「行って来まーす」ふと振り返るベランダに淋しそうな愛犬キミの姿が \ 若かりしキミ
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カッポカッポ お馬の様に歩いたね もうもう動かぬ愛犬キミのその脚
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クリックしたらタイマースタート まずはYouTubeを見ながら1時間過ごします
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エアコンの効いた部屋でのお昼寝は夢まで涼し夏至の日の午後
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告白と言えないような言葉でも 僕にとっての精一杯です
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子のみやげ小麦饅頭なつかしや祖母が作れしそれと同じき
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日本虚妄に祝われある時に椎名林檎の歌う第五十二州万歳
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浅民煽動され――、似非風流を見抜かず抜かす「柳に日章」
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深き呪詛 遺骨三百万を秘匿し血痕の日の丸掲ぐ防衛省は
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日本、喪失さる記憶つゆ思はざる万愚節の甘藍のひしひし
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朝餉あさげときギィーギィーギィーと尾長鳥何をか見つけ空腹おなか満たさん
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友達がいないわけではないのです 誘いたいのが君だけなんです
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諸君、叙情をしたまへアドルノも汝が無関心を悦んでゐる
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箱庭にて。緻密模型は組み上がるともよくよく見れば砲臺の塔
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見目塞ぎ過しき 壁裡なす公私けぢめにも戰争は遣つて來、
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轟音のいつものくしゃみに遮られ 歌にならない母よ 元気で
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花壇には木漏れ日のもと凛と咲く花魁草オイランソウの赤色まぶし
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ゆらゆらと儚げに咲く白蝶草ハクチョウソウ炎暑を忘れ涼しさを呼ぶ
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連れションの響き懐かし停車場の公共トイレのクラス会の夜
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「時々はLINEくらい見てほしい」 妻への願い 喉までとする
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家族すら持たぬ女はさびしくて人恋しさに人をながめる
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その昔 母の日贈り物ギフトのマグカップ やっぱり捨てれぬ 欠けてはいても \ 断捨離してます
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穏やかに92歳くじゅうにで逝く姑の通夜遠く花火の音を聞きつつ/十年前花火大会の夜
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とびきりの笑顔が届く夏の朝離れ住む曽孫ひこスマホの中に
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期せずして逢える幸せ抱き合う令和七年七夕の夕
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独りでも生きて行かねばならぬゆえ あちらこちらに折り合いをつけ
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エアコンが 到着するまで2週間 氷 かみさま 風 ありがたや
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寄せ植えの苗を植え替え蘇る玄関先の花々感謝
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黄昏にぽつり佇む ペディキュアの紅の鮮烈 黒髪のひと
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シンジケヱトより國粋主義者を作らうよ「撃たれた総理は二度撃たる」
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