Utakata
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おかわりが 無料じゃないと 知らなくて 俺は何度も レシートを見る
20
AIに疲れの元を相談しスマホを閉じて休めと言われ
17
妻病みて主夫となりたる吾がゐて みそ汁の具を妻に聞きたり
11
小雨だと俺は思った 父さんはこういう天気で寿命を迎えた
9
冷房をつけずに過ごす一日はフライングした秋の気配か
9
向日葵のこうべを垂れて夏送り今年はどんな景色を見たの
20
新聞で 「しんどい君へ」とラジオでも寄り添い始める八月終わり
23
ママ友と私の間の菓子袋 いいよ!貰って!行きつ戻りつ
13
治りかけ 口内炎に 気をつけて でもまた噛んで ああ振り出しに
8
好きなんでしょ「好き」とはっきり言いなさいこっちもはっきり断れるから
7
ことづてを螺鈿(らでん)の翅へ銀やんま あの日見上げし宙をめざして
7
夏に咲く桜のようなあの花の名前をいつも思い出せない
7
雨
(
あま
)
の
音
(
ね
)
と囁く声を夜に溶き居酒屋は往く 日曜の海
8
蕎麦喰って妻の頼みし熱き茶を 外つ国の人ひとつ持ち来ぬ
10
伸び代だ
踠
(
もが
)
き悩める
若人
(
わこうど
)
に 過去を重ねて 背中をたたく
9
カフェインの過剰摂取が癖になるギリ健全なオーバードーズ?
6
新婚に求めし家電は
斃
(
たお
)
れ逝き 冷蔵庫のみ銀婚迎え
13
道端の草抜き取りし我の背に労いの声掛けし
他人
(
ひと
)
かな
11
男ども 女の小言 聞いてやれ 注意して聞け 意見は言うな
6
百円のパスタをベンチですすってたあたしは入道雲の末裔
5
空をよみ言の葉つづれば青もみじ秋風ふけば月もくれない
6
草原に 無数に飛び交う秋茜 色なき風に夏ぞ過ぎゆく
9
泥の海沈みし疲れ残されて覚むる身体はきしむばかりに
5
猫膝に 抱きて背に櫛 通せども 有り余る毛の 頭にぞ欲し
6
靴擦れの痛みも今日を頑張ったしるしなのだとそおっと撫でる/ 題『靴』
5
色々な事を卒したはずなのにじっと指先見つめて吐息
6
お便りに夏のひと日を綴る夕夢の旅路は雲の彼方か
11
夏の果て風の形を追いかける かつて不発弾の微睡んだ野で
4
あからめて もじもじ小人は 言いました
(
あなたの頭 なでてもいい?
)
4
夫どの。言ってくれたらやるのに、が不機嫌スイッチとは思わぬか?
5
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