何事も もれなくダメ出し おまけ付き 労いさえも 皮肉に聞こえる
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できるかと 問われてできぬと 答えれば 何故できぬのか いいからやれと
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受験直前 大丈夫な息子は寄ったファミマで『ゴルゴ』立ち読み
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病みて枯るる 早春の野に 一番星 水仙の花 光一筋
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神様に会えたら怒りぶつけたい一昨日神に祈ったけれど
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早春の天気のごとく 気まぐれで へつらうこと無く生きる君が好き(愛猫へ)
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冬だけど 外の寒さじゃ なくこころ ぬくみみぐるみ さめざめと雨
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新しいケリケリ猫に渡したら猫喜んで蹴りに蹴りけり
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この道はいつか来た道旧友と夢を語りし思い出の道
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花揺らす冴え返る風散歩道 犬抱き寄せて春の温もり
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まどろんで 頭をもたげ ユリユラレ 冷たい車窓 斜陽に照らされ
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静寂を 微かに破る 針の音(ね)に 幼き頃の 学び舎を想ふ
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しづみゆく世界の底でつれづれに思ふあした笑む花の色など
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枯れ草の動き静かな小春日は鳥声聞きて歩かば楽し
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スピードに乗れない吾を急かすなとゆっくり歩む日だまりの道
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雪辱を果す明日もいい天気Z世代がいつもライバル
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白妙の 田んぼに眠る ポテンシャル 北極星は 指揮棒をふる
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すれ違う双子の姉妹のベビーカー微笑みくれて僕を励まし
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診察で上着ぐのを考えて重ね着一枚減らす見え有り
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握る手は嘘なきものよ 終電に 息の白さと「またね」の蒼と 
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久しぶり再会してはお互いに老いた事実を飲み込んでいる
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「愛してる」「愛してほしい」「愛したい」「愛は苦しい」「愛って何だ?」
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春想ふ 砂の丘へと伸びる影 そっと繋ぐ手熱を帯びゆく
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春の花春に色づき終わるようその花束は君の華束
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みなさんのいいねをもらい満足だだがまだまだないいねをくれよ
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レストラン日本人はいいけれど外国の者少し怪しい
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あたたかい気持ちを色にしたような たらこもバターもたっぷりパスタ
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春色の陽射しに背中押され行くリハビリ散歩で気持ちもほぐ
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裸木のすべての枝の粧いは昨夜よべに降り積む淡雪のすい
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はや過ぎて卒寿の兄の七七日なななのか供えの花は明るくまとめ
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