Utakata
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さらさらと初夏の日差しは人恋し着信待ちの長き一日
34
木々の葉が陽射しに透けて輝けり夏は来ぬとぞホトトギス鳴く
15
土下座して過去の侮り謝りたい 君の働き凄いよオルトラン
12
葉が茂り 紫陽花の芽が見え隠れ 雨待つ頃と季節はなりて
19
ひさしぶり布団を干してふかふかの布団に寝れるとニコリ笑う母
11
背伸びしてハンズで買ったウォーターマン胸ポケットの少し重たし
9
棚並びかわった近所のダイソーは髪型変えた知人のようで
9
さようなら 三行半を 抱きかかえ 蝉は鳴いてる 俺も泣いてる
10
繋がれば私ひとりの君なれどタップしかない充電コード
8
餌ねだる時と子猫を慰める時の声を使い分ける猫もひとつの母
8
もくもくと夏の気配を吸い込んで雲は大きく眩しく光る
27
少しでも砂が残れば台無しの
浅利蛤
(
あさりはまぐり
)
いかに鮮でも
18
我がままな吾の心を叱りおるエアコンの風頭冷やせと
9
うたた寝の夢路に響く
青葉木菟
(
づく
)
の声覚むれば
夜半
(
よは
)
の静けさにして
6
遅い回の『MIchael』を観て駅側の居酒屋覗く
老夫婦
(
ふたり
)
の<自由>
14
富士山の 聳ゆる景色 遠のくは 君に思いる 我が恋景色
6
負わされた荷物が幾つか同じだけ その
道程
(
みちのり
)
の果てなきを知る /もはや友ですらない他人へ
14
頭よりあらぬところの白髪にしばし驚きしばし戸惑う
6
最後にはなんて名前をくれますか 人間の♀ 春生まれです
6
生花店看板犬に気に入られ毛にまみれをりスーツのズボン
17
苛立ちを乗せて蹴られた空き缶がか細く悲鳴上げて描く弧
14
山形の里芋をもらふも食ひきれず畑に植えしが律儀に芽をだす
10
陽はさせど雲の広がる梅雨空に雑事のうれいなんぞ飛んで行け
16
歯もなくて嚥下障害母さんにどう食わせよかこのさくらんぼ
22
助けてを言えずに詠むと見返してつらくなるから短歌をやめた
5
生まれた日に なにを贈ろ? 願わくば、あらゆる幸を(※あたしも含め)
5
蛙たち黙っていてくれもう少し 春の残り香感じたいから
5
期待せず自分の機嫌とりながら時は過ぎゆく凪の夜かな
5
墜栗花
(
ついりばな
)
甘き香りの雨に濡れ次第深まる枝葉のみどり
10
スマホ越し 過労を含む その声に 絆される俺は 意外と単純
10
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