Utakata
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この胸に静かに想う人がいて 嵐が来ても闇の中でも
13
傘差してゴミ出し行きかけ雷鳴に 踵返して車で向かう
10
帰宅した息子と同じ屋根の下平和な夜が我を癒しぬ
10
捨てられたアイスのゴミに集まって群がるアリと目が合った午後
8
スカーフと手首の保温重ね履き晩秋らしく進む身支度
14
ルーティンも人の名前も出てこない 私はサイバー攻撃された…
11
あの子から返事きてるか見てしまう さっき見たのにもう四回目
7
伏姫の涙の雫やまぶどう 誰も知らねど色づきにけり
7
霊柩車 見るたびその場であたふたと 親指隠す変な習慣
16
胸を張り前へと進む愛犬のカボチャの馬車に揺られ逃げゆく
7
いつからか君を想うが癖になり それを幸福と呼んでしまった
7
栗の実や形変われど風味立つ 銘菓となりて転生したり
10
秋風に 色づく柚子の香り立ち 豊かな実りに歌ぞ詠みける
16
片付けるしぐさかフォルムか「お父さんにソックリ」と云うパートは古参
7
風ふけば匂う藤袴さやけしや むかう背子の香ゆかしき恋や
6
ランチする相手がいない休憩にアイスクリンを舐める自由よ
6
見下ろせば
ぽこぽこ動く通学帽大小並ぶ
湯船のひよこ
6
あなたの手しっかりつかみ離さない傷は黙って傷を知るから
7
久しぶりに振るダンベルの重かりき 吾が筋力の衰へしかな
6
ネオンより 朝陽が好きに なりました 澄みゆく空気 静かなる
時刻
(
とき
)
11
本当さ俺の中には全部居る赤ん坊から爺爺ん坊まで
5
老いゆけば焦る心を抱きながら今日という日を一歩踏み出す
5
濃い髭を触らせてって笑うのは同棲を始めた魔女でした🎃
12
小雨止み 三沢空港 虹の便 都の背子へ 思い届かば
5
冬に見る セミのぬけがら 干からびて 夏より少し 香ばしそうで
5
トンネルの 明かりが横へ 流される まるでミカンの 生産ライン
5
ラッパーは罪を重ねて出世する
(
さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば
)
いづくも同じ 秋の夕暮 070/100 良選法師
5
雑踏を掻き分け歩く大都会澄む空削るビルの数々
10
ハロウィン いつからだろう 仮装する 怪物でなく 騒ぎ立てるの
8
翠
(
みどり
)
なる玉は見えねど
高志
(
こし
)
の海波の寄せたる思い出拾う
(
)
7
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