夏草を分け入り訪ね行く道は字名残るも面影はなく
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べたついた身体で寄ったスーパーにサンマみつけた秋のはじまり
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まだいない人を思って小さい小さい服を二人で選ぶ
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青柚子と 青唐辛子擦り合わせ ピリッと香る柚子胡椒かな 
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吊り橋のようにはじまる新学期そろりと起こしそっと見送る
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『お父さん毎日駅までありがとう』こちらこそと一人呟く
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はいはいを始めた君の足首に一人前にくるぶしできる
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畑にて寛永通宝出土せり どのご先祖の落とし物やら
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今年って あと4ヶ月 もあるのか 4ヶ月しか ないんだろうか 
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法師蝉ちょこっと鳴いて止んだのは試し鳴きかなまだ酷暑だから
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キッチンのケトルの悲鳴聴こえればビーチフラッグのごと駆け付ける
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陽炎の 残りし午後の 街角で 揺れる晩夏と 初秋の境
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「焼売」を「シューマイ」と書くつまらなさ うまそうなのはやはり「シウマイ」
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感情の発露はもはや暴力と 菩薩の顔の新人が言い
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路傍より残暑を眺む猫じゃらし 行き交う車にふわふわ揺れて
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木の役のあの子が自我を主張してそこから劇がおもしろくなった
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カレンダーめくれば九月それだけで朝の珈琲香りも変わり
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歯が痛む定期検診ドタキャンを先週にして行きづらいのに
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「合わない」と言われてたのにくっついて別れ笑われ人のような党
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変えるのはそんなところじゃないでしょう今の時代に必要なのは
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ゆめとなり 追いかけていた あの日々も 無駄ではないよ ノアの方舟
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なつかしき恩師の名前が谺する 数十年の時遡る
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アルコールに難溶性のストレスも君と話せばほどけゆくなり
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化粧くらいしろよと宣う人間に晒す素顔は持ち合わせない
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AIに自分の気持ち聞いてもらい夫の前で笑顔で居られる
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万智さんが教えてくれし『滑走路』「生きる言葉」に載りし歌集よ
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千円で二個とふ基板を求めしが中国製には個体差ありとも
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オチつかん どうにもこうにも オチつかん オチをつけなきゃ 落ち着かん俺
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野良猫の 雨宿りせり 軒下で  なに思う猫 虚ろまなこで 
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涼しくて昨日休みのみんみんがまた鳴いている秋虫繁く
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