Utakata
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わたくしの命の軽さ考えるつつじの花びら指紋を透かし
23
ドジャーズの 試合に
妻
(
きみ
)
は夢中なり ルール二の次蒼き背を追う
19
割り算の筆算がまだ
5
問ある 今年初めてホトトギス鳴く
13
亡き父が教えてくれたネクタイの結び方にて 今日三回忌
12
わざわざに実家の
不要物
(
ゴミ
)
を持ち帰り 妻を怒らす懲りない夫
13
夜更けでも隣の家の室外機頑張っている五月の終わり
16
見送った背中が最後であらぬよう 怖いものなど他にはなにも
10
煮出しする気力と
あつさ
(
暑さ/熱さ
)
せめぎ合いまだ五月だが麦茶の季節
12
故郷の通りも店も変わり行く我も変わりて新しき土地
9
梅雨前の田んぼに映る月数え祖母は語った狐の
物語
(
はなし
)
10
わたしたち 線香花火の恋だった 小さく咲いて ぽつんと落ちた
9
子を送り 路地裏歩く ひとときに 心癒すは 名も知らぬ花
15
腐葉土のぬくもりほどのあさひ受け如雨露の水を双葉ははじく
14
番組欄「ミルク」の文字に飛び付くもミルクボーイが出て来てガックリ
12
しづしづとあかむらさきにただふたつ 梢のからす 夕暮れの月
8
真夜中に 雨音強く 部屋に居り 宵闇去りて
屋外
(
そと
)
は青空
7
この前にめくったばかりのカレンダー あと数日でまためくられる
7
画用紙に子どもが描いた太陽にそっくり咲いたわが家の胡瓜
8
香り立つ夜の帳に誘われてそぞろ歩かん時空散歩に
9
コンビニで テールランプを 見送れば 吸い込まれていく 深海の底
14
まだ強く自我を持っている革靴で背伸びしたって合わない目線
9
車検から 二年経ったの 早過ぎと 二年前にも 同じ気持ちに
7
二年だけ 住んだ我が家を 訪れて 昔の笑い 声聞きに行く
13
「そんなには上がらないとは思うよ」と追加負担が不安の我に/整形にて
O
T
C
類似薬
14
蒼く咲く紫陽花の道行くごとに揺れる気持ちは静かに染まる
6
風冴える これがアタシの青春だ 佳作を持って走った夜が
7
お土産の安価な猫を律儀にさバッグにつけるあたしに惚れてよ
6
何か言い反論されて簡単に折れちゃう俺はシャーペンの芯
6
味噌汁に茗荷の入りて夏来たる 露地の畑に枝豆太る
33
新しい舗装道路は匂い立ち今年初めて蚊に喰われてる
14
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