梅雨晴れの 水無月往きて文月の 一年ひととせ早し時は巡りて 
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「酷い目に遭わされました!」と早口で 訴えながらも膝に乗る猫
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歌会に歌を作りて三十年吾も老たり九十五歳
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塚石に舞う黄ぃ揚羽 黒揚羽 つれてゆけよとわが手さし伸ぶ
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水盆の中にトマトの転がって今日の生活始まっていく
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紅葉こうようを 知らない友に 見せたくて 秋詰め込んで 送った小箱
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良くもまあ 食べに食べたね 欲のまま 天晴れ 育ち盛りの息子
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人様を 遊びに誘える 人になる 遠い未来で いつかきっと
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不満屋を暖簾分のれんわけした過去あれど今は希望の卸商人おろしあきんど
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きみのさす白いパラソル待つ夕べ紫陽花こぼるる寺の石段
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昨日の 疲労困憊 解けなされ 高濃度バブ 入れて朝風呂
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ほぞをかむフラッシュバックを上書きす 孫らの両手に重たき抱っこ
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始動する 今日がいちばん 若い日と われに告げたり 鏡の前で
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巻き爪が伸びる痛みで飛び起きて ゴミ出し成功!三文の徳 /「早起き」
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最寄り駅 やり過ごし来たこの街も 誰かの晩飯 カレーの匂い
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弟とページを繰ればサバンナの匂いを運ぶ図鑑の中よ
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夏の朝涼しきところ心得て老猫今日も庭を眺むる
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入れるとこわからないので悩むのが無党派層と小野小町だ
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実家通い疲労の滲む我を見て「外食しよう」と連れ出す夫
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君といた あの日の風が 風鈴を かすかに鳴らす 君に会いたい
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必要と不必要との狭間で泣きたくなるの孤独な夜は
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手違いで届かなかった恋文は五年かかって親に届いた
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夢破る イビキかきたる 猫退けて  我が手に君なく また猫を抱く
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ペン先が 乾いたわたしの ボールペン まっくろくろすけ ぐるぐる湧いた
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病からそなえにかよう眼科医の「問題無し」をかてに一年/検査5つのすえに
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始まりの天孫邇邇芸ににぎは女系なり 女神の系譜を正統と言ふ
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畑端一途に咲ける向日葵の誰をか見つめむ陽炎のなか
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大人だし。切り替え向かうパソコンに だけどなんだか 蝉がうるさい
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あさましき心で何説く文殊普賢と原発名付けし愚禿の輩
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一回戦コールド負けと共にある汗と涙も後の財産/高校野球県予選
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