子らからの宅急便のあひつぎて冷凍庫うめる博多や出雲が
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手入れなき 庭に雑草蔓延りて 無精な倅と亡き父母笑ふ 
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母が煮た小豆の加減知れぬまま 汁粉の椀に白玉を沈め
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感情で 叱る度合いを 変えるなと  己を叱る わが親心
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私とは既に死であり無であると思うことから今日を始める
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思い出す団地の裏のすべり台幼い自分はまだそこにいる
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難しい手術でしたが成功です こちらが摘出した信念です
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天の川水脈みをより通ふ五月雨にひまなく落つる軒の玉水
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何もかも大忙しの朝時間ホットサンドに挟んで消化
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梅雨空の天使の如く真っ白な夏の衣で君人群ひとむれに
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梅雨入りのニュースを聞いたその日からサザンカの葉の色が濃くなる
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洗い物物干し台と部屋干しを反復横飛びする空模様
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ジィ・・と点け静かな怒りよ フィラメント千切らん程度にこっそり光れ
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ワイヤレスイヤホン電池尽き果てて有線で聴く方が音良く
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聞かぬのが花かもしれず転職の友の知らせを紫陽花とまつ
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生まれ月 祝日はなし 梅雨はあり 心身ともに 湿度が高い
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「喪服なのでサイズ大きく作ります」忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな /38/100 右近
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薫衣草ラベンダー重ねる外套コートむらさきの絞りが揺れる夏のはじまり
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何回もむかつくことを思い出しカッカするのはムダな追い焚き
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外界は澄んだ君の目詰まらせる いつも玄関落ちてるルンバ
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雨の北黄金、岡のみどりしみじみと縄文の世をなつかしむ
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鎖骨から頬にかけてがジンジンと骨身に響く恋の煩い
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世界てふ哀しくも輝かしきもの、胡瓜の緑、茄子の紫
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ファミレスの窓から見える葬儀場あそこで明日祖母が旅立つ
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五月雨にあやに悲しきあやめ草引く影さへも薄くなりゆく
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脂身がずしりと沈む 締めラーメン 五十六年 若くはなくて
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づけ鮪麦飯にのせ海苔ちぎり 刻み茗荷を簾に見立て
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好きなひとが いるのと女孫 耳打ちし 指さす先に 背中のキャラメル
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愉快なるTシャツ見かけ検索し 数日経てば我が家に届く
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真っ暗な校舎だんだん降りていく 無限回廊かもよと笑う
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