赤々と 湿原染むる草紅葉 熊鈴の音秋風運ぶ 
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ひさびさに帰省した子を出迎える親の気持ちで見る青い空
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リフォームの済んだ隣室まだ誰も入居の気配無しに秋来る
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雨上がり朝の光を一身に浴びた街路樹はいちばんきれい
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故郷の月はそのままここにあり 上京してから18年目
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眠れない 夜があるのは 当然です あなた昼間に 寝過ぎなんです
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窓にさす 東雲の灯り 壁染めて  朝の務めの 猫と戯る
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空模様  瞬時に移ろう この一瞬(とき)を 逃さまいと シャッター押す
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ブラジャーを買ってもらえなかった中二の私が今も泣いている
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ハンガーに一緒に干されタイミング合わせて踊るタオルのデュオ
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九十五ずしりと重 し誕生日 白寿の道へ一歩踏みこむ
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新しい 歯ブラシおろし 月初め 幾日ぶりかの 晴れを見上げる
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信号を 渡って振り向く 七歳の 傘と地面の 近さを思う
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蟷螂は虚空を睨み果てるとも 祈りのごとき姿勢崩さず 
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久しぶり 綺麗な月が 眩しいくらい あなたからの 「ご飯行く?」
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ペンを持つ 君さえ知らない そのクセが 私に君を 知らせてくれる
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雨の日の 蒸し暑さすら 懐かしく 思える今は 寒くて悲しい
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冷房と雨に出番を奪われた網戸が今日は活躍してる
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雨あがり青空映す水たまり ふわり飛び越え飛沫(しぶき)も弾む
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ひさかたの光に夏の残滓揺れ 携帯扇の風吹きつけてみる
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赤白のクレーン二基が向かい合い求愛ダンス鉄骨ヶ原
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花札のすすきに映る月を見て祖母はニヤリ「月見で一杯」
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うっかりと女専車両に飛び乗って 針の視線に刺されし5分
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読み方も分からぬ駅に一人立ち あてなく歩く 秋晴れの日
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トイレ殿 何度も訪れ すまんのう びかぴかにするで お許しくだされ
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いにしへの偉人も見けむ久しきに見る夕焼けのあかきこの空
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「がんばりたい」ひとりでいるとわからなくなるだろうから梨を剥きます 
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花の匂い かき消すように タバコを吸う 貴方に愛など わからなかった
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核の神 我が敵どもを 抑止して もたらし給へ 國の弥栄
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十月のはじめの朝は生臭く山も寄せては返すいきもの
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