それもまた いまの自分と 思えたら ふるえる手のひら それさえも良し
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紫陽花や 雨降るやしろ 手水場に ふたつ並んで 雨を見ている
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少しずつ 移ろいゆくのが この国の  季節であった しばし前まで
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病み上がり 外の空気の 清しさよ 笑えて嬉し 食事もうまい
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登校の 門限間際 気にもせず ひよこの如き 一年の群れ
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これからは肝に銘じる親父たち「泣く子と児相には勝てぬ」由
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子育ての難しさ知るニュースあり不幸か幸か独り身の吾
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エンジンの音が響かう交差点ひょっこり覗くは紫陽花あじさいまり
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パンのにおい商店街に漂う暑くなければ散歩したいのに
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くちづけの後も敬語を続ければ あなたの森で迷わずに済む
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離婚して出てった親父がくれたもの 覚えやすくてややレアな姓
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デパ地下の凝ったおかずをたまに買い 納豆ごはんの美味さに気付く
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ききららのさいふをひらきおままごと たんぽぽ ぼたん これくださいな
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運転手どうし片手を上げ合って若葉のなかをすれ違うバス
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シングルのシーツの上をまた泳ぐ 冷たい海を探す寝返り
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片づけた面倒事のすぐそばで 次の面倒 芽を出していた
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沈黙の 眼鏡の横顔 見つめれば  見えぬ世界に ひとり迷いぬ
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足元の影はいつも美しく 人を選ばぬああ夏間近
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病院の友を作れる人じゃない我はしずかに呼び出しを待つ
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無印無印良品のお気に入りの菓子似てるのがダイソーにあり敗北感よ/50円くらい安い
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まどろまぬ長き夜の闇木菟の音の遥けき響き心なぐさむ
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無理を押し ゴルフの誘いに興ずれば 腰痛再来侮れぬ老い 
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久々に手に取る雑誌の金額を見て棚もどす 印刷が死ぬ
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花菖蒲 水面に映る 群青の 姿重ねて 君おもう朝
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声出して笑った笑って気がついたまるで贈り物ひさしぶりだった
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行く鳥の人馴れもせで安らかに生き死ぬる世にありこせぬかも
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そんなのは短歌じゃないと言われたらじゃあ長歌かと切り返すのみ
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有終の 別れも無しに 君はもう いない夏夜の 風の静寂/r
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おふとんはちいさな教会 祈りとか懺悔みたいだきみの寝息は
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服・寝具仕様を替えて奥の手をもう探してる夏の序章に
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