不満屋を暖簾分のれんわけした過去あれど今は希望の卸商人おろしあきんど
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歌会に歌を作りて三十年吾も老たり九十五歳
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弟とページを繰ればサバンナの匂いを運ぶ図鑑の中よ
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塚石に舞う黄ぃ揚羽 黒揚羽 つれてゆけよとわが手さし伸ぶ
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恋歌を四十路よそじになっても詠みたいと君との写真一人見返す
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良くもまあ 食べに食べたね 欲のまま 天晴れ 育ち盛りの息子
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実家通い疲労の滲む我を見て「外食しよう」と連れ出す夫
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あさましき心で何説く文殊普賢と原発名付けし愚禿の輩
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見慣れてる 光乏しい 田舎町 都会は都会の 夜のシルエット
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天皇になりたいんだけど応募先教えてほしい過去問もあれば
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家々に 色とりどりの紫陽花が 今を盛りと咲き競うなり 
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お試しの 宅配弁当 彩りと カロリーチェック ドキドキしつつ
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宅配を待つ四時間の残十分 暑き夏なり 急がずが良し
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水盆の中にトマトの転がって今日の生活始まっていく
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夏の朝涼しきところ心得て老猫今日も庭を眺むる
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大人だし。切り替え向かうパソコンに だけどなんだか 蝉がうるさい
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紅葉こうようを 知らない友に 見せたくて 秋詰め込んだ 小さな箱に
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畑端一途に咲ける向日葵の誰をか見つめむ陽炎のなか
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我が腹は 歴史の厚み 積もる丘 その上乗りて 猫足ふみふみ
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揺れそよぐ小さき蕾 一面のラベンダー 笑みこぼれるらよ
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寝ちゃったの まだ寝てないよ 寝ちゃったの まだ寝てないよ ……寝たのかよ!!
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凡庸が 溢れんばかりの 帰路のなか 黒き天使の 無垢に魅せらる
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「七夕に逢いたかった」とつぶやくと「旧暦じゃない」と言ひ返すひと
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派手に咲き派手に落ちたる極熱ごくねちの刹那の狂気 凌霄花ノウゼンカズラ
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生きること諦め踠く人のため涙流せる人でありたい
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物干しの しなれるさまに 心さえ  あらわれてゆく 梅雨晴れの朝
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吾の身と心の晴れを凌駕する晴れすぎた陽の加減のなさよ
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始まりの天孫邇邇芸ににぎは女系なり 女神の系譜を正統と言ふ
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血圧と聴診器今日はのどと眼も見とこか程度におくする自分/シェーグレンだからとたぶん
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ながかったこおりきってはいなかったまなびなおしてやるよあんしん
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