Utakata
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夏を呼ぶ水色の爪まぶしくて サンダルをはく日曜の午後
29
チャリ置いて 遅れた仲間を迎え行く ローティーン男子にキュンなアラカン
19
偏頭痛僕の身体のバグたちが天気図を見て悪さをしだす
14
ぴぃひょろと 蒼天駈くる若鳶の 声聞くときぞ初夏は眩しき
19
新じゃがの煮っころがしは丁寧に鍋を見ながらたまに手を出す
13
線路沿ひ走る電車の風強く むかし飛ばした帽子を思ふ
12
わが心 なぐさめかねて
日記
(
にき
)
見れば 大事な人は すぐそこにいた
12
黄色から
紅
(
あか
)
へうつらふ初夏の紅花ゆれる祖母ねむる丘
14
草を刈る傍らに
生
(
な
)
る野イチゴを喰みて広がる初夏のきらめき
18
里山に 草刈りの音響来て 熊対策に明け暮れる民
20
姿見の布をあけてはいけないよ 遺影が並ぶ暗い奥の間
11
仕事ではさんざんお世話の
チャッピー
(
ChatGPT
)
も詠うときには意地でも使わず
14
いつだって誰かのために編み物をする誰かへ買う毛糸ひと玉
10
人混みに 混ざらないでも 生きている 孤独な道行 満更でもない
10
細枝で地面をいじる
3
才の影のびひかる夏がまた来る
9
「好き」という たった2文字も伝わらぬ ヒトの心はなんと切ない
12
「
家
(
うち
)
の前に車駐めるな出入りできん」「お前の
家
(
とこ
)
にわし出入りせん」
15
客観と主観の淡き
間
(
あわい
)
には自己肯定の哀しみがゐて
17
ベランダで 風に吹かれて 昼寝して ソーダを飲んで 恋をした夢
12
キリキリと刻む秒針留まらず揺れる心は時のまにまに
9
「深海魚みたいな顔」と言われたよ 僕に似ている魚に失礼
8
断捨離が苦手なわたし だからかな あなたのことも抱えたままで
14
紙漉きを手習いすれば尊きと今更気づく祖母の文束
13
天つちの静寂を破る鵯の音を鋭き爪もて絶ちし狗鷲
7
陽だまりで蹴られて飛び跳ねる石が楽しそうに見える、ときがある
8
ああ言えばよかったいくら悔やんでも 君の信念曲げる気がして
7
今日の日を みんなそれぞれ 抱きしめて 振り返っては 想いを馳せる
7
上京し 自分の歩く 初めての 街眩しくて 弾んだ弥生
11
洗濯機を4回くらい回してる なんぼでも乾く季節のご登場です
18
楽しみは夫と子ども寝たあとに一人で食べるハーゲンダッツ
15
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