冬を越し 丸々太る新玉を 両手に抱え笑みこぼれけり 
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前もって子を諭したら「歯医者しゃんで泣くかどうかはオレが決める」と
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薪割りの斧に振られて尻をつき「今のは練習」誰もいぬ森
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歪みゆく 君と世界の 境界線 それでもそれは あなたのかたち
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無機質な 地下駐車場 遠ざかる ヒールの響き 奏でるリズム
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修理した網戸が戻ってきてしまい冷房つける言い訳が消え
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ひらひらり巡る季節の花を愛で癒され満ちる胸の奥底
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梅洗い青から黄へとあか抜けて塩辛くしてしばし待たれよ
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朱に交わり 駅周辺の 建物も レンガ色へと なりゆく深谷
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「あなたなら最後の晩餐何食べる?」「食事要らないセックスしたい」
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言うことを素直に聞きし「アレクサ」の爪垢煎じ…我が呑むべし
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愛猫のチロルの方が私よりバランスの良い食事をしてる
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この浜の岬の先の灯台の光の先の夜の水平
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つゆ空に思はじ追はじ構へども心にかかる君が言の葉
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弱風にあたっただけで痛くなる 肘よお前は年老いたのか
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奇跡なら生まれたときに起きてるし神は案外そこいらにいる
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お迎えは空振り夕立ち 信号赤 むしゃくしゃしたので練乳アイス
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振り返り 特別なこと 何もない 平穏な今日 それも特別
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君がくれた言葉いくつも思い出しそれでも苦しくなるよ笑える
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まるで思案してるみたいねワイファイの調子があなたをヒトらしくする
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止まらない舌 無差別のマシンガン 脊髄少しは遠慮してよね
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新編誌 切って貼る四季 停止線 これからも先 一方通行
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湿度纏ふ 恍惚こうこつのゆらぎは 水面の月に 触れて崩るる
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月はあんなにもおひさまの光に当たっているのに日焼けしないなぜ?
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70で 死ぬと契約 してるから 70までは 絶対死なない
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書きたくて書いてるはずの物語 自分が読みたい話になぁれ
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悪口を言ってしまった後悔で 昼間の笑みは紛い物へと
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川縁かわべりのひとり歩きのひとごと過去と未来が交差する午後
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がらがらの電車であなた足そろえ リュックを膝に抱えてた午後
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紫陽花の 風薫る日に 衣替え 純白のシャツは 心も弾む
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