奥山は 一夜明ければ 雪化粧 春の すごろく ふたます戻る
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塩漬けの二軍の服を断捨離す隙間に春風やっと吹き出す
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雪女郎の さよならの声 きいている 淡く大きく 真っ直ぐに昇る
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3月に報道ヘリ飛び伝へらる戦禍の如の被災地忘れぬ
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街びとはこんなに高い米を買う農家を離れ街の苦を知る
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夕方はすみれ色してまほろばの如く優しく染まる街角
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東雲の明けの早さは加速して眩し陽光ひかりに力得る朝
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一輪車押しておうなは春の道 株に土付くほうれん草乗せ
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デイ行かば欠席多し 寒暖差調整かたし後期高齢
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子供らにおばちゃん遊ぼと迎えられテントで折り紙そうか春だね
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ほどほどに石橋叩きて歳月とし過ぐも地図捨てた日の欠片もありて
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言の葉を編み込み 悩み 絡ませて ほどひてはつくろ推敲歌すいこうか
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編み残る毛糸でタワシができあがり春になったと思う頃あい
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キラキラとまばゆ水面みなも見上げると 飛行機雲が果てなく延びる
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悲しみを 日記の様に うため 歩みし二年 読み返す初詩しょし
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手をかざし 守りていたき すみれぐさ 人知れず野に 春げて咲く
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青空へ白木蓮のつぼみ立ち再起の君へ春を祈りぬ
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冒険という名の種族 転んだり笑ったりするそうして生きる
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見ないうちふたりは大きくなったねえ。はにかみ笑う笑窪えくぼがぽちり
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攻撃の応酬続き反戦歌作ってもムダ歌ってもムダ
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遠き日に 思い描いた 夢多く 白髪混じりて「夢」夢となり
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ゆるるりと自分を満たす一人時間 気ままサプリが吾には効くらし
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里帰り 最寄り駅にも ホームドア ところどころに 令和の文化
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ゆくりなく短歌うた舞い降りる日もあれば露も心に響かぬ日もあり
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「花は咲く」ピアノかなでる学生の仙台空港弥生の空に
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さんとくジャガイモを 植へたがる母 拒む我 遅霜おそじも逆算 植へるは彼岸
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春草しゅんそうも 寒の戻りに 身震ひぬ 弥生を冷やす 氷雨と寒波
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手から落つ桜色したさかずきの散った破片が花びらに似て
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雪虫と呼ぶを知らない子供らのその雪虫が春に飛ぶこと
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水仙の芽吹きの色のまぶしさよ子に送る荷に春をひとさじ
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