Utakata
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明け方の キンッと冷えた 空気越し 冬がこちらへ 駆け寄ってくる
17
秋深み星の舞台の静けさに健やかなるを祈る夜長よ
24
深夜まで かかる採点 コメントは 寝不足ゆえに やや辛口に
14
厚切りの 戻り鰹の脂身が 醤油に揺らぐ虹色の酔い
21
冷え冷えと小雨の朝にバス並び各行き先へ向けて発車す
14
風あれば 声を聞きたし 声聴けば 顔も見たいし 会いに行きたい /彼方の君を よぶ術もなし
13
物憂げな夕陽を深く吸い込めばお隣今夜は南瓜の煮付け
23
今君が 吹き渡る千の 風ならば 月に泣く我 どうか見つけて
12
東雲の 斑の雲に 忍ぶれど 茜の衣 隠し得ぬかな
10
刻(とき)の色まとひて咲ける酔芙蓉 うつろふままに暮るる夕映え
9
ああ君は 初めましてのニンゲンに 温もり求めてひざに乗るほど
9
薄闇にふわり漂うあの香り たどれば浮かぶオレンジの花
9
花すすき咲けるところを秋にして心のうちぞ寂しかりけり
9
天の川
二星
(
じせい
)
見送り息をつく 次は我が身と願うが悲し
8
その日には特設コーナー『限りなく透明に近いブルー』かりる
8
外来に昔の仲間の集いたり体重の話題秋の朝なら
7
やわらかなたるみを愛でる子どもたち筋トレする気なくす秋の日
7
やかましき解体の音おさまりて雨音さえも嬉しく聞こゆ/近所の解体
7
いつかまた自分の足で歩くため 君の手は取らない 今はまだ、ね。
7
死にたくて 買ったケーキを 食いあまし 明日のために ラップをかける
31
パラシュート 開かなかったら どうしよう ふと考える 落ちてるさなか
7
大丈夫良い事有るよと思いたくのぞむ十三夜終わる片月見
10
入場料六十五から割引だ妻とは違う切符で入る
6
つらいなら逃げたらいいと君は言う 逃げた先には君はいないのに
6
歯みがきを流したく降る秋雨かな窓を横目の三十一あそび
6
教えられ そうかと言えば 済むものを そうやと言って またも叱られ
12
朝早くトラックの音を聞きながら布団の中で休みだと知る
7
いつのまに 母より真面目に 正論言う ひっつき草と まだ友達の君
6
夕まぐれ 山の端おぼろ 薄墨の 闇を惜しめば 月影さやか
6
うたかたの えんで繋がる この世界 残り人生 楽しからずや
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