わん!としか吠えぬ獣であるくせに そのひと声の音色とりどり
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気をつけて杖つく我にコンビニの店員の声うれしかりけり
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夏風邪を 拗らせ独り床に就く 枕元には妻の水枕 
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次に会う約束できぬよわいなり 名残りの酒の酌めども尽きず
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菓子作り 何が一番イヤかって 砂糖の多さを思い知る事
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伝書鳩ふるき鳩舎をめざし飛ぶ 同じ空来て更地をめぐ
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お母さん ねんねんころりねんころり きっとそちらは梅雨もないでしょう
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右肩に もたれる寝てるふりの君  わかってるけど もう少しだけ
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アスファルト 下から持ち上ぐ 街路樹の 生命力に けつまずく我
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君の目に見える景色はそのままの彩り深く山野を映す
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「この人は何でも知ってるんだよ」と ゆっくり魔理沙を褒めるお袋
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スズランの白き花散る前橋の悲喜こもごもの群落のこゑ
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頑なな私を割って溶かす水 流れる先の地獄を見せて
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台風に吹き飛ばされたお爺ちゃんご飯までには帰ってきてね
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人の世に 人が一番 必要で  人が一番 わずらわしくて
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空一面 青にしたいというように 雲ひとすじが急ぎ流るる
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かわいそう その言葉が胸に刺さって抜けないまま生きている
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電車待つ行き先ちがう僕たちの視線重なるぴょんぴょん雀
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野分去り空見上げれば曇り空なんだか損をしているようで
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天の原雲々千切れそら隠す 梅雨の始まり嵐とともに
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泣いているあなたをみると辛くなる 笑っていても辛くなるけど
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台風の進路気にしつ青梅のヘソ掻き作業夫と励みぬ
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雨上がり 歩道橋から 見下ろした いつも通りの いつもの通り
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鳴り響く流れのにごり速くとも雨降り止みて光る川波
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通勤の道端に咲く梔子を 帰りに子にも嗅がせなくては
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君のこと思い出したらつっつくよ気ままな情に泣く恋心
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目に青葉迷い込みたる田舎道 対向車が来たら死ぬ対向車が来たら死ぬ
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憧れを語るあなたに暮らせまい虫と不便の満ちる山国
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裏道のそのまた影の裏道を歩み続けたとても疲れた
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倭文しづたまき数にもあらぬ身にしあれば千年ちとせ数ふと思ほゆるかも(お菊さん)
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