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リハビリの窓に眺める茜雲音も無くゆく日を追いかけて
40
綱打ち済んで奉納土俵入り披露する英明はいつまたボツだ
7
鏡見て絵手紙そしてラブレターまでが恋だとまた言い聞かす
12
作詞家を夢見た結果レコードにならない無駄が句を歌を詠む
21
美智子さま歌集買ってもまだ弟子になってないそのレベル目標
15
二十歳からもう五十年レコードにならない作詞家はしつこくて
15
ひらひらとなにか舞ってる見上げれば白く小さなあゝこれは雪
33
降雪の恐れなくなる雨が降り出した遣らずの雨じゃなかった
16
今季最強最長寒波襲来の初体験は竜神の滝
23
サプリまたぐっすりと朝かろやかにうたう短歌を知っているのか
15
企みを誤魔化したくて慌ててる振り暇だから考え過ぎに
15
肩を下げ姿勢正して気持ち良し 曇天の下
風切
(
かぜき
)
り歩く
24
なっぱ電車に母は乗ってた昭和には指切りをしたような気がする
16
自転車を漕ぐ間に昇る朝の陽の熱に溶けゆく真白き吐息
46
左足人さし指が内出血 「スマホを落としただけなのに」
19
「あっ!」と言えば分かってくれて笑い合う 積み上げてきた
夫婦
(
ふたり
)
の歴史
25
復活へ現在地だと完全を見せてくれたな手術後の初
16
手挽きミルゆっくり回す日曜日眠る我が子を起こさぬ様に
62
今日行ける道はどの道ラジオ聞く吹雪か除雪か事故か故障車
17
晴れ間来て老夫婦住む屋根の雪下ろしするべく救世主来る
20
冬七に春三分程日の光 少し切なくなる白い色
38
好きになり想いが
募
(
つの
)
り愛になる やっと淋しさの正体を知る
19
きさらぎの美し星の凍てる夜も暦いつしか向春となり
44
近視用メガネの上から老眼鏡 Wメガネで刺し子は進むよ
26
先輩の助言を聞いて目が覚めるより句を歌を詠むいいヒント
13
最大の魅力は秘密古希美人口癖だけどまた女子で留守
8
今日も待つ昭和レトロの喫茶店指切りをした仲でも他人
25
風邪をひくしんどいけれど温まる
息子
(
きみ
)
の作った卵のおじや
21
ハメ
外
(
はず
)
し遊んだツケがやってきた 歳
相応
(
そうおう
)
にせねばと誓う
19
あれこれと
甲斐甲斐
(
かいがい
)
しく世話焼く
息子
(
きみ
)
たまには風邪をひくのもいいもの
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