Utakata
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太陽の不在を夜と呼ぶように君の不在を恋と名付ける
32
白樺の木漏れ日浴びて氈鹿は蹄ひと打ち鳴らしたりけり
16
一年後生きていたならまた来るよ生きていたからまた来てみたよ
14
早起きも 辞めた煙草も 君のため 愛するだけで 死が遠ざかる
13
収穫のまえの田んぼも水びたし なんとはかない人のいとなみ
11
トーストの焦げめパリッと香ばしくそんな日々へと老いてゆくのか
12
秋雨に 足元冷ゆるこんな夜は 湯豆腐肴(アテ)に熱燗恋し
14
神饌
(
しんせん
)
に
灌
(
そそ
)
くひかりは
清清
(
せいせい
)
と やはらかな白 ふゆの
陽
(
ひ
)
に似て
11
長かった 単身赴任 終わったぞ 家庭環境 精神死んだ
8
待たせない 早さが売りの 食堂の 店員が言う お待たせしました
8
君も今 胸が焦がれて泣きたくて叫びたい夜だったらいいのに
9
晩境の戸口に立って寄る辺無し知り人なき地今日も彷徨う
10
歳取ると 時のたつのが 早すぎる していたことを 忘れてしまう
7
秋風に乗りて微かに子の泣く声忽ち掻き絶ゆ風鈴の音も
8
我儘に応え続けてかの月へ 返さぬように 愛するように
7
朝焼けをひっそり見届け満ち足りた笑を浮かべて姿消す月
11
色々とあるのよなどとファミレスの後ろの席の相談聞こえ
7
虫送り黄昏せまる千枚田 夏の終はりを告げるかがり火
7
今日のぼくと昨日のきみが手をつないで同じ三日月みている 砂丘
8
大切に乾燥させた薔薇の花鋭き棘はどこに消えたか
12
家の中読んでない本いつ減るの 読む本よりも買う本多いね
7
親亀のこけて子亀は青雲の出づるが如く独り立ちせむ
7
ほんまぐろ 漢字にすると 本鮪 良い感じだね 漢字にすると
7
穏やかな レオ翁の語り 耳残し 翁は急往く 秋曇の中
6
幼子の キラキラとした 明るい声 陰より願う 向日葵の未来
5
靴濡らす ぬるき秋雨 おもき胸
5
まちなかの どこもかしこも 夏終わり 秋の気配が 追っかけてくる
5
月を見て泣くのは誰かかぐや姫間貫一狼男
6
夕飯の支度しながら蒸す手間も
気億劫
(
きおっくう
)
さも初さつま芋
10
簡単に捨てれるものと思ったが、いざ手放すとこぼれる涙
6
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