雨降りて 畑も我も喜べど 雑草延びる未来は辛い
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わん!としか吠えぬ獣であるくせに そのひと声の音色とりどり
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人の世に 人が一番 必要で  人が一番 わずらわしくて
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夏風邪を 拗らせ独り床に就く 枕元には妻の水枕 
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気をつけて杖つく我にコンビニの店員の声うれしかりけり
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ドリカムのヒットソングを聞きながら あなた探した四十年前
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かわいそう その言葉が胸に刺さって抜けないまま生きている
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次に会う約束できぬよわいなり 名残りの酒の酌めども尽きず
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伝書鳩ふるき鳩舎をめざし飛ぶ 同じ空来て更地をめぐ
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台風の進路気にしつ青梅のヘソ掻き作業夫と励みぬ
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シャンプーとリンスの区別がつかぬまま 課長代理になってしまった
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せめてもの野菜ジュースで乾杯を!この愛おしき怠惰な夜に
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アスファルト 下から持ち上ぐ 街路樹の 生命力に けつまずく我
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お母さん ねんねんころりねんころり きっとそちらは梅雨もないでしょう
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空一面 青にしたいというように 雲ひとすじが急ぎ流るる
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鳴り響く流れのにごり速くとも雨降り止みて光る川波
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君の目に見える景色はそのままの彩り深く山野を映す
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右肩に もたれる寝てるふりの君  わかってるけど もう少しだけ
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台風に吹き飛ばされたお爺ちゃんご飯までには帰ってきてね
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雨戸まで締め切った部屋除湿する室外機の雨音に負く
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野分なる言葉が好きだ だだ広いくさむら風にうねって揺れる
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颱風の日だけ一人で歌うのは風が歌声掻き消すからさ
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雨上がり 歩道橋から 見下ろした いつも通りの いつもの通り
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電車待つ行き先ちがう僕たちの視線重なるぴょんぴょん雀
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通勤の道端に咲く梔子を 帰りに子にも嗅がせなくては
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頑なな私を割って溶かす水 流れる先の地獄を見せて
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歌をまねブレーキ五回踏みし夜のバックミラーの彼女は何処いずこ
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調べれば 何かとわかり できること 多くもやはり プロは別格
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スズランの白き花散る前橋の悲喜こもごもの群落のこゑ
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天の原雲々千切れそら隠す 梅雨の始まり嵐とともに
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