がに股の祖母は路上で被写体にGoogle Earthにさりげなくいる
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清浄な空気が満ちて朝 おれはよこしまだから寝てていいのさ
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くちびるが小鳥のようだ君の告白はしずかに僕に触れるよ
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青春の青は忘れな草の青まちがえていい消さないでいい
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折りたたみ可能なようで一定の体積を占め続ける体
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二十九万二千二百五十六年後、元日朝九時前に逢おうよUNIX時間の果ての果ての果て、すべてのうたのおわりがそこに?
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進撃が終わる進撃が終わる 進撃が終わり進撃が終わる
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みしみしと成長痛の音がする若き桜の伸びていく様
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泣きながらパンケーキ食べる昼である 誰にもわからぬよろこびがある
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井の中の蛙を嗤う者もある 然し真理こたえは何時も自我イドの中
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花を見て 一緒に一日 いたいです 寂しいけれど 僕の妄想
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花を見に 行こうと誘い 画策も オンゲの方が 楽しい君かな
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長生きなど したくないです 愛されてる 間に死にたい 桜のように
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君のその 思わせ振りな 態度に 僕のこころは 弄ばれてる
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浮き足をあなたの腕が引っ張って  思い知らせるひどい恋だと
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まだ雨が降る世界だし まだ一つずつ壊れうる個体があるし
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眠れずに伸ばした足の感覚で 自由と明日と寒さを知った
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人生のロスタイムももうあとすこし せーので飛び越えろそのライン
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「今日のラッキーアイテムはパーカー」と言わんばかりの並木通りだ
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自堕落な 二度寝に対する罰として 夢の国から あいつが来るよ
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愛しき子、食べるペースが遅いだけ われ動転し医者にかけこむ
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たからものギュッと手の中にぎりしめ、なくさぬようになくさぬように
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花が散り息をひそめて冬を越え、再び芽吹く自然のちから
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目の前でぐっすり眠る愛しき子、私の寿命をわけてあげたい
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ウグイスが知らせてくれる街中に 今年も春が巡ってきたと
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ベランダで春を知らせるウグイスのさえずりを聞きさあでかけよう
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風呂の中 われ膝抱え寂しさを 重しをつけて沈めてしまえ
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あったかい パンとベッドのある部屋に とどまることを よしとしない人
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世界一 美しいはずのきみのこと きみだけが知らないままでいる
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「春ですね。次の冬まで、ごきげんよう」 死神は笑い 消えていった
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