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妻の目に 涙あふれて 「優しいね…」 互いに涙 介護の思い出
28
雨の日もレインコートで歩いたね ひたすら眠る老犬愛し
35
桜木の並木に降るる花吹雪古い団地を淡く抱いて
40
不自由を持ちて集まるデイサービス、スタッフの声、明るく響き
15
やっぱりねアナログがいい アルバムを開けばそこに家族の笑顔
40
秋晴の清しい空や靖国の奉納舞は厳かなりき
8
爛漫
(
らんまん
)
の 主役
愛
(
め
)
でらる 足元で
白詰草
(
シロツメクサ
)
が 踏まれて悲し
24
ころもかりぎぬくづる花争へ流鏑の音 正鵠を逸す
13
海外で ツ と シ は笑顔の記号だと 知ってから見る ツツジ にっこり
55
みどり萌え長き病と決別しメロンを食し君は旅立つ
25
気がつけばあたりは若葉の頃となり桜を探し過ぎにし日々へ
18
寒空のビール祭りは震えても一緒に呑めば楽しいふたり
12
蒲公英
(
タンポポ
)
の綿毛を手にし風を待つ
三歳
(
みとせ
)
の孫の眼には青空
26
見渡せば木立の中の木漏れ日に白きシャツ着た在りし日の夫
(
キミ
)
22
ネモヒラは地平の果てまで淡く咲き蒼き海へと溶けて重なる
22
村上へ藻塩を買いに彼と行くモナカどら焼き大人の遠足
10
お経より ボレロがいい と言っていた 父の墓前で
15
分間
84
プロ野球、推しのチームの勝敗に一喜一憂、母親のごと
15
徒桜
(
あださくら
)
一まい一まい 降りてくる 絶望と 希望にゆれる メトロノーム
34
清らかにひっそり咲きし都忘れ覚えていたよあなたの事を
18
雨上がり 川の両岸一面に 活き活きと咲く 野の花愛らし
32
薫風に
抱
(
いだ
)
かれながら 葉に一つ 月下美人の小さな
蕾
(
つぼみ
)
25
水彩の
画
(
え
)
の如き雲浮かびおり青空 新緑 季節は進む
24
今さらに知った私も気象病? 昨日の不調はスッと消えて
26
キッチンに香り漂う初夏の午後リンゴといちごコトコト煮込む
17
土をこね時計の針は重なりて終わりを知らぬ造形思考
19
通院の日取り決まらずもどかしく送りの息子伺うばかり
13
本能がくすぐられるか三匹の愛猫窓辺で蝶を目で追う
9
庭隅に黄のガザニアの広がりて 初夏の陽と風 吾も受けて佇つ
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おーい雲白いスニーカーを履いたのよ眩しく輝くお日さま見せて
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