Utakata
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降り止まぬ 秋雨続く鈍色の 青空恋し長月の空
22
手のひらに熱さが残る喧嘩して返す言葉がなくなったあと/題『返』
12
すれ違う浴衣の袖に揺るる花過ぎゆく夏のなごりの光
17
宅配が門扉閉めずに帰ってく今度やったら許さないから
12
まっすぐに初秋の空へ欠伸して吐息の音に宇宙が揺れた
11
五分にて 出来る素を使い 「うまい」と言う 褒められうれし これからも使うぞ
9
大声で威嚇しながら歩く
男
(
やつ
)
何が見えてる何に怯える
13
雨に泣き傾きかけた我がコキア色は深まり秋の訪れ
8
後悔に傷む心のしおらしさ手練のかげに咲く縷紅草
8
瓜食めば子を思ひたる憶良ゐて 「
孤
(
ひとり
)
」の文字や宝に見ゆる
8
黄昏
(
たそがれ
)
の川沿いの道ただ一人落ち葉を踏めば誰でも詩人
18
堂々としておりました 堂々としていなければ泣きそうだから
14
適当に相づち打って通話切る それが最後とわかっていれば
7
君待つと 雨の晴れ間に 玉簾 咲きてぞ白き 袖のごとくに
11
たまさかのであひといふなのさだめかなよりてえにしのはてとなるやも
9
眠そうな ねこの視線を 感じつつ ゆるり目を閉づ 午睡の時間
20
呼吸法 吐くのが先と教わりて 与えなければ得られぬものと
13
肌寒い ついこのあいだ まではまだ 暑かったのに 寂しいじゃんか
6
渡る道 綺麗な猫が 目に留まる 猫見送って 信号は赤
15
オリーブは青き実をつけ繁りたる雨なき日々をものともせずに
11
いつもより怒りが多い時でさえ連日寝てなきゃ寝れるもんだな
7
「久しぶり、お元気ですか」だけだから 同窓会は遅れて行きたい
5
夏空の
キャンバスに今
夢
描
(
えが
)
く 大志抱きて 明日へと歩む
5
日々変わる子どもの好きに引きずられ変化を怖れなくなる不惑
6
酔い覚まし 味噌汁飲んで千鳥足 明日も仕事 と念じつつ
5
これはもし恋といふ名の患いか君を思へば胸ぞ苦しき
5
エアコンをぴいっと止めてこの音が夏の終わりの合図なのかな
10
あのスピーカーは壊しちゃダメだよ叩いただけで血とか流すし
7
ひと夏で一生分の恋をした 繋がりトンボを視界の端へ
17
「こんなひと捨ててしまえば楽なのに」 「それが出来たら苦労しないよ」
9
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