色弱の君が選んだアイシャドウ 休みの日だけ大切に塗る
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独り身の六畳間から連れてきた座卓に君の味噌汁の熱
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「猫と犬どっちがお好き?」「あっ、いいです。食事だったら済ませてきました」
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抱っこして背中とんとん寝かしつけ過ぎ去ってゆくばあばの九月
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誰がための祭りばやしか山車にのる子は友だちと遊べずかえる
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どんよりの曇り空さえありがたく思えるほどの雨続いてた
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刈り取った稲の分だけ高くなる空を見上げて歩くあぜ道
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渓流のもみぢ葉よろし我が日々を 満月だけが月にあらずと /「救い」
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もう会わぬ覚悟で鳴らすインターホン 押せないままで秋の入口
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風呂上がり 2kg増えたと 思ったら 小さな足が いたずらしとる
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あったかい!喜ぶ今日はまだ9月 ブルゾン羽織り呟く秋姫
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5%オフ値上げに閉店野分けまで追われ気(き)ぜわし九月末日(まつじつ)
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長雨に打たれ続くる金木犀 落花がおほふ道の香は失せ
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お前ならなんとかできると思ってた 二人で虫から逃げ惑う夜
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雨やみて自転車で行くスーパーは金麦の箱売り切れていて/バラ売りも六本パックも!
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哀しいのかくやしいのかこわいのか はてなくつづく青すぎる空
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愛らしい 金の小花の 香り満つ 少し嬉しい 駅までの道
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どうにかさ 君の額の 寄ったシワ ほぐせないかな 僕じゃムリかな
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旅先の 駅に寄り添ふ老夫婦 言葉少なに互ひ気遣ふ 
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亜麻色の 出尻鳩胸 押し寄せる 陽のあたる坂に ジャスミン香る  
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月末の喧騒過ぎて耳静か ページ繰る音心地よきかな
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「買ってでもせよ」と苦労を背負わされ破産手続き(精神科にて)
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倒れても起き上がらせば色変わり秋の気配か庭のコキアよ
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待ち合わせ場所にいそいそ駆けつけるそんな思いで青空待った
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もし俺が煙草を吸える身体なら 今日で三箱ぐらい空けてる
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命なす継ぎし十年(ととせ)に糠を足すセロリを漬けて夜は沈みぬ
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だれだろう、幼いぼくを抱き上げた 故郷とかでもないあの町で
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鳶の舞ふ蝦夷竜胆の湿原に想ひをのせて秋の風ふく
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気がつけばあれよ時間が経っているうたた寝読書母の介護と(あれこれ)
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これは月これは太陽 衣替えはタンスの中の立派な宇宙
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