Utakata
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愛猫のチロルの方が私よりバランスの良い食事をしてる
17
梅洗い青から黄へとあか抜けて塩辛くしてしばし待たれよ
11
冬を越し 丸々太る新玉を 両手に抱え笑みこぼれけり
30
ひらひらり巡る季節の花を愛で癒され満ちる胸の奥底
10
前もって子を諭したら「歯医者しゃんで泣くかどうかはオレが決める」と
22
弱風にあたっただけで痛くなる 肘よお前は年老いたのか
18
言うことを素直に聞きし「アレクサ」の爪垢煎じ…我が呑むべし
15
野分明け川の流れは濁りしも今日の流れはいつもの如く
7
お迎えは空振り夕立ち 信号赤 むしゃくしゃしたので練乳アイス
8
イイネとは言われぬけれどこの話 いいの自分が気に入ってるから
7
無機質な 地下駐車場 遠ざかる ヒールの響き 奏でるリズム
15
「あなたなら最後の晩餐何食べる?」「食事要らないセックスしたい」
8
奇跡なら生まれたときに起きてるし神は案外そこいらにいる
15
止まらない舌 無差別のマシンガン 脊髄少しは遠慮してよね
6
新編誌 切って貼る四季 停止線 これからも先 一方通行
7
湿度纏ふ
恍惚
(
こうこつ
)
のゆらぎは 水面の月に 触れて崩るる
8
月はあんなにもおひさまの光に当たっているのに日焼けしないなぜ?
6
70で 死ぬと契約 してるから 70までは 絶対死なない
6
悪口を言ってしまった後悔で 昼間の笑みは紛い物へと
7
食べる量 減らすか運動 するべきか きゅうり齧って 思案する午後
9
薪割りの斧に振られて尻をつき「今のは練習」誰もいぬ森
11
修理した網戸が戻ってきてしまい冷房つける言い訳が消え
9
言い切らぬことを美徳とする日本 生きづらいよね、分からぬ人は
21
文旦の大きな種をすてられず小鉢のふゆる芒種の候か
5
トイレを探す私に詩情は無し散った花がゴミになったこととか
5
心地良い 暖かい日が 続いたら 暑すぎるのも 寒いのもダメ
5
ランドセル背負った子たちの行進をただ眺めてる東京の春
6
この浜の岬の先の灯台の光の先の夜の水平
17
紫陽花の 風薫る日に 衣替え 純白のシャツは 心も弾む
9
歪みゆく 君と世界の 境界線 それでもそれは あなたのかたち
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