主なき妣(はは)のガラケーもう鳴らず 夜の静寂に鈴虫なけり
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トーストの焦げてしまった表面を削ってるうち世界が始まる
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点滴の薬液落つるを数えつつ まどろむ母の痛みは去りぬ
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この雨が明けたら夏は帰らない人も季節も名残は尽きぬ
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起きた時 猫が布団に いることが 増えたとなると やはり秋です
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窓を開け 聞こえてくるは虫時雨 降り注ぐ夜の侘びしさ深し 
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豊作の予想を外す神様ぞ 稲刈り前に降り続く雨
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夕立や 見知らぬ人と 雨宿り 一時同じ 今を過ごさむ
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短歌を学び 何首か披露してみたら いい川柳ねと 妻が言い
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川岸を散歩していて躓いた石をどけたら走る沢蟹
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エプロンをけて石鹸せっけんで手を洗い やりたくないをふるい落として
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いつから見ていたの リップを直す私に微笑むあなた
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スーパーの埃をかぶる缶詰は  今日も私と目を合わせ待つ
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独裁者気分で仕切る衣替え「あなたはセーフこの子は処分」
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無人機が海の藻屑と消えたあと 無人タクシー乗れるものかは
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夏往けば小風あるらし軒先に糸煌めいて小蜘蛛の揺れる
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夏寒し 涼風渡り 朝まだき 霧かすみゆく 山の端白み 暁背おい いく手へと 鳥の声
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市が配る物価対策クーポンで無駄な外食贅沢覚え/本末転倒
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簡単に大丈夫って言わないで 一度のすすぎで落ちる洗剤
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朝ごはん 食べたかったなあ 残念だ  寝坊したつけ 鮭の匂いよ
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夕立と 追いかけっこだ 走り出す 脳裏に浮かぶ 放課後の日々
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風寒く 遠いの夏 彼の娘 心残りし 彼の恋の夢/r
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観覧車頂点迫る二人きりゴンドラ停めよ太陽の塔
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信号が青になっても動かずに画面を見てるスマホマンたち
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30パー割引された食パンを我が子のように優しく抱いた
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左上七番抜ける永年の咀嚼に耐えた根三本あり
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様々な メディアに出演  大川氏 ごくごく自然に 笑いを誘う
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秋の気に夏の暑さが恋しくて冷気も思うこんなはずでは
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おつめとぎ ねこのだいじな おていれよ ふるいおつめを 「ぴっ」てとるのよ
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沼る身を 背から両手でロックして 引き上げてくれ わたしの道よ
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