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冬日差す畑の隅に枇杷の花甘き香りを風が運びぬ
43
折れちゃった今日は母さん休みます何もしないよなんにもしない
33
甘酒の作り置き切れちと寂し風邪予防にと朝から仕込む
36
真冬日の道の駅には人けなく我ら二人のコーヒーも冷め
38
あふれ出る 想いを胸に 押し込めて きょうもあなたと ともだちの振り
16
探しても あなたの中には もう居ない 半年前の 綺麗な私
12
たまらんなぁ喉元通る黄金の泡の刺激で疲労回復
13
娘等が 巣立った後にタイマーの ありがたさ知る夜更けの帰宅
10
婆ちゃんが娘の背中を叩いてる「孫の手さ
付
(
ち
)
だボールが効ぐがら」
25
ありふれた元素四つの構造美テトロドトキシン解毒を阻み (炭素、水素、酸素、窒素だけ・短歌の美にも通じて)
15
ボロ負けや 卓に投げ込む 千点棒 追っかけリーチが 倍満で飛び
7
早朝の三時にやっと眠くなるホットワインの催眠術師
38
豪雪で家に籠もりて幾日か 食料尽きかけ いざ買い出しへ
22
我が胸に
面
(
おもて
)
うづめて なほ好きと 言いし言葉ぜ 忘れかねつる
7
罪人の刑場跡の桑の実を恐れず食んだ子らも大人に
19
いつまでも親に飼いならされているそれは都合で愛とは言わぬ
32
親のため親が死ぬまで共にいる良い息子だが白けた私
29
水面にビッシリと氷 藻の蔭でメダカは ひたすら 遠き春を待つ
10
顔中にご飯くっつけ笑ってる幼よ
戦
(
いくさ
)
知らずに育て
32
連日の吹雪を止める手立てなく今朝この街も降り始めたり
34
雪かきの苦労なき冬 後にした町より届く雪の風景
35
冬の道あなたの足跡追いかけて共に歩める喜び噛みしめ
11
雪のこと嫌いじゃないよだけどもう君と戯れ合う事が出来ない
30
寒さゆへ時すら縮むと思ふ日々
睦
(
むつ
)
む間もなく睦月は過ぎて
21
川べりに 一羽の鳥が 悠々と 夕陽を浴びて 伝えし自由
31
大雪の知らせに動けぬ人の群れ何年経っても変わらぬ景色
11
ふかふかの雪は五寸を越すほどかサラサラと落ちスコップに残らず
34
重なって乱れた髪に櫛入れる君を見つめた月のある夜
7
行っていい?娘にすいとん汁を出す「これって・・・」覚えてくれていたんだ
25
関係はないと言ってはみたものの トゥルーマザーの影がちらつく
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