秋空に ほのかに漂う 橙の花を探せど 香り咲くのみ
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「聞いてます?」困っています効きすぎて 副作用だけ起きてる薬
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湯屋帰りアスファルトのさやかなり無用に済んだ傘を忘れて
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渇水に 恵みの雨と喜ぶも 降り止まぬ日を今は恨めし 
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見えねども確かに蕾は弾けたり 風の中には木犀の匂ひ
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温かい音色に亡父を懐かしむクラリネットのアルトの調べ
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山門でオナラをしたらにおうぞ~本尊冒涜したらぶつぞ~/宗教短歌
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山道でけはひを感じふり向けば同じ目線の一羽のカラス
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混みあへる電車にスマホみつめ泣く君の悲しみ我も悲しき
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恋人でも友だちでもない 深く深く信じ尊ぶこの結びつき
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さりげなく靴下だけを推し色へ私のための私の魔除け
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役に立つ立たないとかは別としてひたすら青い星を集めた
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息を吐く 集中途切れ 声の渦 デスクに伏せて 船酔いをする
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耐える夜 耐えることすら忘れた日 そのとき君の強さを知る日
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冬野菜 白菜とともキャベツまで植え付けてみる欲張りレタスも
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お弁当に あじ塩と米で 塩むすび 具材の代わりに 愛情を込め
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蟻よけて 歩む姿の あはれさよ 朝の光に 香る木犀
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すきじゃないマグはなかなか割れなくて ずっとこうして生きてきたよな
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アリたちが 待ってましたと うごきだす 秋の匂いの 雨上がりの朝
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残酷な若さを刻む卒アルの君の写真と訃報見比べ
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好きな人できたわたしに春が来た夏なんだけど春が来た
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外を見る君がこちらを向くようなすごい呪文は教科書にない
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六畳に屈みし父のハモニカの音色おといろベニヤ壁に沁み込み
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終わったの?黙っていなくならないで 何が何でも引き止めたけど
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今年こそジムで鍛えるはずだった 腹筋割れずにかかとひび割れ
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耳鳴りの しない世界を 想像し じっと聴きたい 鈴虫の声
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寝まじとも 国語教師の 子守唄 評定守る 決意敗れつ
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うちわ揺る浴衣の少女の何十年と続く永い夏を想う
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さいはての光たしかに手のなかに余白を握るかなしみはゼロ
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敬老を 薄めてないか 横文字で   シルバーウィーク お彼岸重ね
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