Utakata
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父は老私は初老でささえ合う二人で歩むゆっくりな夏
34
物干しの
撓
(
しな
)
れるさまに 心さえ
灑
(
あら
)
われてゆく 梅雨晴れの朝
22
幸せは振り子のように来ると言う 紐が長いと信じて眠る
21
一泊の臨海学校四日後に「貝みつけた」と絵手紙とどく
26
我が里は 朝霧煙る山間のカッコウが鳴く長閑なリけり
19
月のよに 欠けて満ちては また欠けて 補い紡ぎ やがて丸まる
15
頬紅を 四尺玉が彩れば 綺麗と零るる夏の宵かな
14
食パンを買いし女がそのままに
袋首
(
ふくろくび
)
つかみ店を去り行く
13
みゃーぎゃーと 鳥か猫等のケンカかと 照らせば二頭のハクビシン共
14
我が猫の 鼻押したれば 舌出でし 我は命名す 指ぺろスイッチ
11
左手の小さな火傷気にもせず惣菜を揚ぐパートの母よ
29
ミサイルで 何がいったいかわるのか 子でもわかるよ 花火上げよう
15
白詰を守るがごとく咲く薫衣窓より見つる絵の如きかな
10
靴下を立ったまま履けてえらいねと朝の自分を褒めてみたりする
12
ヤブガラシ窓のひそめる空
(
から
)
の家 風鈴だけが夏を待ちをり
15
水槽を覗く我が目も覗かれて生きてるだけの意味を尋ぬる
16
ピアノ持つ ことに憧れ 弾かぬまま 序章で終わる 母のバイエル
15
アスファルト混ざった硝子のきらきらは 日陰から見るプールの煌めき
7
天皇になりたいんだけど応募先教えてほしい過去問もあれば
8
また猫を 認知予防と 迎えれば 愛しさ増して体力尽くる
20
夏映画ホラーばかりが並んでる チケット買わずチラシだけ取る
8
刺すような朝陽差し込む厨には赤だしの香も暑苦しかな
21
公園の ハマボウの黄で 一日の パワーをチャージ さあ始まりだ
16
寝過ごして 名を呼ぶ チリンと鈴の音が ねこの寝返り お返事代わり
23
夕立に 隠す言葉は ここにいて 縋る想いと 濡れる両袖
8
「ニッタさんではなくアラタさんですよね?」シンタは変わらず頷いていた
7
蝉の初鳴きが胸を締め付ける 郷愁ではなく夏への覚悟
10
梅サワー月つとめ明け格別も焼酎パックの色気なさかな
6
サッカーに新たなルールあるらしき
ロス五輪
(
再来年トランプ在任中
)
でもあるんだろうか
5
旅に行き 公園あって 入ったら トンボ多すぎ トラウマ公園
5
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