梅雨迫り 収穫終えし玉ネギを 天日に晒す休むいとま無く 
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高崎線 ひと駅走り また止まる 地震の後の 長き家路よ
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早口のドラマの会話に置いてかれ 対象年齢外れた耳かな
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揺れ来ても吾を気遣う人もいず震度の知らせただ届くのみ
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朝陽浴び緑煌めく青啄木鳥アオゲラが明ける世界に調べを刻む
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竹藪に隠れるようにひっそりと紫陽花が咲く飛び石の庭
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認知症夫婦の診療に手間取れど明日は我らが身かとも思ふ
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いつの間に大人になった 嫌な顔一つもせずに飲むジャスミン茶
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やれることすべてやったさ そうだろう? ぬるい湯船で手と足のばす
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今月も 半ば過ぎだと焦りつつ 「まだ大丈夫」と書類選別
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こころよく全て受け止め生きていく自分の力で幸せになる
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何十回 いや何百回 ひやりとす 生まれ育った 地震大国
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分量を間違え出来たゼリーにも似て定まらぬ暮らしをしてる
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何事も 早め早めに しておけば 良いと知りつつ つい後回し
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運転もゴルフも旅も ふと見れば 賞味期限の近くにありて
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夜市には風の過ぎゆく時があり 浴衣の袖に父を探せり
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「おめでとう」通知を眺め笑みこぼる年に一度の特別な日に
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ちょっとした猶予みたいな夜だった むき出しの腕を撫でる涼しさ
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暗闇を 照らす光が 暖かい 思い出という 私のランプ
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鉄骨のすき間の藁を引き抜けば無毛のヒナが出て来、押し込む
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奥行きのある世界へと旅立てるそんな旅なら仕度をしたい
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「お母さん、スマホでとって!」風呂場から薄紅色の雲を指さす
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暗闇はぬめりの水で満ちをりて 海月絡むや水槽の午後
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自分には縁遠いと思ってた 空から星が降ってきた夜
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可笑しくて 息が出来ぬと 笑う君 ただ幸せで ただ好きなんだ
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アルバムの写真はどれもピンぼけでそれでもわかるあなたの笑顔
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きっと耐え難いことでもあったのね 金平糖をすり潰す人
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「一区切りついたら先へ進めばいい」「つかなかったら?」「ここにいればいい」
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デイケアは久しぶりにて薔薇の花黄色の言葉の友情ありて
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ふいの風 ひととき揺れる 草堤 吾亦紅われもこうの空 やがて静まり
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