Utakata
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「おかえり」と父の笑顔の後ろ側 母の気配も伝わるお盆
27
今日の日を予感のままに歩みゆくカーブミラーに陽落つるまで
11
庭に咲く 鬼灯紅く色づきて 盆棚飾る時節となりぬ
19
お日様は 5時起き7時寝
夙
(
つとめて
)
に
法師蝉
(
はふしせみ
)
鳴き 秋の香そする
12
夏が来てトルクが伝うインパクト工事の汗が床に滴る
15
今朝見れば
夜
(
よ(節)
)
の間に夏は
呉
(
[暮れ]
)
竹の
伏
(
〈節〉
)
見の里に秋風ぞ吹く
8
哀しみに半減期なし原爆忌 胸の奥処に響く黙祷
8
帰り道 わざと間違え 遠回り ふたり並んで 自転車を押す
16
白波に 遠くの崖と青き空 病の体 痛み凪ぎゆく
14
末娘夫婦を見送りぼんやりと庭眺むるに残暑の雷鳴
8
満開の 花見て佇む 散ればスルー 木陰に駆け込む 葉茂る桜
10
夏雲が鯨のように浮かんでて影はゆっくり山野を泳ぐ
7
どれだけか 癌の寛解 病むこころ 先は見えずに 残る思い出
14
八並ぶ 令和八年 八月の 八日もそれは 昨日のことで
6
夏ですよ?クローゼットを開くたび向日葵のシャツがささやいている
6
意地悪な 人の意地悪を 意地悪と 思わないのが 逆に意地悪
6
冗談も言えない空気この空気悲しい空気 眠れましたか
7
漂白の白いTシャツ帆の如く僕は何処にも行かないけれど
6
風に舞うとんぼのはねのかろやかに 暦ひもとき立秋と知る
29
ウドの花のメルヘンチックな可愛さに小さな妖精隠れてそうで
21
立秋とニュースは言うが 熊蝉よ おまえの声はいつ止むのかね
10
米の値が下がり始めて誰か泣く電信柱で蝉が鳴いてる
7
わが心われを悩まし休めねば己れをゐてぞ終に疲るる
5
ほつれたる糸たぐりなばいにしへのたくみおよばぬかた結びかな
11
「アリエッティ 君は僕の心臓の一部だ」 君は私の人生だけど
5
四六時中 エゴサーチしてた でも今は 笑む五歳児の 中に自己を見る
7
買い出しで黙祷出来ぬ堪忍な十一時二分長崎の日に
13
今日の昼 回転寿司で好きなだけ食べて良かれど八皿までよ
5
家族五人 大笑いする盆休み 都市を繋げて カルカソンヌで
9
AI
とアンドロイドとロボットが ごはんの話をしていたらいい
5
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