始まりを連れてくる分針カチコチどこかではなくここにこの場に
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涙がなんだか溢れてく 悲しくないよ幸福なの
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緩やかに手を繋ぎ浜を泳ぐ春 合わせた瞳 きみは細める
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遠くゆく金色の髪 春の海 咲かない花を抱きしめて
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つぼみいまだかたしといへどこうほのかみつつかすむ桜の並木
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この世にないものを作っているときは 指先が少し饒舌になる
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酔うほど呑んじゃあいないはずだけど 光ちらつく3秒間
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■□■□■□■□■□■□■□■□透明なんですだからもう放っておいてはくれませんか
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「サクラチルお祈り申し上げてます」ああ字面だけなら風流じゃないか
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なんとなく生きてきたからビビンバを食べたことない君が好きです
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慢心が短気にさせる カルシウム取れども取れど苛立ちは増え
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音の粒がうねりうねって絡み合う湿度の高い森のような曲
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こんな夜はラフマニノフを大音量で聞こうロシアの大地に眠ろう
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眠れないのか寝たくないのか君は知らない電話口で笑う君
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一日を横にならずにすごしたら 筋肉痛になったよ マジかよ
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ちがうんだ! 何でもすぐにはやめてない! 月替わり趣味を十年やってる!
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朝もやけ 気持ちよさげに背伸びして 背筋がつる ああもうなんだか…
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「世界一安い言葉」といわれたら 「愛している」だと答えるのでしょう
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花粉症つらすぎるから杉に聞く 目的はなんだ?金か?名誉か?
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瓜二つ鏡写しの姉妹とて 互い相手になれないもので
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憎しみに炎灯して狂いれば 燃ゆる心が身をも動かす
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お互いを大事にしたいこの気持ちまだ名の無い二人だけの気持ち
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かろやかに歌ひだしたるセロのふしチャイコフスキーのロココスタイル
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サンダルをつっかけ外へ出てみればそこにはすでに桜の花が
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もういっそ すげーふざけた歌を詠む いまの僕にはそれが自由だ
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空気がそよいで そらへと舞って 結局同じ空気を吸ってる
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インクジェットプリンターって 中に写実画家ひとりいるよ
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生きてるだけで丸もうけ って 成功者からの「お言葉」としか
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この音は あなたが奏でる音だから あなたそのものとして入ってくる
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息をしてても しぬんだよ
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