Utakata
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明け方の 澄める空気に 深呼吸 コートの袖から 萌ゆる指先
14
絶不調こらえた夕の自己褒美スーパーカップクッキーバニラ
14
君に問う 咲いたか
否
(
いな
)
か 菊のこと 色も問うたは 青き春ゆえ
13
薬局にニベアデザイン缶並ぶ冬の足音遠く聞こえる
12
何思う 釣瓶落としの 秋の陽を ひとりベンチで 眺める老女
12
お湯割りはまだいいかなと思うなら秋もまだまだ前半だろう
11
初めての彼女の手料理食べてみた言わなかったがマズ!マズ!の出来
11
秋深み 枝に残れる 一輪を 見る人もなく 月ぞ照らせる
12
目に涙手にはシールを握りしめ予防接種を頑張りました
11
亡き父の 着てたコートに 似ていると 弱った母が 旅先で言う
13
その体ほどの世界を知らずして王様のごと駆けてゆく君
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永久歯はいりきらない顎の子と秋刀魚と鯖の顎見くらべる
14
行きつけの蕎麦屋が休み練り歩く秋澄む街に次の看板
9
たんぽぽの綿毛が風に運ばれて私はそれを受け取って吹く
9
平安の 歴史偲ばる
金色
(
こんじき
)
の 栄華の跡に金風が吹く /吟行の旅第六首目
18
まるくまるく真ん丸に身体を曲げれば心も身体も丸くなる
8
緑から赤に成りたるコキア見る 車走らせずただで見る庭
9
人生はラグビーボール理不尽を平尾誠二は笑い蹴り逝く
12
旅終えて家に帰りて炊きたての 麦飯生玉子、ん、これが一番
22
単三と単四電池間違えて一日二回ダイソー通う
8
大衆にゃ理解されぬ、と刀鍛冶。灼けた眼に映るものなく。
7
名称が スポーツの日に なってから もう
6
年も 経ってたなんて
11
秋の夜ロイヤルミルクティーを手にあなたの好きなとこを数える
14
パイナップル朝から剥いてもはなうた甘い香りの私よ届け
8
朝霧へしづもり眠る由布の里 蹄の音の遠き響きて
6
廃屋に子ら置き去りしゴムボール 苔むしてなほ毬藻に似たる
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ストレートネックで首が痛いけど君の歌読む秋の夕暮れ
13
本読みの心配事の大半は買った本の置き場だと思う
6
僕の言う言葉は全部昔からみんなに言ってほしかったもの
6
今日の
天
(
そら
)
晴れか曇りか 知り得ぬも 外鳴く鳥で 晴れと知りぬる
7
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