ぱらぱらとリズムを追って葉に落ちる雨のドームの中で休憩
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すさまじきアリの巣コロリ(類似品)の効力よ 土中の蟻にそっと合掌
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ガラス戸を引けば明治は薫りたち午後には失せる生菓子を買ひ
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郊外の やみあかりに 火取虫ひとりむし  都心うごめく 人よりきよ
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破れてた網戸張替え出したから冷房つける言い訳があり
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日が伸びて白夜のような月明かりローズムーンはかぐわしきかな
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献立のノートに天気·気温書き赤ペンで残す「初の真夏日」/去年より十九日早いと
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亡き父が教えてくれたネクタイの結び方にて 今日三回忌
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何か言い反論されて簡単に折れちゃう俺はシャーペンの芯
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ユーモアの センス無きかな我が短歌 投稿せどもいいねは僅か 
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アイスとか二つ選んで奢りあう胸の微熱を消さずに進め
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四季という 言葉は死語に なるんかい 五月最後の 朝ウォークの中
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「どちらともいえない」ばかりに○しつつやや思ったり思わなかったり
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週末の孤独な夜を持て余し星を探せど瞬きはせず
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行き着けば富は千万[億]山にあると聞くより慾に迷家まよいが
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電器屋のチラシのエアコン堂々と買えとばかりに自信ありげで
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みの国に 布を織りたる このひだは 鳥もとまるか 桃の枝葉に
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徹夜明け脳は夜だと叫ぶのに うんざりするほど宇宙が青い
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大盛りの飯を一口喰らうたび減っていくのがこんなに悲しい
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野外飯 こぼれるゴマを 空からの 贈り物とて 運ぶ蟻たち
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踏み切りをスクロールする貨物列車 映画のような銃撃戦もなく
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ふたりで望み見守りたかったのはきみの命日などない世界
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まなうらにうつろふ花を抱きとめて過ぎ去るものはいつまでも
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わたくしの命の軽さ考えるつつじの花びら指紋を透かし
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朝、地下鉄メトロ 勤めに向かう 人疎ら 忘れていたが 今日は土曜日
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二匹なり、因果含めて金魚鉢 「仲良くしろよ」は人世の勝手
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シルバーが車椅子二台運びくる介護の義姉あねと付き添いの義姉あね
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そのへんに ねこの姿の みえぬ朝 それぞれお気に入りの箱にイン
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岩が根に佇む鷲のまなここそ山のあやかし天狗なりけれ
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遥かなる淡きのぞみや五月雨に立ち別れしは春の夜の夢
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