「あの人も配管工をしてたの」と田舎の祖母がマリオを見ながら
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真夏日の 残す地熱を 和らげる 曇りの空に 安堵する朝
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真っ白な百日紅だけ揺れている真夏の真昼陽炎の中
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前職は天使でしたというひとが休暇のたびにくれる綿菓子
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我が里は 街に出る術ほぼ無くて 免許返納死活となりぬ 
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海苔巻きの端っこはいつも私なの 母の優しさだったってこと
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三度目はできるはずだと息ひとつ マックの注文画面に触れる
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ミニトマト一粒摘みしベランダはブルベリ終えて赤の始まり
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冷却のために働く夏の昼 高校球児は日に日に消えて
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百歳の母に手合わす人のいてそりゃあ仏に一歩近づく
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Tシャツをポケットにして山盛りの 夏の野菜ときみの笑顔と
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モノクロのポテトチップの袋だけ居心地悪そうスーパーの棚
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脳トレに 励む毎日 安心だ 探すリモコン ひざから落ちた
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乳よりも小さき頭の乳飲み子の頭なでるや産科の深夜
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あの人のいないさみしさわけあって 今日も明日も生きねばならぬ
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浮かれてる夏のこころに水を差す現実の雨地面を冷やす
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炎天下日光浴した自転車のサドルに皆の指が離れる
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もう死ぬと 告げるユーモア 残したり 五郎教授の 盛夏の旅立ち
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降車ボタンだれかが押したとだれもみな思って押されず通過する海
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張り付いた Tシャツの袖 捲り上げ 今年の夏は あの夏の日に
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公園でグランドゴルフ御老人子らも遊ばぬ暑い昼前
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戦争を知らない子供に語り継ぐ 平和の誓いを守れぬ大人
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缶コーラ ふったのに渡す 君の意図 分からず過ぎた 梅雨のまぼろし
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ありがたし、されど気になる稲作が。大暑の候に涼風たつは
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東京の雨の予報が羨まし 酷暑日続く名古屋の日々に
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みちのくで「やませ」と呼ばる悪風も 猛暑続きで慈風となりぬ
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停電の夜を照らしたろうそくは ケーキみたいで少し嬉しい
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朝ドラで斎藤茂吉をやるという鰻は何匹食われるだろう
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白鷺が川辺に涼む夏休み 木陰に潜み水筒飲む子
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品川の 水面にゆれる 舟の灯は いまもかわらぬ 明日のうたかた
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