夏日来て 湿原染むる山吹の ニッコウキスゲ風に揺れをり 
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くたくたのTシャツの裾で汗を拭く信号待ちする少年のヘソ
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水平線切り裂くように風を受けミズナギドリは鳥山となり
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音だけが夏の夜空にこだまする近くて遠い花火大会
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「飲み過ぎない!」年に一度のバーベキュー 「明日の私もおんなじ私!」/二日酔いは辛い
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下風になごりの露は玉と散る木陰涼しき夕立のあと
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パンナコッタ ラム酒はないよ あったのは  期限が切れた バニラエッセンス
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時間貸駐車場には予告あり土手の花火の当日値上げ
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道端にあの世の入り口開けている蝉の死骸の空っぽの腹
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ラジオ体操 今夏こんかも来たよ 中学生 若さが加わり 活気増しゆく
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愛国と云はでおのづと慕はるる国を願ふと墓の下より
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車からペットボトルを投げ捨てた不逞の輩は見知った顔なり
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ファシリティドッグを撫でて私より社会に適合してる犬ころ
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うすれゆく記憶のなかで吾の名は忘れず友は逝きぬと知りて
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ひたむきに生きるあなたにとおり雨 濡れたまんまでいさせないから
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明月や団扇うちわ片手に手酌酒あられ豆腐にたこのぶつ切り
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雷鳴は荒々しくも束の間に去りて残るは蝉の鳴く音
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利根川の 土手初めての そり遊び 子らの転げて 枯れ芝の舞う
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誰からもヒントを得ずにナカムラは冷やし中華を作ってしまった
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紫陽花あじさいの 咲きし小路こみちでペダル止め あの紫をまた振り返る
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キンキンに 冷えた部屋に 飛び込んだ 祭囃子に 花火の音
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冷蔵庫 開ける回数 増えてきた 麦茶入れては また飲み干して
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眠れぬ夜は詩を考へよと言ひし母 今宵眠れず母を思へり
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髪染める妻の手うれし ふた月に一度のスキンシップとなりぬ
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かさぶたを剥がす 台無しにすることだけは得意でごめん おかあさん
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何だかは分からないけど助け乞う空気満ちてることは分かるわ
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旅先のうたた寝中の夢に出た 貴女の笑顔 現のままに
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拙さをひとつも許す懐で 短歌は今日も息をしている
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一番ベター 一番ベター あの人がやめても伝播される口ぐせ
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3時間 4時間ぐらい 眠れれば いいと思える 発想転換
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