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画面には笑顔溢れる
娘
(
こ
)
と孫が 心によぎる会えない寂しさ
25
丁寧な暮らし生き方憧れる せめて歌はと丁寧に詠む
57
秋来ぬと窓を開けども頬を打つ 風の熱さに夏がまだいる /「残暑」
15
無花果
(
いちじく
)
のほのかに甘い風香る 無花果の木の小さな木陰
37
鳳蝶
(
アゲハチョウ
)
ひらりひらりと舞ってゆく 季節に乗って翔び去ってゆく
35
帰り際こっそり小遣いくれた
義母
(
はは
)
微笑む写真を今日も眺める
35
夏という季節が決壊した様な豪雨が僕を叩き続ける
42
ゆりかごの歌を一緒に口ずさむ 親子互いの歌声聴いて
36
午後の陽が少し傾く夏がゆく 跨線橋から電車を見てる
42
老犬よ こんな時もあったのね ドアには
証
(
あかし
)
の
数多
(
あまた
)
の
爪痕
(
つめあと
)
40
波音に耳を澄ませば満ちてくる 人は何処かに
渞
(
みなもと
)
を持つ
39
偶然が偶然を呼ぶこの
惑星
(
ほし
)
で一緒に焼こうお好み焼きを
46
花のたてるをたれそしらさむ浮草へ鳰くくりぬをしるとはなしに
9
喀血す母仔合はさば一羽の鶴となりなむおりがみのゆび
11
草帷子桔梗に芒婦人花秋の地獄のすずしきを染め
9
秋闌けて漢方學者薬種店硝子戸へ首晒せるあはれ
13
疱疹
(
ほうしん
)
は赤く
脹
(
ふく
)
れて我に告ぐ「このお
身体
(
からだ
)
はお疲れですよ」
59
無い
尻尾
(
しっぽ
)
一生懸命振る老犬 分かる分かるよあなたの気持ち
31
吾子からの人生最初の「ごめんね」は、「(ママの牛肉食べて)ごめんね」
44
鉢合わせ 会ってしまえば 逃げられぬ さちを願えば 朝霧つつむ
24
水たまりぴしゃぴしゃ弾むステップで吾が子は踊る時を忘れて
39
水たまり遊び帰って吾が子ふと「
あめ
(
雨
)
いたねー」とつぶやき笑う
37
この気持ち喜怒哀楽のどれなのか分からないまま涙は流れ
40
解体の音もさみしき秋の雨誰かが住んだ家が無くなる
57
木犀の香り今年も漂って案外僕らは幼いままで
37
海底を二万
里
(
マイル
)
も行くように静かに静かに寝ます おやすみ
40
帰宅してシャワー浴びれば流れゆく私の形の見えない何か
57
包丁を逆さに持って皮を
削
(
そ
)
ぐ ゴボウの白さにいつも驚く
47
晩ごはん 食べたらもう寝る 八時半。 目覚めれば
2
時 あさなのよるなの?
26
止
(
とど
)
めさす 淋しい心の 急所とは。 人にはおわす のど仏なる
26
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