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従軍か非国民かとよも問はば殉ずるに価するやにっぽん
3
がたがたと軋みそめたる島嶼にて竹槍のごと揃ふミサイル
8
フォルクスワーゲン車線変更占拠すにリチャードマットと書き加へつつ
3
雨夜
(
うや
)
にだけ 痛む古傷 丸まりて うつらうつらと 夜の雨音
12
「沖縄は日本固有の領土です」政府広報からまはりつつ
4
心証の悪き支那人そのままにかがみのごとく 黄の膚を見つ
3
崩れ去る秩序、断絶、平和の終焉。ベルリン以降をいくるものとし
3
暗黙に断罪されをり疑はざれば狂ひ初むのみ早鐘が音は
2
底深く紫陽花の闇ひろごりて死を近うせる井には滑車を
5
ここにない。あなたが欲す、そう、『希望』みたいな言葉。さわれたら、熱。
4
「どちらでもない」世界だと言い聞かす 何にもしたくないからだよね
5
希望なら手に入るけど絶望を歌うためには足りぬ文字数
6
処理水と訓じたることただちには影響なきこと国のいふこと
(
)
3
暗黙に仮想敵国現実の敵国となり 恐怖に拠る淘治
2
利き腕にかたぶく重心コロナゆゑ千鳥足にて揺るる視界は
6
行かなかった解散ライブ再生し部屋に時間の塊が降る
6
かっこいい言葉遣いに無理してる?感じたことをそのまま言って
5
手をつなぐ 幼き
姉弟
(
きょうだい
)
レンズにて ふいに涙滲むは 老いの緩みか
7
しらけたるラテアートに泛ぶアヒル「資本」飼ひならされてつかの間
2
書き損じばかり所詮衝動の滅ぼせるまできさまをにくむ
3
つまらないおとなになったあの時のかえらぬ傷が疼くのだった
6
肘ついてテレビ観ながら食事する。子が出てゆけば母脱ぎ捨てて
26
書物をば 積ん読にして 砦にす 五畳の書斎 わが祖国なり
7
真ん中を行く人 僕は掘って行く ここでさよなら、地球のみんな
4
アレ、ソレと 指示代名詞 電波にす 仲良き符丁も 老いほろ苦く
10
体温が宿るシーツに包まれて窓の隙間はさわさわと秋
15
旅に出る 切なきイントロ 若き唄 二気筒のバイク 風に乗せし夏
3
きみたちの頭の中に入ってる型が役に立たない日がすぐに来る
5
令和風
看板
(
POP
)
俗謡耐えられぬ軽さ、の時代の先に在る、ことば
4
「探偵はBARにいてGHOSTはブレインにいる」騒霊の住処、
臓腑
(
はらわた
)
。
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