アリたちが 待ってましたと うごきだす 秋の匂いの 雨上がりの朝
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待ち侘びて 脂の乗りし秋刀魚食む 青柚子絞れば秋ぞ深まる 
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枝しなる ほどに実りし 無花果が 連雨に見舞はれ 朽ち落とされたり
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主なき妣(はは)のガラケーもう鳴らず 夜の静寂に鈴虫なけり
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雨上がりだいこんの芽が顔を出す 今のうちだぞ大きくなあれ
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何者になれない僕も「何者になれない僕」になったのでした
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てつかずのみそしるのわん みはさめて いつまでまつのながしにあける
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そろそろの夕暮れ安いタッパーの98円刻みネギ買う
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無気力にうちふしている はらわたを抜かれたあとのさかなのように
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えらいねと言われる日々のフルメイク 私のための応援ソング
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やさしさがたとえ返ってこなくても渡せただけで満ちる幸せ。
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秋空に ほのかに漂う 橙の花を探せど 香り咲くのみ
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すきじゃないマグはなかなか割れなくて ずっとこうして生きてきたよな
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長月は長雨月が由来説今年ばかりは信じたくなり
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仕事など くそくらえーと 投げ出して  平日の窓 眺めていたい
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秋の暮れ 思いを馳せるや 遠き日に 風立ちて 葦の葉戦ぎ 川の音ね寂し 
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残酷な若さを刻む卒アルの君の写真と訃報見比べ
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便覧を、気怠くめくる 5時限目 『相聞歌』だけ紅く光った。
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六畳に屈みし父のハモニカの音色おといろベニヤ壁に沁み込み
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温かい音色に亡父を懐かしむクラリネットのアルトの調べ
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バスタブのこすらず落ちる洗剤もこすってしまう用心深さ
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長雨に 打たれ漂う 華やいだ 薫りは早咲き 木犀の花
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風邪ひいて 貴女と喋るきっかけに なるなら風邪も 悪くないかも
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花子さん便秘でトイレ長いので付けられたのがこのあだ名です
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秋雨に濡れしポストに日は落ちて祖父の手紙は滲まずにをり
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白い雲銀色屋根に白壁と下一面の蕎麦畑白し
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ふと空を 見上げてみたら 水平環 今日はいいこと おこりそうだな
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クノールの 箱のとおりの 分量で 作ったスープは やっぱりウマイ
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外を見る君がこちらを向くようなすごい呪文は教科書にない
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草原に残されていた三輪車に天使が乗ればそこから未来
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