轟音のいつものくしゃみに遮られ 歌にならない母よ 元気で
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花壇には木漏れ日のもと凛と咲く花魁草オイランソウの赤色まぶし
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ゆらゆらと儚げに咲く白蝶草ハクチョウソウ炎暑を忘れ涼しさを呼ぶ
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三日月夜。 月牙鏟げつがさんの 使い手は 沙悟浄だった 成仏のための
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アメリカンチェリー一粒ちょっとした言葉の棘を反省してる
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旅路にて 荷を預けたら 身軽なり 引き受けてくれた かたに謝恩の
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「のきばって何?」って聞かれ分からない 親子笑ってささのはさらさ
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台風が ふたつも来そうな その時に 飛行機に乗る わが身を思ふ
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一条の 蚊遣火かやりび 星に みえますか 天の川瀬で ひとり待つきみ / もうすぐ七夕
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農園の紅いネットにぶら下がり小玉スイカの縞夏を告ぐ
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満開のブーゲンビリアひさし借りここだけ少し南の座標
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アジサイが 創る水玉 光り帯び 今日も活きよ 清く生きよと
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穏やかに92歳くじゅうにで逝く姑の通夜遠く花火の音を聞きつつ/十年前花火大会の夜
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太極の 老師は九十四歳で 癌でも元気 運転して来る / えぇっ?🤯
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かすむ都会 機体迎える ビル群は 足もと失くし 夏の亡霊
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言の葉が実を結びゆく歌となる不揃いだけど私の果実
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エアコンが 到着するまで2週間 氷 かみさま 風 ありがたや
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夕立に追われて帰る労働の熱も疑問も対流してる
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シンジケヱトより國粋主義者を作らうよ「撃たれた総理は二度撃たる」
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國政――、鼠講商に穢れゆく時を緑黄色社會が謳ふ「萬歳」
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天皇制督父は鐡杖をもて支配せ り、なまぬるき革命の血褐の旗
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戰世近づきある 旋風風とは鉤十字紋章にほかならず は
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熱情は 北の星にふれ 涼やかに スカイツリーも シュッと澄まして
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電波塔 各国言の葉 匂いの坩堝るつぼ 昼にうっかり インドカレー屋
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木々揺らす風吹く午後に聞こえ来るか細き蝉の声漸くに
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台風が過ぎて夕方五時半の空は水色真昼の様に
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台風の後を飛んでく黄揚羽の後に続けと自転車を漕ぐ
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台風が 乗っかっている 吾子の町 山のこちらは むし暑いだけで
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心地よい 仲間意識の スローガン 仲間じゃなければ ほぼフーリガン
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髪色をピンクにしたと聞きました  似合うだろうね。好きでごめんね。
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