待ち侘びて花壇に植えし花々は寒の戻りに首を垂れて
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花びらは光を通し輝けりアズマイチゲは森の妖精
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ひざまずき花芽の周りの草を抜く巡る季節は待ってくれない
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ビデオには 幼きわれと 亡き祖父と 粗い映像の古き思ひ出
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さき手を するりと抜けて 風船は 春風にさらわれ 空を舞い
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骨董の大きな甕のメダカたち寒さを越えし命はぐくむ
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冬を越し元気に泳ぐメダカたち時空を超えた小さな命
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椀 三つ 久々煮込む 「つみっこ」を 一つ供えて 息子と夕飯 /つみっこ(方言?) = すいとん
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迎へるは 黄色い拍手 風に揺る 左 水仙 右にレンギョウ
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空白のひと日はひとり花のした亡き人思う春の夕暮れ
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病む猫のただ寄り添ひしかたはらに耳を澄まして何を語らん
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桃色の こぶしの花を 愛でた妻 天仰ぐ我 頬打つ氷雨
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草は伸び ともしびもなく 寂しげに あるじの帰りを待つ 古い家
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咲ききればられる定め古桜ふるざくら何も言わずにただ咲き誇り
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桜花かの人待たず散りぬるを遣らずの雨の泣きそぼりおり
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桜木の並木に降るる花吹雪古い団地を淡く抱いて
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子の歩む速度で木々のを行けば卯月の枝にはや蝉の殻
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休み前 やりたいことと 睡眠を 天秤にかけ 寝支度はじめ
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文學の空座を英‐翻訳の辞、売文とは善き惡徳の華
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自然機械解析の夕きざす葦の茎は死を思はず 言葉
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都市を経し寒村の老婆は慾るCartierの首飾の留石 まで
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ころもかりぎぬくづる花争へ流鏑の音 正鵠を逸す 
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大切な ニュースもあるが 様々な ことがあるなか 野球が救い
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海外で ツ と シ は笑顔の記号だと 知ってから見る ツツジ にっこり
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完全に 世の中は春 わかってる まだ冬服を しまえず着てる
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いつの間に 寝たのだろうか ここはどこ みたいな感じ 記憶を辿る
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汝 速やかに死ね――勅命下る白き菊花を手套にはらふ
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緩慢なる自殺と思ふ現実の高架橋より鐡塔に 吊る
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ハリウツド・キネマ・パラダイス。亜麻色の髪の靑少年ゆ離れきて
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「執行猶予零年異議なし」「なし」口揃へ謳ふ――死刑
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