Utakata
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太陽の不在を夜と呼ぶように君の不在を恋と名付ける
36
一年後生きていたならまた来るよ生きていたからまた来てみたよ
17
早起きも 辞めた煙草も 君のため 愛するだけで 死が遠ざかる
15
収穫のまえの田んぼも水びたし なんとはかない人のいとなみ
12
トーストの焦げめパリッと香ばしくそんな日々へと老いてゆくのか
13
秋雨に 足元冷ゆるこんな夜は 湯豆腐肴(アテ)に熱燗恋し
15
白樺の木漏れ日浴びて氈鹿は蹄ひと打ち鳴らしたりけり
17
神饌
(
しんせん
)
に
灌
(
そそ
)
くひかりは
清清
(
せいせい
)
と やはらかな白 ふゆの
陽
(
ひ
)
に似て
12
晩境の戸口に立って寄る辺無し知り人なき地今日も彷徨う
11
君も今 胸が焦がれて泣きたくて叫びたい夜だったらいいのに
10
今日のぼくと昨日のきみが手をつないで同じ三日月みている 砂丘
9
大切に乾燥させた薔薇の花鋭き棘はどこに消えたか
13
待たせない 早さが売りの 食堂の 店員が言う お待たせしました
9
我儘に応え続けてかの月へ 返さぬように 愛するように
8
朝焼けをひっそり見届け満ち足りた笑を浮かべて姿消す月
12
親亀のこけて子亀は青雲の出づるが如く独り立ちせむ
9
色々とあるのよなどとファミレスの後ろの席の相談聞こえ
8
虫送り黄昏せまる千枚田 夏の終はりを告げるかがり火
8
簡単に捨てれるものと思ったが、いざ手放すとこぼれる涙
8
春寒し 香りこぼれる 枝垂れ梅 月影透かし 夜のそら朧(おぼろ)
8
お隣はインドの人でナマステとあいさつしながら生ゴミ捨てる/グローバル短歌
11
今年こそ呑もうと添える友からの賀状途絶えて喪中の葉書
9
ほんまぐろ 漢字にすると 本鮪 良い感じだね 漢字にすると
10
夕飯の支度しながら蒸す手間も
気億劫
(
きおっくう
)
さも初さつま芋
12
幸福を具現化させてつめこんだみたいなところ北海道は
7
「これでいい」と自分で自分を想う 秋雨止んださんぽ道にて
9
在りし日の 夢とぞ知らぬ 風が吹く 原はしおれず 今もかうばし
7
秋風に乗りて微かに子の泣く声忽ち掻き絶ゆ風鈴の音も
9
ふるさとの空が心に浮かぶ日はふるさとの酒をちびちびと呑む/題『酒』
8
泣き叫ぶ心を叱りただひとりそれでもきみがいると思えば
6
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