はいはいを始めた君の足首に一人前にくるぶしできる
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まだいない人を思って小さい小さい服を二人で選ぶ
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畑にて寛永通宝出土せり どのご先祖の落とし物やら
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99円で売られし団子手に取りて棚に戻して遂には買いぬ
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陽炎の 残りし午後の 街角で 揺れる晩夏と 初秋の境
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スーパーの果物売り場の品揃え葡萄が増えて秋の足音
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今年って あと4ヶ月 もあるのか 4ヶ月しか ないんだろうか 
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青柚子と 青唐辛子擦り合わせ ピリッと香る柚子胡椒かな 
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吊り橋のようにはじまる新学期そろりと起こしそっと見送る
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夏草を分け入り訪ね行く道は字名残るも面影はなく
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万智さんが教えてくれし『滑走路』「生きる言葉」に載りし歌集よ
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ほっぺたの化粧を布で拭われて 小さき頬が寄せる体温
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「焼売」を「シューマイ」と書くつまらなさ うまそうなのはやはり「シウマイ」
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法師蝉ちょこっと鳴いて止んだのは試し鳴きかなまだ酷暑だから
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木の役のあの子が自我を主張してそこから劇がおもしろくなった
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かの鳥と なりて空飛ぶ 身なりせば 今しも君へ 飛びてゆかまし
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手を伸ばす先のとどかぬ光より落ちる影こそ愛しかりけり
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べたついた身体で寄ったスーパーにサンマみつけた秋のはじまり
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AIに自分の気持ち聞いてもらい夫の前で笑顔で居られる
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カレンダーめくれば九月それだけで朝の珈琲香りも変わり
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カラーパス・カクテルパーティー・シミュラクラ 「雨の匂い」も名前があったな
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じいちゃんは「好きなだけでは働けん」と回言い、僕に笑った
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頼まれて入れたコーヒー手をつけず ソファーで居眠り疲れてるんだね
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通り雨 色が変わったワンピース 貼り付く肌に西日が差して
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普通盛り一回よりも小盛り二回みたいに目標立ててみる
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この歳にジョッキ傾け泡髭のビールの美味さ知らずにコーラ
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天国か地獄にいるかも分からない父への手紙に切手を貼った
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秋桜は黄色オレンジ咲きにしも 薄紅色がタクトを振りし
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干し忘れた洗濯物とそれを見つめるカーテンの向こうでガキが転んでる
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編み笠に涼しき瞳風の盆 坂の町並み灯はゆれて
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