Utakata
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麦畑と田植え間近かの水田とソーラーパネルひとつ車窓に
14
駅前で 令和の夢を 託されて 梅雨の晴れ間に ゆれる短冊
14
あじゃぱーと言うたび母に注意され兄はガチョーンと反抗してた
13
旅に出て青草の上寝転べば空の彼方に鳥一羽飛ぶ
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六月の梅雨の合間の晴れの日を共に惜しむか長い黄昏
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たたみ皺のばせば子供のぼくがいて 光放った 衣替え、夏
30
菜園に 勢い迫る蔓草に 戦い挑むも陽は暮れにけり
24
停電を笑う子らの目合わさりて「明日みんなに自慢しようね」
10
ポケットは未確認です洗濯機 鳴門海峡ティッシュの浮かぶ
10
倍速で浮いた時間に置き去りの 胸に残らぬ楽しむこころ
10
眠れねば山時鳥聞く夜半に本を捲りて朝を待ちなむ
10
弁当はラベルの貼られた方向でいただく私の正しい暮らし
9
梅雨晴れに 我寿ぎて 束の間の 日差し眩しく 背伸びしてみる
8
寄せ書きに感謝の言葉並びをり母を看取りてまた読み返し
8
熟しゆく
碧
(
あお
)
き葡萄の密やかに蔓の
庇
(
ひさし
)
に夏至を祝えり
8
口笛を吹いてみたいな いい天気 孫と手つなぎ歌った『さんぽ』
20
その事件俺の手口と違うだろやだなあ母さん息子を信じろ
12
からんから ペンを落とした勢いのついでに何か切れた気がした
7
浅みこそ 人のこころは 見えつらめ 思いの淵は 涸れぬものゆえ
7
狂い咲く桃色の薔薇見過ごして アリスの病 患いし君
7
幹の人しげる緑を輝かせ 逸る新芽に力を与えん /長友へ
6
コンクリのはざまに生きる我もまたザッソウとして括られ抜かれ
8
滅茶苦茶に悩み残業を受け入れる きっとこうして生きていくのだ
7
食いつなぐ 健康でいる その時がきたら誰かにあげれるように
6
この先は 医者以外見ない傷あとと もてあます熱 ひいていく潮
6
きらっとした 涙の粒が 愛しくて 力強くて 羨ましくて
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私に足りないものは一つだけ ベッドの影の懐かない猫
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水垢にはレモンがいいらしい 泣きたいときには泣いていいらしい
5
一軒のダイソーに無き欲しき物二軒三軒巡りても無き
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想い出のライブの半券文字褪せてバンドはすでに解散してて
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