悪くない風が吹いてる小春日に会えない人に会いに出かける
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ぼやけてた世界が秒できらめいた 17歳秋コンタクトデビュー
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あの夏の 蝉等せみら何処どこへ 行ったやら? 落葉にまぎれ 羽が一羽いちまい
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のみ込まれ そうな雲行き 他人とは 比べないこと 花は一輪 /
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冬桜紅葉もみじの向こう垣間見るなんと贅沢四季の賜物
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しらさぎと 吾も一緒に瀬音聞く 心安らぐ小春日の午後
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居酒屋のハンガに吊った我が背広 くたびれているくたびれている
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秋更けて薄暮の空に影絵なるメタセコイヤの並木美し
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雨上がり 草刈りの音に誘われて 心浮き立ち そろーりお出かけ \ぎっくり腰から回復😊
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低く垂る 黒き雨雲見てをりぬ 気になる特売チラシと交互に
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この先が途切れてるのを知っていて躊躇しないで終われる覚悟
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無防備に 手足を伸ばし きみは寝て 静かに時を 刻む音する
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孤独でも悲しいことも起きなくて幸せなのに雨はさみしい
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青空に 紅葉映す水鏡 浮かぶ落ち葉に 鴨の一掻き
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いつもなら 少し息上げ登る坂 今日はスイスイ 秋のマジック
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大好きな爺の手のひら夢に見て眠る白猫しらたま寒空にひとり
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悠然と 流れゆく雲 地球見て 人のせわしさ 笑ひけるかな
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ジャムの香のかすかに残る空き瓶にコスモス挿して秋を愉しむ
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深爪の痛みいつしか忘るよに時は癒すやこの寂しさを
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あれは母かもめとなりて飛ぶ海の緑の深さ深い霜月
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地を離れ友と疎遠になりつあり仕方ないわと豆腐を崩す
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うた友の 筆名の由来どこからか 秋の夜長に ふと気にかかり
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爺亡きあと神社に住むとう白猫しらたまよキミもひとりで生きてるんだね
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蜜芋のおはぎを母と分けあひて ベストヒット観て茶など啜りぬ
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大切にされたいなんて高望みしないよ ただね「ふつう」が欲しい
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人生を百年として折り返し息絶え絶えにゴールまで這う
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目の前に満月ぬうっと昇り来て帰路の私をエスコートせん
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この羽は あの時鳴いた ひぐらしか? 送り火ともし 向った山寺 /8/16投稿の追詩ついか 三部作(完)
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病床の猫にチョッキを編んだ日は独りぼっちの今日を知らない
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木の香り 雨が降る日は 更に良し 悲しい事も 全てを浄化
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