Utakata
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ぱらぱらとリズムを追って葉に落ちる雨のドームの中で休憩
19
すさまじきアリの巣コロリ(類似品)の効力よ 土中の蟻にそっと合掌
20
ガラス戸を引けば明治は薫りたち午後には失せる生菓子を買ひ
13
郊外の
闇
(
やみ
)
の
灯
(
あか
)
りに
火取虫
(
ひとりむし
)
都心
蠢
(
うごめ
)
く 人より
清
(
きよ
)
し
11
破れてた網戸張替え出したから冷房つける言い訳があり
11
日が伸びて白夜のような月明かりローズムーンはかぐわしきかな
12
献立のノートに天気·気温書き赤ペンで残す「初の真夏日」/去年より十九日早いと
19
亡き父が教えてくれたネクタイの結び方にて 今日三回忌
22
何か言い反論されて簡単に折れちゃう俺はシャーペンの芯
20
ユーモアの センス無きかな我が短歌 投稿せどもいいねは僅か
19
アイスとか二つ選んで奢りあう胸の微熱を消さずに進め
9
四季という 言葉は死語に なるんかい 五月最後の 朝ウォークの中
14
「どちらともいえない」ばかりに○しつつやや思ったり思わなかったり
8
週末の孤独な夜を持て余し星を探せど瞬きはせず
8
行き着けば富は千万
奥
(
[億]
)
山にあると聞くより慾に
迷家
(
まよいが
)
9
電器屋のチラシのエアコン堂々と買えとばかりに自信ありげで
7
みの国に 布を織りたる このひだは 鳥もとまるか 桃の枝葉に
7
徹夜明け脳は夜だと叫ぶのに うんざりするほど宇宙が青い
6
大盛りの飯を一口喰らうたび減っていくのがこんなに悲しい
9
野外飯 こぼれるゴマを 空からの 贈り物とて 運ぶ蟻たち
11
踏み切りをスクロールする貨物列車 映画のような銃撃戦もなく
6
ふたりで望み見守りたかったのはきみの命日などない世界
6
眼
(
まな
)
うらにうつろふ花を抱きとめて過ぎ去るものはいつまでも
美
(
は
)
し
8
わたくしの命の軽さ考えるつつじの花びら指紋を透かし
30
朝、
地下鉄
(
メトロ
)
勤めに向かう 人疎ら 忘れていたが 今日は土曜日
5
二匹なり、因果含めて金魚鉢 「仲良くしろよ」は人世の勝手
13
シルバーが車椅子二台運びくる介護の
義姉
(
あね
)
と付き添いの
義姉
(
あね
)
に
19
そのへんに ねこの姿の みえぬ朝 それぞれお気に入りの箱にイン
19
岩が根に佇む鷲のまなここそ山のあやかし天狗なりけれ
5
遥かなる淡きのぞみや五月雨に立ち別れしは春の夜の夢
6
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