街中がちょっとハロウィン浮かれ気味誰にも言えんがちょっと苦手で
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シンデレラ 高速バスを遅らせて 引き伸ばしたい夢の時間を
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関門で足切りされたランナーを無言で運ぶ回収バスよ
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駐車代ケチり土産をひとつ増しおもくてかるい秋のあしどり
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美しききみの誕生祝うよに黒猫座の鈴がひかる夜かな
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工場の 撤退せし後(あと) 金網の 向こうで揺れる ススキの穂たち
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出汁をとり冷まして濾して蒸しあげた蟹茶碗蒸し5秒で食うな
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旅先の 沖に漁火灯りゆく 遠く霞みて潮風ぞ吹く /吟行の旅第八首目 
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秋植えの球根庭のあちこちに埋(うずめ)めて春の目覚め待つらむ
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イリジウム分析などをやりながら学者の父は老いに佇む
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新米を 炊いて味わう 秋の夜  焼き鮭とのりで 農家にお礼
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立ち止まる 私に吹かぬ 風があり 走る私はそれを知ってる
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カレンダー 壁の写真は何処の国 月変わるまで確認しない
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種残し 己は枯れ行く 草花と 同じく哀し ひとの営み
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目に涙手にはシールを握りしめ予防接種を頑張りました
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数式をなぞる指先窓の外 洗濯物とちりめんじゃこと
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薄闇に 烏の声の 遠ざかり 夜寒の道を 我も家路へ
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セーターはまだ奥でいい 午後六時 日の入りだけが日々早くなる
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死亡記事先ず年齢を確かめて年下だったら勝った気がする
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欲しいのは 今すぐ会える 彼よりも 何百キロも 離れたあなた
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ああ今を 思えば思う ほどに泣く 後ろめたさと 憂さに包まれ
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すり減った 靴のかかとは この街の アスファルトへと 擦り込まれてる
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水底の流水紋や水の秋 ひかりの砂を篩う揺らぎよ
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世を忍ぶ仮の姿の久しければしとどに濡れし雨の香具山
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検診で採血された穴埋めにレバーつまみの晩酌にする
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ドライアイぼやける世界のその隅で輝く誰かを見つけたかった
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「あのね」から 始めなくとも 続く時間(とき) 「また、ね」なくとも 紡ぐひととき
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雨なればと黄のレインコートを探し出しいざ出勤せむテンション上げて
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縫い閉じたぬいぐるみの綿すみれ色 ハートのビーズがたまゆらになる
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サーカスに 売るぞと言って 脅された そのサーカスに 毎日通う
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