君はまだ日々の隙間にいてくれて記憶の中の毛並みを撫でる
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足元に可愛いサイズのつむじ風カラカラカラと軽い音立て/木枯らし一号が東京で吹いた日に
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夏蒔きの 青首大根葉陰より 白き柔肌秋の陽映えゆ 
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金髪をやめて眼鏡をかけたのは社会人への短い助走
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紅葉を一足先に軽井沢バスツアーには峠の釜飯
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​パパの背じゃ 届かないかと 妻煽り 背伸びする父 眺める息子
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知り合いと 会うのは辛い まだ無理や いつかはきっと 笑えるはずや
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水の秋二輪水車の廻る鄙 ただひたすらに時を刻めり
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三十一の定めの中に息をする終の先まで背中まっすぐ
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二人目を望む私に息子言う神様の準備遅れてるだけ
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やわらかな朝の陽を受け山裾の桂(かつら)の木(こ)の葉色づき初(そ)めぬ
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「満月に届け」と酔ってきみが投げた花束をキャッチしたら「ちがう」って
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辛い日も うちに帰れば 会える夫(きみ) 行こう 今日明日も 前向きに
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百待たず 過ぎいく風に 身を委ね  薄く淡めく 猿すべらす木
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どこまでも走ってもなおこの世界 地平も山も空も壁なり
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岬ひとつ巡るごとに湯けむりの 町の息づかい宿はまだ先
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上司から「君に一切任せた」と玉の逃げ道塞ぐ金打ち
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阿修羅像 むすびたまひし口もとに寄り添われてや 秋雨のそそぐ
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残業を 減らせ減らせという割に 売上利益 右肩計画
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今日もまた袖の濡れつつ嘆くらん来ぬ人思う秋の夕暮れ
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ニャニャと鳴く 起きたのと聞く あくびして ひとつ伸びして きれいな眼
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長雨に活躍してた扇風機邪魔に感じる肌寒い朝
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創作者▶︎教祖を望むミュージシャンのデビュー曲を聴きながら焦がす玉ねぎ
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初めての頓服薬を受け取っただけの安心 今夜はカレー
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タワマンて うまいんだろかと 空見上げ 雲とセスナと 手には肉まん 
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ヒソヒソと 俺をチラ見し 話してる 俺はなんにも 変わらないけど
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問を解く 指の鉛筆 絡みつつ  本に寝そべる 猫の教科書
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枯れ落ちた葉を踏む毎に生命の 残滓がくしゃりと悲鳴を上げて
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ひるやすみ 灰皿見つけ 羽根伸ばす 煙踊らす 秋風にのり
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風邪ひいた? 木枯らし吹いて君想う本音言えないラインで我慢
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