Utakata
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大雨が洗った空に足跡をつけていく久々の逆上がり
25
寝る前に三ついいこと思い出し今日も平凡それで十分
14
光降る 木立の中を風吹かば 若葉揺らめき初夏は匂へり
19
それぞれの週末溶けてゆく夕べ月曜朝の荷物つみこむ
14
この世では通用しない美しい言い訳だけを夕陽が照らす
15
死ぬる日は
凡
(
すべ
)
ての者に やって来る 今日一日は もうやって来ず
11
父だって優しくされたかったろう 大きなバツの企画書を読む
9
何もない日のなけれこそ何もなく暮れゆくけふをやはらかに悼む
7
卵割るその手つきすら見ていたい早起きできた僕の特権
8
野良仕事ついでに新じゃが試し掘り茹でて塩振り上出来だった
9
割引のケーキそのままかぶりつく 冷たいスマホ おめでと、私
8
居酒屋で 花火とケーキの サプライズ はしゃぐ乙女の
齢
(
よわい
)
は五十
15
秘め
言
(
ごと
)
は「あなたに恋をしています」 深紅の薔薇が 囁くように
12
週末は寒かったのに真夏日が新幹線でUターンしたよう
7
運転手どうし片手を上げ合って若葉のなかをすれ違うバス
6
郭公
(
ほとときす
)
世を
卯
(
[憂]
)
の花の山人に昔恋しき
声
(
ね
)
をな聞かせそ
15
早弁と昼にドカ弁平らげて部活帰りの日焼けせし肌
16
薄明かり 静まりかえる 病棟に 昼と変わらぬ 天使の笑み
7
寒戻る 湯に浸かり歌浮かぶれば 産湯に赤子の心地こそすれ
13
海の
上
(
へ
)
に羽かげしのびて舞ふ鳶の朧月夜に渡る春風
5
ききららのさいふをひらきおままごと たんぽぽ ぼたん これくださいな
6
さつきすえ水天宮は戌の日で 身重のひとの列や撫でし子
23
そこまで好きじゃない事に気づきたくない 知らない歌を聞きつづける
6
感傷が下戸の私を酔わせてく 別れた君の置いてった瓶
9
この世をば我が世とぞ思ふ幼子の足元にえいと言ってみる昼
8
びゅうと鳴る風に言葉はかき消され 君はあの時何を言ったの
7
花散ると ともに消えにし 君なれや 春の夢路を ひとり待つなり
5
駅前で めちゃくちゃダッシュ がむしゃらに しないというか できないかもな
4
身体の不調にヨガで抗えばこむら返りにさいなまれるや
4
キリストが 十字架背負い 身代わりに 死んでくれたと 信じて生きよ
4
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