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処理水と訓じたることただちには影響なきこと国のいふこと
(
)
3
暗黙に仮想敵国現実の敵国となり 恐怖に拠る淘治
2
利き腕にかたぶく重心コロナゆゑ千鳥足にて揺るる視界は
6
行かなかった解散ライブ再生し部屋に時間の塊が降る
6
かっこいい言葉遣いに無理してる?感じたことをそのまま言って
5
手をつなぐ 幼き
姉弟
(
きょうだい
)
レンズにて ふいに涙滲むは 老いの緩みか
7
しらけたるラテアートに泛ぶアヒル「資本」飼ひならされてつかの間
2
書き損じばかり所詮衝動の滅ぼせるまできさまをにくむ
3
つまらないおとなになったあの時のかえらぬ傷が疼くのだった
6
肘ついてテレビ観ながら食事する。子が出てゆけば母脱ぎ捨てて
26
書物をば 積ん読にして 砦にす 五畳の書斎 わが祖国なり
7
真ん中を行く人 僕は掘って行く ここでさよなら、地球のみんな
4
アレ、ソレと 指示代名詞 電波にす 仲良き符丁も 老いほろ苦く
10
体温が宿るシーツに包まれて窓の隙間はさわさわと秋
15
旅に出る 切なきイントロ 若き唄 二気筒のバイク 風に乗せし夏
3
きみたちの頭の中に入ってる型が役に立たない日がすぐに来る
5
令和風
看板
(
POP
)
俗謡耐えられぬ軽さ、の時代の先に在る、ことば
4
「探偵はBARにいてGHOSTはブレインにいる」騒霊の住処、
臓腑
(
はらわた
)
。
4
その猫も死ぬよ 歌壇にてあらかじめ穂村弘が飼いはじめしも
6
夏去りて 風色変わる 夕の路 宵待の吾に 寂し色の風吹く
3
弱気
塞
(
せ
)
き 遠慮の肩支え 暖かき ひかりへ委ねる 介護の君に
7
沖縄を買うという精神構造のおかたをとてもしんじられます
4
かなしいかな、正義の仮面の内側は――、嫉妬と報復でできている。 世相。
5
アルブレヒト・デューラー「
復讐
(
ネメシス
)
」像の幾多度刷られ幾多度の戦争
4
朝日にも読売毎日歌壇にも一度として載ったことがないわたし
7
水涸れの 草の川原に 降りていく 陽炎の道の下 ふと消えゆく人
5
やわらかな君の心に刺した矢を抜くのはきっとわたしではなく
17
かき氷 やけに口冷たき 九月末 残暑戻りて 扇風機帰る日
6
若き頃 老人の病棟と 揶揄せしも 病老の待合 今その真ん中に在り
9
診察後 平癒の
兆
(
きざし
)
認めたく 医者の言読む 思いは
逸
(
はや
)
りて
9
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