忘れ花 凍蝶とまりて動かずや 越冬できらば 春野飛びゆけ
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陽射し浴び 窓辺に見える パンジーの 花に水滴 輝きを増す
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裏起毛 温きズボンでペダルこぐ 人来ぬ道で小声で歌う
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週明けて全快とまで言えぬ身に慈悲深きかな師走の陽光 /20
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太陽になれない我は月になり 静かに君を照らし続ける
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山芋も皮をかなくなりました 手抜き料理は破竹はちくの勢い
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山茶花を覆ふ枯葉の隙間から 顔だす一輪かくれんぼの笑み
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この窓は オリオンが走る ※大六角を立てて 昨夜は月を 追いかけていた
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僕だけが損をしてると思う日よ今日はあそこの餃子を食おう
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近づかば ささっと飛んでこちら見る 嫌われカラスに遊ばる小春日
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ひと様の花壇眺めて昼散歩陽に照らされし赤きマンリョウ
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整形とハリの先生真逆言ふ気持ち泳ぎて画像に目凝らす
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リア充にこだわるなって言うようにカピバラたちは目を細めてる
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中空に半月薄く張り付いて言葉足らずの帰路を追いくる
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 庭なずな白き小さき花なれど可憐に咲きぬ陽だまりの中
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その涙「ごめん」がいっぱいつまってる溢れる瞳の奥の青空
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枯れ枝に上弦の月寄り添ひぬ 風雪耐えし姿を照らす
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もうじきに寒波来たると知る術を尋ねてみたい 舞う雪虫に
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名も知らぬ木に艶々と赤き実や 名も知らぬ鳥梢渡りぬ
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黄金おうごんのジパング」ここぞ大銀杏 木のもと仰げば黄金こがねの渦巻く
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晩秋の色葉散る庭大輪のキダチダリアの薄紅揺るる
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揺れる木々 りては渦を巻く枯葉 もりに満ち満つ冬の音聴く
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百均の老眼鏡をかけてみる眉間の皺のおだやかになり
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妹より届きしお芋 熱々のポトフで食みて元気貰ひぬ
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芳香ほうこうが 我の頭を ぬくとめる 妻がのこした 毛糸の帽子
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霜月の 晦日みそかのAEON 人にもまれ 焦がれる静謐 伽藍がらん御堂みどう
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コウモリがドアを開けたらまっしぐら🦇便利屋を待つポンコツ姉妹/家にいるのよ😭😭😭
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らっきょうが食べたい ふっと思ったら何がなんでもらっきょう食べたい
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外の風部屋に取り込み揺れている 1枚となる壁のカレンダー
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アスファルト 割れ目に咲いた ビオラたち 可憐な花に 励まされおり
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