大雨が洗った空に足跡をつけていく久々の逆上がり
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光降る 木立の中を風吹かば 若葉揺らめき初夏は匂へり 
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運転手どうし片手を上げ合って若葉のなかをすれ違うバス
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卵割るその手つきすら見ていたい早起きできた僕の特権
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お隣のリフォーム済んでまた未知の暮らし密かにスタートされる
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それぞれの週末溶けてゆく夕べ月曜朝の荷物つみこむ
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寝る前に三ついいこと思い出し今日も平凡それで十分
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父だって優しくされたかったろう 大きなバツの企画書を読む
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居酒屋で 花火とケーキの サプライズ はしゃぐ乙女の よわいは五十
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秘めごとは「あなたに恋をしています」  深紅の薔薇が 囁くように
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週末は寒かったのに真夏日が新幹線でUターンしたよう
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ききららのさいふをひらきおままごと たんぽぽ ぼたん これくださいな
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まな板にのせたきゅうりを叩き割る初夏の香りがひろがる夕べ
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郭公ほとときす世を[憂]の花の山人に昔恋しきをな聞かせそ
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早弁と昼にドカ弁平らげて部活帰りの日焼けせし肌
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海のに羽かげしのびて舞ふ鳶の朧月夜に渡る春風
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夏日なり 老爺の膝に老猫の言葉なけれど宴の時よ
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せっかちな蝉の鳴き声聞こえたか幻聴だったかわからぬ暑さ
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汗かいて爽やかなのは自分だけ 見た目と臭いで人混みを割る
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母の国せにしてゆかむ風と波 時のまにまに真砂となりぬ
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グミの実を久方ぶりに口にしてノスタルジアは初夏の赤い実
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生活の残滓流るる放水路 ぢっと見詰める魚影の鈍光
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死ぬる日は すべての者に やって来る  今日一日は もうやって来ず
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術室へ 握ってと出す 左手を 幼子のよう 託す天使と
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自分の嫌いがみんなと同じで安心してんの?カッコ悪いですよそれ
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五月雨の乱層雲をカッターで切り裂くような雅各ヤコブの梯子
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デッキチェア座りまぶたでリズムとる 紙皿なぞる麦の秋風
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おふとんはちいさな教会 祈りとか懺悔みたいだきみの寝息は
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芝刈りの後に小鳥ら舞い降りて夏の香りを一緒にかごう
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服・寝具仕様を替えて奥の手をもう探してる夏の序章に
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