Utakata
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スーパーで一升瓶をかうときの袋を妻は葱入れとして
24
葉を落とし 紅く熟した柿の実の 朔風吹きてポツリ落ちゆく
20
ふるさとの雪の予報に急ぐ背を見送る運河 冬を湛えて
21
干し上がり 待てずにひとつ味見して 今日また残る口の渋さよ
16
小石爆ぜ小窓に踊る焔あり軍手で掬う焼き芋ふたつ
12
新しいメンクリ先生優しくて寄る辺なき日の朝の寂しさ
13
十月はこんなんだったけ下旬までまくる長袖伸ばす間もなく
17
出来たての歌集を送り友からの嬉しい便り幸せの
刻
(
とき
)
13
その人はもう帰らんと聞かせても鳴くのをやめぬ猫のかわいさ
17
晴れ晴れと 思いを告げて さよならと 立ち去る僕は 青空ですか
11
不安たち どこから来るの? あなたたち 挨拶ひとつせずに突然
/
疾患と生きて
12
半月がいいと思った 長袖の君の笑顔を包むひかりは
11
五年後に地球へ帰るという船の飛び立つ姿夫婦で眺む
11
桔梗咲く 何もなかった 日のことを 何度も噛んで 甘くしている
13
よい犬のように振る舞う ランドとかシーより行きたい散歩があって
11
跳ね飛びて椿の種は
瀝青
(
みち
)
に落ち 革靴どもに踏まれるままに
16
久し振り優しい瞳は変わらずに元気でお洒落が一番ですと
10
教祖様髪の毛長くしてるけどほんとはハゲさ髪が仮りだよ/宗教短歌
10
自分では気にとめなかった言の葉を「落ちてるよ」って拾ってくれた
24
よく見れば 動植物や 空や山 綺麗な色の 神の作品
12
キミの書く お使いメモが 詩のようで ずっと見てたら 嫌なのか?とキミ
10
土手に咲く黄色い花は危険なりくしゃみ鼻水アレルギー源
9
気にしてよ、でも心配はかけたくない 私は何がしたいんだろう
9
「名残り雪」流るる駅の二番線 ホームの端に見送りし母
9
牡蠣筏
(
かきいかだ
)
浮かぶ
水面
(
みなも
)
は穏やかで 瀬戸内海は今日も秋晴れ/岡山旅行中
10
神楽坂 秋の夕暮れ 新そばに 咳き込む吾に 寄り添ふ君よ
12
のぞき窓 キジトラ猫の 目が光り 夕焼けの空 星が瞬く
22
ナイフより ライフルよりも怖いのは 花を枯らした生活の跡
9
朝風の青くひかれば花ひらきそのひとことがこんなに嬉し
8
「今し方何か言いましたか」と聞く 「今し方」など言いたくなって
18
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