立冬の 冷たき風の吹く里に 紅き干し柿軒下に咲く 
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金色の銀杏並木にサルビアは真紅の色でセンター飾る
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秋深み紅葉散り敷く山路(やまじ)かな安芸(あき)の奥にも錦(にしき)ぞ織れる
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巻き爪が痛くて上手く歩けないしかめっ面の横断歩道
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捨て小舟古傷いたむ能登しぐれ 癒へぬ思ひを海に流さん
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いにしえの暮らしを偲ぶ石仏(いしぼとけ)前垂れ清く赤とんぼ舞ふ
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湯で作るスポーツドリンク酸っぱさが風邪養生にしみるレモン味
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立冬の 暦に読めど定まらぬ 気候に動ぜず石蕗咲けり
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カラカラと 冬の訪れ 知らせ来る 落ち葉吹かれて 赤と黄の乱舞
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数年来テレビを見ない私よりアイドルを知る70の母
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疑いが確定となり告知され抱きしめた母の肩は震えて
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柿剥いて窓辺の小春祝いけり 外には枯葉静かに落ちぬ
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初カメラ カバンに入れて 持ち歩く レンズ剥き出し ホコリつく
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立冬を侮っていた昼下がり日が暮れたなら一枚羽織る/二十四節気・立冬
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みそ汁の えのきが奥歯に 挟まって 取れないような 1日でした
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ひさびさに出したセーターまだすこし他人行儀な香りを抱いて
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ストーブを つけるまえまで くっついて きてた猫、今 ストーブ命
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ちはやふる神無月にもなりぬれば里に時雨の降らぬ日はなし/擬古短歌(今年の神無月は11月9日からです)
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妻の宣る「フロキャンカイワイ」聞き流し湯船に浸かる 秋の夜長は
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おしたしかおひたしかでの言い方で 朝の食卓既に戦闘  
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痛くない採血上手の看護師さん もしや前職吸血鬼かな
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ピーポーのサイレン真似る遠吠えがバックコーラスめいた犬たち
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お互いの色が端から滲むこと 二人暮らしの朝 味噌を溶く
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おふくろが なんでキレたか 知らないが 親父とにかく 謝っておけ
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読み返しし『文語文法入門書』七年余経て我には辞書なり
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やおとせを膚(はだへ)に帯びてあしもとに朽ち葉を重ね冬待つ桜
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泣き暴れ 跳ねて転がり 眠りこけ いつか大きく 父母抱く愛
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焼き芋の 香ばし香り 立ち上り 心もほくほく 秋の夕暮れ
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何ともなく主治医と笑い来年の白紙の予定がひとつ埋まりて
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峰ノ原 山風吹かば 立ちのぼる 夜霧閉ざせり 白樺の森
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