可惜夜を ともに過ごせし 君さえも 淡き記憶と なりにけるかな
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可惜夜あたらよは 可惜夜あたらよ故に  早くけ  初恋故に 破れて可咲おか
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にゃあと鳴き たまに現れ すっと消え  気ままに見えて 思慮深き君
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贈り物包装優しく解くように私を大事にしてくれるひと
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松雪草スノードロップ 白く儚き 君なれど  少し怖いな 花言葉がさ
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振り返り転げ落ちるよあなたまで桃の実捨てて柘榴齧ろう
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値札だけ静かに替はり昨日とは重さの違ふ買ひ物籠や
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「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
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はじまりの 光を浴びて 励まされ 言葉の海を 渡る舟編む
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あかつきの たなびく雲を 目で追って  たばこくゆらす あなたの色香 
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子への愛 気恥ずかしいな 何故だろう  けたる愛が 足りなかったか
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大根の 鋭利な旨味 一筋ひとすじに  集めてからし かいわれ大根 
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スリーブに 描かれたイラスト ときめいて ホットミルクティー ずっと温かく
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悲しみの 雨にうつむき 泣いてては 空に昇った 虹に気づけぬ
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ふくざつなきもちになるのはこっちだけ待ってるときの横断歩道
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うるかしたもち米をザルにあげたならふかし布に包んで蒸して
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ビーと鳴るもちつき機の前しゃもじ持ちふかしたてのもち米をすくい
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くるくると回して粒を殺してくもちつき機による素敵な仕事
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つきたてのもちの香りも食感も味わいもすべて伝えていきたい
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水揺れて 一人寄りかかる ビート板 眺めた背中は 僕のずっと前
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コンビニの アイス溶け出す 海岸線 君の手掴み 走り出す初夏
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値上がりで ゆらしゆらして 3杯目 紅茶のパック 破れんばかりに
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満点の空で笑顔の一番星 火点し頃 あの子も孤独に灯る
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「年一度 天の川でのデートねぇ」金平糖を噛み砕く君
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冬の午後 君(猫ちゃん)がうたた寝 その横で 僕も静かに 眠気が誘う
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同じ親の子だとて 好み異なりぬ 姉は好きは苦手 椎茸
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宝物みたいな言葉 ずずずっと頭の中を塗りつぶすまで
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足元は陣取り合戦指先を黄色に染め上げ冬を頬張る
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洗濯物ほしものを畳んでくしゃみ一つして ちょっと困った春の兆しよ /花粉
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雪だから細くなりゆく路地歩きすれ違う人袖すり合わせて
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