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滅びから生まるへはるか離るるを春陽のはるはふんわり触れて
12
プランター 小松菜の芽が出揃って 農家気取りの二年目の春
27
愛犬の夜鳴きおちおち寝てられず されど愛おし勝るものなし /犬莫迦
20
目鼻口、喉の奥から耳までも 痒みて腫れる花粉症哉
15
手紙読み 散りゆく花びら かき集め 懐かしの想い はめ込んでゆく
14
遅刻する 急ぐ足元 風過ぎて たんぽぽの綿毛 どこにゆくかな
14
社長室 鋭い
眼
(
まなこ
)
睨み合い 漏れた言葉は 鮎釣りの日程
17
プログラム バグが見つかり 呼び出され 専務の毛根 バグを見つける
10
墓じまい覚悟の行く末 「僕が守る」次男の言葉 胸に迫りて
23
ヒトカラで、ケツメの『涙』を歌ったら、涙が止まった。たこ焼き美味い。
6
君去りて 落ちし蕾の
紅
(
あか
)
きこと 子の呼ぶ声に 我は老いゆく
16
雨の日は 晴れを祈って 晴れの日は 雨を祈った 三月の
自室
(
へや
)
10
列島開花
桜の
(
はな
)
扉が開かれてピンクのニンフが駆けめぐる 見落とさないで私も待ってる
6
今を生き 目の前のこと ラベリング 彼岸の入りは 春を知らせる
30
曲がり角片目の猫と鉢合わせ 強く生きなよ春は来たから
19
このチョコが美味しいのよという音で「中山美穂が死んだの」という君
7
東向き 窓ある部屋の贅沢は 明けの眉月 これに極まる
13
贅沢は敵か素敵か 夜明け前のぼる眉月 見て思案する
13
昼下がり 息子が食べる ポテトみて 笑顔で突撃
0
歳の孫
24
元部下と 神田駅にて 再会し ランチ富士そば 思い出の場
27
名残香
(
なごりこう
)
道
行
(
ゆ
)
く
頬
(
ほお
)
は
梅紅色
(
ばいこうしょく
)
三月
(
みつき
)
の花嫁 夢にゆれつつ
17
悲哀とは 幸福たちの 存在を 証明し得る 唯一のもの
13
窓越しの 板の間に立ち 温もれる 足の裏から 春入りたり
25
夕日
背
(
せ
)
に 友と語らう 三年間 淡い花びら 色染め濃くして
15
春浅し
日暮
(
ひぐ
)
るる時の 伸びゆけば 時計の針が 開花を進める
18
時経ちて
陽春
(
ようしゅん
)
謳
(
うた
)
う
最中
(
さなか
)
なり 飛び立つ
花粉
(
せい
)
が
黄金
(
こがね
)
に輝く
19
病床の魚の眼から潮流れ「我を食え、焼け、骨までしゃぶれ」
9
梅残る彼岸の墓に香焚けば此岸のにほいの風に吹かるる
22
サウナにて整う恋を許すまじ浴場出でて君と待ち合う
15
有明の夢とぞ憶えし逢瀬なら月満つるまで夜桜に泣く
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