Utakata
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春の朝そぼふる雨は枯れ芝を助けまばらに
蒲公英
(
たんぽぽ
)
咲かす
17
サングラス後ろにかけて歩くひと過去の光がまぶしいのかな
14
みあげると天から降りる蜘蛛の糸 釈迦の形の手で絡め取り
9
上ばかり見ては疲れてしまうから水たまりにも青空がある
12
あの頃は十五センチの君だった小さな森に命が巡る /ガジュマル
7
強がりのきみがちょっとは泣けるよに てるてる坊主を逆さに吊るす
9
誰
(
た
)
が袖の移り香ならむ橘の軒端に匂ふ夕闇の空
10
くれなゐの空に鳶舞ひ川はなほ流るるままに浮き世うつせり
7
AI
が人生狂わすストーリー令和はホラーを軽々飛び越え
13
梅雨空に息つく先は紫陽花で それだけ頼りに傘を差し行く
6
酣
(
たけなわ
)
の字に酒の甘きあり 醒むる朝の口惜しきかな
13
幾夏
(
いくなつ
)
の 想いを雲で 覆い
積
(
つ
)
み 見上げる度に 大人になった
6
日を逐うて光はまさり
正午
(
まひる
)
にはとかげの走る階段のはた
6
雨近し襖もゆがむ湿気あり 水無月待たず扇風機始動
18
なぜこんな
老母
(
はは
)
のため息 受け流し 年とっただけと 軽くつぶやく
6
口喧嘩 売った買ったの 啖呵には 乗らずUtakataに 短歌を載せる
6
AIは 頼れる味方? 悩ましい 人も機械も 完璧はない
20
紫陽花が 山門までを 案内す 水色しとやか 桃色鮮やかに
11
僕はまだ君を探しているけれど 君は見付けて貰えてるかな /「並行世界」
9
継ぎ足しのソースカツ丼値上げせずスマホ修理の店を併設
6
思い出に 手を振る笑顔 映画館 楽しかったよが 嬉しくて
5
愛のため色のためだと着飾って逃げられもせぬ君、白孔雀
5
祈りとも解釈できる声色で油淋鶏を頼むナカムラ
5
野良猫の恋の声が聞こえててああそんな時期大変そうで/違うかも?
5
気高けき アヤメの藍は凛として その立ち姿吾の背正す
9
紫陽花や 雨降る
社
(
やしろ
)
手水場に ふたつ並んで 雨を見ている
21
「また明日 」口に出せない関係の あなたが振る手の 指が震えた
4
冷凍にせんとラップでひとつづつお揚げ半分またいびつなり
16
コーン茶の 空き箱はいって ねんねする ちま猫ちゃんの かくれがだもん
22
旧友のメールに添えた顔写真分からないのはお互い様か
12
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