Utakata
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若き日に 出逢いし
貴女
(
ひと
)
にめぐり逢ふ 浮世は全て夢の如しと
18
朧月 隠せどほのかに 漏れいずる 灯りや君の
何処
(
いづこ
)
と思わん
14
君のこと 言葉に出来ない程なので 今ある星を 数えてみてる
14
玉ねぎの植えた直後のか細さと無駄に頑固なそこらの雑草
13
温かい 布団で眠る それだけで 幸せになる 寒い日の夜
12
悲しいなママと結婚できなくて
三歳
(
息子
)
の言葉録音したい
13
潮風が頁をめくる秋の暮 檸檬と憂いをスプーンで沈めて
11
見られたり触れられたりの予定なく不行き届きな手入れの踵
10
じゃあまたね 俺は歩きで キミはチャリ 家に着いたら LINEをするよ
9
俺様が本気出したら凄いぞと呟きながら鼻糞ほじくる
9
死んでゆく
生命
(
いのち
)
も息吹も死んでゆく季節に言葉だけが生きている
9
「お元気で?」ラジオの声に返事する今日も誰とも話さなかった
15
湯気の奥 あなたの影は ないけれど 流れ落ちるは 汗か涙か
8
柿吊るす 庭で夕陽を 受けながら 緑のバイクも 秋に色づく
9
今日もやる 続けることは大事だが まだこのレベル それが楽しい
19
「成長だ」綺麗事ばかりだってほら後ろに段々崩れる足場
10
寒風の 強きに身も 耐えかねて 麺屋のれん押し 味噌に汗かく
9
あの人に 良く似た月に 焦がれおり 決して届かぬ 手に光落つ
9
この胸に静かに想う人がいて 嵐が来ても闇の中でも
26
ダイエット中の私に手渡しのお菓子と母のあたたかい愛
8
春風が 吹くたび街は 揺らめいて 君の背中も 過去になってく
6
木犀の二度目の開花隠れ香に 霜月朔旦背すじ伸びたり
16
刈り取りし庭の鬼灯でリース(wreath)編む妻の指先にほおずきの染む
6
見栄っ張り 澄ました態度で 喫むタバコ ほんとは祖父を 想い出したいだけ
6
秋雨に不運重なり言い聞かすもう充分よよく闘った
7
早上がり ゲームの続き 気になるが せっかくの晴れ ひと駅歩こ
6
銀杏を串からはずす友のゐて串に連なる碧き実を食み
12
あくびとは心のすきがみえるとき そんな汝までしりたい吾
8
黒猫よ 黒ってピュアと思うんだ 染まらない もう 染まれないから 『猫』
9
うつむいた君のこぼした星屑に願いを掛ける間に合わないけど
8
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