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一晩中 雪の明かりに 照らされて 白夜なのかと
見紛
(
みまご
)
うほどの
41
冬川の細き流れや寒々し片足立ちの
鷺
(
さぎ
)
にも風吹く
40
配食🍱に今日は付いてるプチケーキ 心遣いがとてもうれしい
37
日常を 普通と思ふ 幸せが 戻らぬ事に 気付く年の瀬
37
積む雪を片付ける夫ストーブに金時豆はふっくらと煮え
37
勝手口開けらば東雲色淡く かの日見たよな帯色のごと
36
臥す妻へ味噌汁つくる年の瀬の寒き厨に湯気立ち匂う
36
隣人の綿入れはんてん久留米柄 年中作務衣の洒落たイケオジ
35
群れをなす数字の中に我と似てただ一つだけ孤独な素数
35
来る日々を
忙
(
せわ
)
し暇だと呟きて矢の飛ぶ速さで
春夏秋冬
(
ひととせ
)
は過ぐ
35
世間では 仕事納め モードだが 納められない 予定あふれて
34
蕎麦買いに 蕎麦だけ買うの 忘れきて
概
(
おおむ
)
ね詰めの 甘い一年
/
反省
34
覚悟決めなべて口あく蒸し牡蠣の潔のよさを残さずに食む
33
病院の陽だまりに咲く言葉たちケーキ三つのメリクリの午後
33
三年も続く喪中にどうかとも百円ショップの鏡もち買う
33
雲覆う寒空の朝群れなして鴨は飛びゆく薄き光へ
33
ふっくらとうまく炊けたる黒豆を「これでどうだ」と夫に供える/夫の好物
33
寒月夜 芯まで冷えて 空仰ぐ 地域見回り 恒例なりて
32
年の瀬の雪催いする厨辺に姉の畑の大根刻む
32
床の間に 松と大きな 菊飾り 家族の声を 聞く年としたい
/
抱負
32
細
(
ささ
)
やかなお節と餅のある平和 来る年祈る有事なき事
32
痴呆治療行く気になった母さんが明日の準備に洋服選び
31
木蓮の枯葉残れるその枝に
生
(
あ
)
れし蕾は春待ち顔の
31
聞こえればほっとしている
襖
(
ふすま
)
から母の
鼾
(
いびき
)
が延び緩やかに
31
通院で疲れる
理由
(
わけ
)
を語らえば待ち時間だとお互い思う
31
来年の まっさらな手帳 用意して 夢と希望を 思い巡らす
31
年の瀬の「良いお年を」の声ひらり角を曲がれば
幸
(
さち
)
ありそうで
31
この部屋の座椅子の窪みばあちゃんが生きてた証小さな重み
31
降り止まぬ雨の暗きを詫びるごと 束の間灯る茜雲かな
30
キラキラと輝く君は太陽で
永遠
(
とわ
)
に包まれ静かに生きる
30
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