つのか
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がたがたのナイフ代わりに僕たちは結論ばかりを突きつけ合ってる
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孤独には 慣れているけど 悲しいし ラーメン食べて カラオケゆこう
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新宿で マッチングアプリの 待ち合わせ 誰も来ぬまま 帰りの電車
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まだやる事あるのに腰が重いんだ 立つととりあえずねこは撫でるけど(無意識)
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デパートは廃墟になってあの声は光になった安らかな街
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