一晩中 雪の明かりに 照らされて 白夜なのかと 見紛みまごうほどの
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冬川の細き流れや寒々し片足立ちのさぎにも風吹く
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配食🍱に今日は付いてるプチケーキ 心遣いがとてもうれしい
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日常を 普通と思ふ 幸せが 戻らぬ事に 気付く年の瀬
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積む雪を片付ける夫ストーブに金時豆はふっくらと煮え
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勝手口開けらば東雲色淡く かの日見たよな帯色のごと
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臥す妻へ味噌汁つくる年の瀬の寒き厨に湯気立ち匂う
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隣人の綿入れはんてん久留米柄 年中作務衣の洒落たイケオジ
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群れをなす数字の中に我と似てただ一つだけ孤独な素数
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来る日々をせわし暇だと呟きて矢の飛ぶ速さで春夏秋冬ひととせは過ぐ
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世間では 仕事納め モードだが 納められない 予定あふれて 
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蕎麦買いに 蕎麦だけ買うの 忘れきて おおむね詰めの 甘い一年 / 反省
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覚悟決めなべて口あく蒸し牡蠣の潔のよさを残さずに食む
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病院の陽だまりに咲く言葉たちケーキ三つのメリクリの午後
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三年も続く喪中にどうかとも百円ショップの鏡もち買う
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雲覆う寒空の朝群れなして鴨は飛びゆく薄き光へ
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ふっくらとうまく炊けたる黒豆を「これでどうだ」と夫に供える/夫の好物
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寒月夜 芯まで冷えて 空仰ぐ 地域見回り 恒例なりて
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年の瀬の雪催いする厨辺に姉の畑の大根刻む
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床の間に 松と大きな 菊飾り 家族の声を 聞く年としたい / 抱負
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ささやかなお節と餅のある平和 来る年祈る有事なき事
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痴呆治療行く気になった母さんが明日の準備に洋服選び
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木蓮の枯葉残れるその枝にれし蕾は春待ち顔の
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聞こえればほっとしているふすまから母のいびきが延び緩やかに
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通院で疲れる理由わけを語らえば待ち時間だとお互い思う
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来年の まっさらな手帳 用意して 夢と希望を 思い巡らす
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年の瀬の「良いお年を」の声ひらり角を曲がればさちありそうで
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この部屋の座椅子の窪みばあちゃんが生きてた証小さな重み
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降り止まぬ雨の暗きを詫びるごと 束の間灯る茜雲かな
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キラキラと輝く君は太陽で 永遠とわ に包まれ静かに生きる
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