Utakata
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わたしとは三度祝った誕生日 今年は誰と祝ってますか
14
宿世ゆえ 逃れられぬと若き頃 東京(みやこ)を捨てて七十路の坂
16
お向かいの更地を照らす水無月の お婆ちゃんの笑み、僕のフォルダに
19
「お母さん、スマホでとって!」風呂場から薄紅色の雲を指さす
12
旅行中ビルの高さに上を向き 東京人は皆下を向き
12
返信は いらないなんて またしても 言葉が裏抜け 逆さに読んで
13
駅を出た 床屋の前の 書店無し 三月経つ間に 変わりゆく町
10
知らぬ地で 最後の砦 人頼り AIよりも 我を救いて
18
きっと耐え難いことでもあったのね 金平糖をすり潰す人
12
ちょっとした猶予みたいな夜だった むき出しの腕を撫でる涼しさ
11
出稽古を終えて静まる体育館 薬缶に結露 うすきカルピス
13
涼し気な入浴剤が合わぬ今日バラ売りの「バブ」一個贖う
12
西の空 潜水艦に似た雲が金星目指す 新月の夜
8
向日葵の幼き芽立ち見つめつつ今年も暑き夏を待ちをり
9
奥行きのある世界へと旅立てるそんな旅なら仕度をしたい
9
やれることすべてやったさ そうだろう? ぬるい湯船で手と足のばす
8
大丈夫と言った父の背は少し曲がり始めて小さく見えた
21
「一区切りついたら先へ進めばいい」「つかなかったら?」「ここにいればいい」
7
早口のドラマの会話に置いてかれ 対象年齢外れた耳かな
7
緑より
碧
(
みどり
)
に近い 山々は この
霖
(
ながあめ
)
で なお青くなる
21
別れ際 忘れないでと言うもんだから いつまで経っても嫌いな
4
月
7
明日から仕事が一つ増えました梅シロップの瓶の振動
6
消し忘れ サッカーのため アラームが 今日も鳴って 早起きしてる
6
ため息の漏るる音すらくぐもりぬ 人も薄れて 暮れる待合
14
4分もかけてた電子レンジからふわりと羽虫よく生きてたな
20
アナウンス謝らないで安全を確認してくださったのでしょ
6
崖っぷちで
躊躇
(
ためら
)
っていた人の背を押してあげたよ一日一善/社会派ヒューマン短歌
6
ボール飛び出し子ども飛び出し恐竜飛び出すドライビングシュミレーター
5
土まんじゅう叩く雨音聞きながら 熊の帰りを待つ肉となり
5
鉄骨のすき間の藁を引き抜けば無毛のヒナが出て来、押し込む
6
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