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可惜夜を ともに過ごせし 君さえも 淡き記憶と なりにけるかな
10
可惜夜
(
あたらよ
)
は
可惜夜
(
あたらよ
)
故に 早く
明
(
あ
)
け 初恋故に 破れて
可咲
(
おか
)
し
17
にゃあと鳴き
偶
(
たま
)
に現れ すっと消え 気ままに見えて 思慮深き君
23
贈り物包装優しく解くように私を大事にしてくれる
男
(
ひと
)
6
松雪草
(
スノードロップ
)
白く儚き 君なれど 少し怖いな 花言葉がさ
17
振り返り転げ落ちるよあなたまで桃の実捨てて柘榴齧ろう
7
値札だけ静かに替はり昨日とは重さの違ふ買ひ物籠や
14
「いい子ねぇ」 言われ続けて 癒着した 仮面気づけば 剥がせなくなり
35
はじまりの 光を浴びて 励まされ 言葉の海を 渡る舟編む
14
暁
(
あかつき
)
の
靆
(
たなび
)
く雲を 目で追って
莨
(
たばこ
)
燻
(
くゆ
)
らす あなたの色香
12
子への愛 気恥ずかしいな 何故だろう
享
(
う
)
けたる愛が 足りなかったか
16
大根の 鋭利な旨味
一筋
(
ひとすじ
)
に 集めて
辛
(
から
)
し かいわれ大根
21
スリーブに 描かれたイラスト ときめいて ホットミルクティー ずっと温かく
7
悲しみの 雨にうつむき 泣いてては 空に昇った 虹に気づけぬ
31
ふくざつなきもちになるのはこっちだけ待ってるときの横断歩道
7
うるかしたもち米をザルにあげたならふかし布に包んで蒸して
12
ビーと鳴るもちつき機の前しゃもじ持ちふかしたてのもち米をすくい
13
くるくると回して粒を殺してくもちつき機による素敵な仕事
14
つきたてのもちの香りも食感も味わいもすべて伝えていきたい
15
水揺れて 一人寄りかかる ビート板 眺めた背中は 僕のずっと前
13
コンビニの アイス溶け出す 海岸線 君の手掴み 走り出す初夏
12
値上がりで ゆらしゆらして
3
杯目 紅茶のパック 破れんばかりに
27
満点の空で笑顔の一番星 火点し頃 あの子も孤独に灯る
6
「年一度 天の川でのデートねぇ」金平糖を噛み砕く君
8
冬の午後 君(猫ちゃん)がうたた寝 その横で 僕も静かに 眠気が誘う
19
同じ親の子だとて 好み異なりぬ 姉は好き
吾
(
あ
)
は苦手 椎茸
31
宝物みたいな言葉 ずずずっと頭の中を塗りつぶすまで
6
足元は陣取り合戦指先を黄色に染め上げ冬を頬張る
9
洗濯物
(
ほしもの
)
を畳んでくしゃみ一つして ちょっと困った春の兆しよ /花粉
28
雪だから細くなりゆく路地歩きすれ違う人袖すり合わせて
35
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