肌と肌触れ合うことの滑らかな心地の中で夜溶けてゆく
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まろやかに 雪はつもるの 塞がれた パンダの遊具や 松の枝にも
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薄幸の パウダースノーに 積もられて 子を待つ雪の ダルマがポツン
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畑よりつま持ち帰る冬の菜を鍋に煮込みて一日ひとひに感謝す
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小さくて取るに足りない幸せを寄せ集めては満ち足りるいま
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木の枝の何処に潜みし寒すずめ一斉飛び立ち空色変へし
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「私」という一羽の鳥を解き放て家族という名の深き沼より
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大寒を過ぎらば直に春の立つ暦めくりて早に春待つ
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諦めを覚悟と呼びて生きてゆく この身はすでに森に降る雪
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最前で胸に子を抱く若き男性ちち 車窓見せつつ楽しげ語る
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薄ら日の川辺を行かば冷ゆる風ユリカモメ立つ海近き州に
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明日は多分、教授に詰められる予感。膝のあたりで鳴る成長痛
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懐かしき亡母の甘露煮 金柑のたわわなる実は冬天に映ゆ
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日暮後に 微笑ほほえむ月は 足早で 冬の星座に 席を譲りて
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カレーの日 夜に食べよと 店寄るも 寒い身体は シチューを欲し
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池を出て木の実ついばむ鴨親子 寒の合間のまろやかな朝
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早朝の三時にやっと眠くなるホットワインの催眠術師
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凍つる道ハンドル握る手は張りて富士も灰色通院の朝
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「成長」の文字の重さを知らぬまま雪はらひつつ二十一なり
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厳冬に 麹扱う 味噌造り 仕込期間は 納豆厳禁
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この疲れ汚れにあらず生の証 泥を蹴りつつ我が家へ帰らむ
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鉢植えの今年も咲きぬさくら草 大寒の日に震えつつ立つ
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甘酒の作り置き切れちと寂し風邪予防にと朝から仕込む
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歌を詠み 悲観を封じ 温かいココアでほぐる 気持ち切り替へ
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真冬日の道の駅には人けなく我ら二人のコーヒーも冷め
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告白のためらいに似て初雪の降り止みしばし漂う風花
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小雪舞う 深夜の路地は 寂しげも 自販機の が ぬくもりたたえ
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常緑に紛れ飛び交うメジロ二羽 見つけて嬉し冬日向かな
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東京の春の心地を胸に抱き氷点下八度の暮らしに戻る
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熱の子のあつき唇ひらきつつ林檎のしずく命へ運ぶ
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