Utakata
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子らからの宅急便のあひつぎて冷凍庫うめる博多や出雲が
19
手入れなき 庭に雑草蔓延りて 無精な倅と亡き父母笑ふ
20
難しい手術でしたが成功です こちらが摘出した信念です
19
ぬばたまの夜に夢路のあめふらし 黒の
深山
(
みやま
)
にたどる きみが香
15
自らの テキトウ ズボラな性質を 呪う日もあり祝う日もあり/今日は呪う日(反省)
15
五月雨の雲の幾重に閉ざしても
明
(
開
)
くるは早き夏の
天
(
あま
)
の戸
15
ランドセル背負った子たちの行進をただ眺めてる東京の春
16
暮れなずむ飯森の野辺提灯の明かりかすかに葬列は行く
9
母が煮た小豆の加減知れぬまま 汁粉の椀に白玉を沈め
10
雨降るを十分前に言われても傘ないんだよ天気予報よ
10
始まった第二の私未熟なまま すべてを許す小さな神様
9
わだかまる胸の中には黒々と憎しみに似た何かが澱む
8
渦巻く雨の去りて
朝
(
あした
)
濁る溜まりに
蛙
(
かはづ
)
一疋空仰ぐ
8
何もかも大忙しの朝時間ホットサンドに挟んで消化
10
洗い物物干し台と部屋干しを反復横飛びする空模様
7
食卓の芍薬落ちてコーヒーへ 幸か不幸か決めかねる朝
11
檀ふみに紺野美沙子に芦田愛菜 この系譜こそ日本の良識
12
私たち 色んな意味で 似ているね ワンと一声 異論ないみたい
8
ちさき孫 キティの雨傘嬉しくて 小雨降る中ぴょんと
小躍
(
こおど
)
り
18
梅雨空の天使の如く真っ白な夏の衣で君
人群
(
ひとむ
)
れに
6
大雨の去りてそろりと梅雨入りす 更待ち月は待ちくたびれて
15
愛すれば 悩みはいつか 消え去りて 喜び満ちて 愛に染まりて
5
コンコン失礼します地獄の門をあけてくださいな
5
なんという 便利になれば なっただけ 不便なものも たまに恋しい
5
ダンボールの 敷地に脱いだ 厚底のブーツ 家なき女性の前に
8
一人時間 七日分のパックして 終わる日に 貴方に会えて 二人の時間
5
蜘蛛みれば
生餌
(
えさ
)
だとおもふ五月雨のカナヘビ死むで三日目の朝
8
雨の北黄金、岡のみどりしみじみと縄文の世をなつかしむ
5
鎖骨から頬にかけてがジンジンと骨身に響く恋の煩い
5
梅雨入りのニュースを聞いたその日からサザンカの葉の色が濃くなる
5
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