Utakata
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友の
家
(
や
)
で千切れんばかり尾を振って顔舐める犬愛し夕暮れ
19
ふるさとの訛り忘れて住む街を子らや孫らは故郷とよぶ
15
数年来テレビを見ない私よりアイドルを知る
70
の母
12
立冬を侮っていた昼下がり日が暮れたなら一枚羽織る/二十四節気・立冬
12
お互いの色が端から滲むこと 二人暮らしの朝 味噌を溶く
10
愛された記憶の貯金で生きているたとえば冬に胸が冷えても
10
枯れ蔦の網戸に絡む夏遠し 今年もすでに終わりに向かう
10
ビニールの小さな水草みがきおり 金魚の喜ぶ顔の見たくて
14
二十時の横断歩道に信号の赤が広がりどきりとさせる
8
立冬の 冷たき風の吹く里に 紅き干し柿軒下に咲く
27
巻き爪が痛くて上手く歩けないしかめっ面の横断歩道
14
捨て小舟古傷いたむ能登しぐれ 癒へぬ思ひを海に流さん
14
何ともなく主治医と笑い来年の白紙の予定がひとつ埋まりて
10
峰ノ原 山風吹かば 立ちのぼる 夜霧閉ざせり 白樺の森
7
ふと 静かな自室に戻ると むせかえるほど 奇妙な孤独
7
今年初 朝、外見たら 雪景色 毎年なぜか つい写真取る
7
おお雲よ 瞬時に姿 変えながら 今を全力で 生きよと教える
8
ひさびさに出したセーターまだすこし他人行儀な香りを抱いて
16
いにしえの暮らしを偲ぶ
石仏
(
いしぼとけ
)
前垂れ清く赤とんぼ舞ふ
15
ほっぺたに ほくろが3つ じゃあこれを ベガアルタイル デネブとみなす
6
息巻いて 語った夢は 絵空事
実
(
じつ
)
を知りつも まだ今でさえ
6
一筆で描ききれない愛だからこの先もずっと続いてゆくのだ
6
イギリスの ロックバンドの Tシャツを 意味もわからず 着てる母親
6
家中の どこを見たって 君はいない 大きな君は 小さくなって
6
金色の銀杏並木にサルビアは真紅の色でセンター飾る
19
湯で作るスポーツドリンク酸っぱさが風邪養生にしみるレモン味
18
北風が 急いで秋を連れ去りて 枯れ葉カラコロ 冬の足音
18
冬立つと聞けばいよいよ富士の
嶺
(
ね
)
のいただきのみぞ白く光れる
5
焼き芋の 香ばし香り 立ち上り 心もほくほく 秋の夕暮れ
8
メールにてアンケートなど許さんと手紙認めポストへ走る
5
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