わざわざに実家の不要物ゴミを持ち帰り 妻を怒らす懲りない夫
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何か言い反論されて簡単に折れちゃう俺はシャーペンの芯
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わたくしの命の軽さ考えるつつじの花びら指紋を透かし
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見送った背中が最後であらぬよう 怖いものなど他にはなにも
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亡き父が教えてくれたネクタイの結び方にて 今日三回忌
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しづしづとあかむらさきにただふたつ 梢のからす 夕暮れの月
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ユーモアの センス無きかな我が短歌 投稿せどもいいねは僅か 
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ぱらぱらとリズムを追って葉に落ちる雨のドームの中で休憩
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昼間から冷房つけて窓閉めて日暮れて涼しい風に気づかず
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香り立つ夜の帳に誘われてそぞろ歩かん時空散歩へ
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日が暮れて涼しい風が少し吹き春が最後の意地を見せてる
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母がわれ見送る道で見つけるは白く細長い額紫陽花
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延命の治療は要らん 終活を始めた母が団子食べつつ
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ガラス戸を引けば明治は薫りたち午後には失せる生菓子を買ひ
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画用紙に子どもが描いた太陽にそっくり咲いたわが家の胡瓜
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風冴える これがアタシの青春だ 佳作を持って走った夜が
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お土産の安価な猫を律儀にさバッグにつけるあたしに惚れてよ
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「この家の律速段階」という父の言葉を枕にして眠る
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こんな日に 隣にいてと 願う夜 LINEもできず ほろ酔いの吾
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過去の業 野花も踏めぬ 弱虫さ 蝶にあこがれ 近づきもせず
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堰き止めた音を隠した喉奥に風穴をあけたい金曜日
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郊外の やみあかりに 火取虫ひとりむし  都心うごめく 人よりきよ
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梅雨前の田んぼに映る月数え祖母は語った狐の物語はなし
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天つ風輪を描く鳶を招けばぞこたふるごとく優に鳴きける
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明け方の腓返りにのたうちて壁ドンするか迷いし翁
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俺らより主治医の方が申し訳なくしてたのが心に残った
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1センチ 君の香りを残したく 思い出みたいに薄れたパルファム
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行き着けば富は千万[億]山にあると聞くより慾に迷家まよいが
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献立のノートに天気·気温書き赤ペンで残す「初の真夏日」/去年より十九日早いと
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番組欄「ミルク」の文字に飛び付くもミルクボーイが出て来てガックリ
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