お互いの幸福しあわせ想い過ごす日々 平穏であれ健やかであれ
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春忘れ芽吹きを忘れしおれゆく市井の一票どこかに消えた
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うれしきはリナックスにてセコハンのダイナブックのよみがへりしこと
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終日を静かな雪を窓に見て春はどこまで来てるだろうか
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スピードに乗れない吾を急かすなとゆっくり歩む日だまりの道
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白妙の 田んぼに眠る ポテンシャル 北極星は 指揮棒をふる
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淋しさを隠して空を見上げてる 私の心この手で包む
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ヤフオクでメモリ二枚を落札し爺医なれども若者気分
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出ていけと言うならここに留まろう 死ねと言うなら生きてていこう
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日中の日差がかなり強くなりあの大雪もかさちぢまれり
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お返しもありがとうもないけれど 今年もキミにMeltyKiss/もう、慣れました笑
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お返しは近いうちに作るから 料理男子息子がレシピをあさ
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物なんていらない君の言の葉が もらえるのならそれで十分
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切りたての君がショートの襟足よ 春空仰ぎ吾頬赤め
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恋心保ち難しも うたかたの消えつ結びつ定めなければ
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ある人は口開けある人は凭れ掛かり優先席の長閑なる午後
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十七の君に渡したチョコレート パッケージ褪せアルバムにあり
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呼ぶ方も 呼ばれた方も ただ辛い ワンメーターの 通院タクシー
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種を持たぬ白き侘助わびすけつぎつぎと寒き狭庭に首を垂れつつ
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それぞれの 思惑秘めて 『こうもり』の 三重唱は 始まりにけり オペレッタ『こうもり』
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誠実と言う美徳をもせせら笑う心貧しき国となり初む
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ひとり生えの花芽がまもなく芽吹く頃 夫草削るそれを遮る
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夫逝きて三年みとせ目の春紅梅の咲きて嬉しや命の満ちる
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雪どけの春の陽気に思ひたち二か月ぶりにバリカンにぎる
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「義理チョコを今年もあげる」と手渡され そうか今年も 味はビターか
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味もなき白湯をすすりて酸ひ甘ひわが身の内の塩梅を知る
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透きとおる 若葉が灯す きさらぎの まだ雪のこる うたかたの道  / welcome
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浮き雲に寝ている心地 ごめんねと言えてすべてが軽くなりけり
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黄泉ばかり見ている人の袖をひくこの身をもちて碇となさん
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今もなお時を刻めり腕時計 手にとる朝に早春の風
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