死にたくて 買ったケーキを 食いあまし 明日のために ラップをかける
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貼り終えし 障子に映る黒き影 貼ったそばから爪を研ぐ愛猫(きみ) 
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一つ来てついと漂ふ秋津(あきつ)にぞ寂しさ添へる秋の夕暮れ
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公園をとうに過ぎても銀杏(ぎんなん)の香りどこまでも追いかけて来る
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朝夕がひんやりすると思いきや足音立てて霜月が来る
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椎茸を 安価が故に 箱で買い  悩んだ末に 干して満足
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ランドセル チラホラ見える 通勤路 昔は我も 純粋だった /V
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自販機もそろそろ熱い缶コーヒーあの雪の日の思い出浮かぶ
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うたかたの えんで繋がる この世界 残り人生 楽しからずや
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四畳に転がる二人の幼な子のむにむにの手を確かめる夜
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ごみ捨てに出たらカラスが先にいた目が合わないよう気を使ったよ
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今日の夜風の鋭さに そう言えば、と流れ星さがし頬杖
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ママ友のさそいに急遽のっかってきゅうくつになる暦を見やる
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昼休み十時三時に休みあり結構ホワイト解体現場/近所の解体
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つまさきの白いところもきみだから冬の小鳥は特段きれい
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台風に向かいて巡る旅もあれ 華なかりしも三都を遊ぶ/週末から関西へ
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透明なあの日に忘れ物をした戻ることなどできぬ きらめき
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色褪せた 遠い昔の あの本は 子守唄だと 記憶している
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仕切られた 横になれない ベンチには 温もりがなく 人影もない
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わたくしの個人情報漏れている とっくの昔今さら今さら
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孫が繰る三輪車に導かれ先ゆく背中道は続いて
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通勤を急ぐ人の間(ま)すり抜けて余命のことを心で泣いて 
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大切な ものは家族と 自らと 平和な世界 鳥のさえずり/もちろんねこも家族
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「素晴らしい!卑屈な僕によく似てる!」  螺旋階段 初めて見た日
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辛くても 無邪気な空は 笑ってて わたしの気持ちは そこはかとなく
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虫鳥の声も変はりぬ 秋すすむ古里になど変はらぬを乞ふ
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十月も一応下旬のはずなんだ半袖シャツで散歩できたが
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日高屋は持ち帰りの春巻き二個を分け合う恋人の作り方を教えてください
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我がスマホは電話・メールで鳴らねども「青空朗読」をときをりかたる
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秋はまだ これからなのに 初雪は 何がなんでも 早くないかい?
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