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「研修で近くに来た」と炎天に訪ね来る
孫
(
こ
)
のありて嬉しき
33
風鈴を吊るせぬ事情今さらに知って驚く田舎育ちは
40
夏休の一日分を乗せて行く単線列車よゆっくり進め
44
香ばしいうなぎ蒲焼導かれ 行列の影汗の滴る
14
カートから 桃をもどして キウイにし 豆大福は 空気となった
53
選ばれて 命をおとす レボリューション 水をたたえる 青き地球に
/
海の日
34
天気地図 吾子の
町
(
まち
)
ら
辺
(
へん
)
むらさきで 昨日も今日も 明日もむらさき
/
クーラーなし🥵
24
ひとり言
呟
(
つぶやき
)
き眠る言の葉の世界に入りしわが子を撫でる /吾子二歳
44
しょんぼりと 階段のぼる 踊り場の ぼやけた空に 輝く
金星
(
venus
)
58
大輪の
芙蓉
(
ふよう
)
が開花 真っ青な空にあいさつ ああ夏本番
45
餃子焼き冷えたコップにビール
注
(
つ
)
ぐ
夫
(
きみ
)
と乾杯土曜日の昼
37
1ミリもない力こぶを見せつけて やるぞやるぞ私はやるぞ
11
ふれあいの 森に広がる 阿鼻叫喚 救われたいと 無限の音源
/
蝉しぐれ
38
左腕メメント・モリの文刻む美容師の人所作美しく
42
恋なんて とるに足らない ことと知り 寂しげに夏 静かにくれる
42
相談を 仕掛けておいて この態度 そういうトコに 原因はある
10
あまりにも 生産性の ない今日の 私におやつは おこがましいな
9
19時に 厚めのカーテン サッと引く 昼と夜との
間
(
はざま
)
の神秘
31
自転車に2人乗りして怖いもの知らずだったねあの日の僕ら
51
蝉たちはすぐに鳴き出す雨上がる
谺
(
こだま
)
していく
生命
(
いのち
)
の音色
45
人はみな 星なのだから 輝いて 地獄ばかりを 覗いてないで
50
キッチンに鎮座している
鳳梨
(
ほうり
)
一つ今日の私の心の気球
53
アンガーをマネージメントしていても あなたの気持ちは そのままでいい
47
胸底の 黒いタールを みつめてる 白い世界へ 往く日のために
48
能力のごく一部しか使われぬスマホと君はどこか似ている
23
自己嫌悪、白いブラウス着たはずだ。来る人がうつす真っ黒な羽根
32
夢を見る 本間ちゃんとのむ 珈琲は 森の喫茶店 千百円也
27
しかたなく母の失踪宣告に踏み切る友と仰ぐポラリス
13
平和ほど脆きものなし弾痕の残る鳥居をくぐる真夏日
27
ゆらゆらと 川面を揺らす灯籠に 仔猫の目玉 キラキラ光る
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