Utakata
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新生児 結んでひらく にぎにぎと 広い世界の手ざわりいかが
19
街灯の 灯り滲んで 息を吐く もうじき此処も 過去になります
13
スイカ切る 見える種だけ 指で取り やさしさなんて このくらいかも
12
プールから小さな虹を眺めてる今日という夏永遠であれ
18
お台場で 海水浴の 報道と 共に知った 梅雨明け宣言
10
枝豆の一粒ほどのバッタ跳ぶ 車の来ない夕暮時に
10
祭事終え 疲労も極み溜まれども
孫達
(
きみ
)
らの笑顔癒されるなり
12
友人のイタリア旅行
斜
(
はす
)
に見て 『ローマ風呂』などググっておりぬ
17
関心は「好き」と「嫌い」の分水嶺
石
(
われ
)
をも穿つ
貴方
(
きみ
)
は雨垂れ
23
玉のれんじゃらりとくぐる母のゐて湯気の立ちたる浅蜊の味噌汁
15
今日の陽は今にはじけて落ちそうな消えゆく前の線香花火
8
退屈で歌わなきゃって思うほど今日という日は音もなかった
8
高齢でオシメだけれど人生がこれでおしめえとは思うまい
8
中央線1番ホーム6号車 僕の始まり君と終わりの
7
数値見て人を診ないで話す人
B
型なのか
A
I
なのか
7
お別れの 心の準備 できるまで 待っててくれた ような気がして
11
頑丈に暮らせば鞄の咳止めも示準化石になっていくから
7
へちまからこの空間はどのように見えてるのだろうぐるぐると芽伸び
13
陽が出てる間はあまり効いてない貧乏性が使うエアコン
6
どうしても悪夢を見たくなくてイルカの胃に住むアニサキスを調べている
6
日差しゆえトマトジュース飲み引きこもり痩せゆく我は吸血鬼ぞ、と
7
傘をさし行き交ふ人を見下ろせば影にし覚ゆ夏の炎帝
12
いざ行かん 日課の聖杯 探す旅 今日は麦酒か はたまた酎ハイ
11
奉納の 子ども相撲の始まりて 鎮守の森は
発気揚々
(
はっけよいよい
)
17
海 とても遠いところでうみねこと顔見知りから始まってゆく
5
納豆をかき混ぜている 納豆をかき混ぜるだけのバイトはあるか
6
いよいよだ 三者面談 気まずくて 体調イマイチ でも行きたいっ!
5
五年ぶり 十五年ぶり 味が出る お目にかかりたい そんな
鰤
(
ブリ
)
5
躁になり 眠れぬ夜の扇風機 くるくる回る 羽と頭よ
5
ジャングルに居るかの熱気も一夜明け窓を開くれば涼風の津軽
5
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