梅落とす雨に降られて風薫り山が笑った五月も終わり
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九回の 裏ツーアウト 最後まで わからなかった 今日のサヨナラ
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あまたあるやまいのどれにかかるかで左右されるよ生涯格差
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お湯沸かし 麦茶の用意 していたら なんだか急に 夏らしくなる
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ウォーキングに疲れる時もあるわけで よわい重ねて 夕暮れの街
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次からは 明日からなら 来週で いつも今より すぐ後回し
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カッコウの 声を合図に 次々と 花を咲かせた 魂いた
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フード越し雨は弾けてパチパチとレインダンスは瞳を閉じて
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もういない 出会ったことは ないけれど 思い思いに 寂しさ溢れ
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搭乗口「8」をさがして 右往左往 乗り遅れる わけにはいかない
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遠空とおそらに白雲むくと起き上がる夏はもうすぐそこに来ていて
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虫さんを 外で見るのと 家のなか 同じ虫でも 怖さがちがう    
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夕暮れのフェアウェイ行く芝刈り機揮発していく六月夏日
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やまいにて失いし時間とき大きくて若さに必死にしがみつく今
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学生の 頃に聞いてた 曲流れ いつのまにやら きっと懐メロ 
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花と種 おなじ魂 けど見た目 違いすぎでしょ 魂噴いて / ポリー星はいっぺんに花盛り
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寝ぼけ見る 鏡の中に せがれいて 驚く吾を 妻が頷く
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何気なく 続けていると 習慣が 時間をかけて こだわりとなる
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登りきれば そこが楽園 かといえば わからぬままに 必死に登る
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ヘルパーが帰ったあとにほんのりと部屋に漂うフローラル系
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年上に 見られることが 嬉しいと 思った気持ち とっくに忘れ
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脳みそを隔てた先にある現実リアル 夢ですら私、幸せになれない
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蝋燭の 灯りをそっと 包むよに 心の灯りを 灯しませんか
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午後5時を告げるチャイムに腹が鳴り配食を待つパブロフの人
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額縁の中で見つけた蒼きケシ孤高に咲くやヒマラヤの地で
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十薬と毒ダミというふたつの名どちらも良しと白き十字を
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忙しい ああ忙しい バタバタと 過ごしていたら 気づけば明日
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舗装路に青梅コロリ転がっていつか誰かの孤独のようで
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独学で すぐに調べて できるけど ひとに教わる ことも大切
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蔓延はびこった 草と格闘 そののちに クワガタ顔だす 月夜の露天
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