塩漬けの二軍の服を断捨離す隙間に春風やっと吹き出す
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溜池のそばに一樹の春椿 くれない燃ゆる弥生の空に
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風が吹く風に吹かれるカーテンを透かす光はもう春の色
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3月に報道ヘリ飛び伝へらる戦禍の如の被災地忘れぬ
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雪女郎の さよならの声 きいている 淡く大きく 真っ直ぐに昇る
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街びとはこんなに高い米を買う農家を離れ街の苦を知る
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写経ごと大人のぬり絵を黙々とわらべの頃より陰影深くし
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木の芽晴れ まだ目覚めぬか池の亀 山のこぶしの花は咲きしが
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東雲の明けの早さは加速して眩し陽光ひかりに力得る朝
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学生服 友とはしゃいだ あの頃に もう戻れない 戻りたくても
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一輪車押しておうなは春の道 株に土付くほうれん草乗せ
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医者行かぬ 我の収めし 保険料 病む人の為 なれば良しとす🙆
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ゆるるりと自分を満たす一人時間 気ままサプリが吾には効くらし
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奥山は 一夜明ければ 雪化粧 春の すごろく ふたます戻る
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デイ行かば欠席多し 寒暖差調整かたし後期高齢
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冒険という名の種族 転んだり笑ったりするそうして生きる
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手から落つ桜色したさかずきの散った破片が花びらに似て
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子供らにおばちゃん遊ぼと迎えられテントで折り紙そうか春だね
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雪虫と呼ぶを知らない子供らのその雪虫が春に飛ぶこと
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見ないうちふたりは大きくなったねえ。はにかみ笑う笑窪えくぼがぽちり
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青空へ白木蓮のつぼみ立ち再起の君へ春を祈りぬ
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言の葉を編み込み 悩み 絡ませて ほどひてはつくろ推敲歌すいこうか
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春草しゅんそうも 寒の戻りに 身震ひぬ 弥生を冷やす 氷雨と寒波
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三十一みそひとに 個々の想ひを 吹込みぬ 替ゑ歌かえうた作りに似通ふ短歌
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春寒の冷たき雨のそぼ降りて 独り逝かれし翁を送る /ご近所さん
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「相棒」の最終回の予告見て 春が来るんだ毎年想う
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母親が昼夜逆転 真夜中に何度も起きる 効けよ!眠剤/介護
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ヒーターの 前に陣取る 愛猫きみの脚 少し寒いね 春は近いね
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水仙の芽吹きの色のまぶしさよ子に送る荷に春をひとさじ
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俯きて君を見送る紫のクリスマスローズ風のささやき
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