ビル風の瞬間風速、 Tシャツのなかに残った夏を奪えり
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何事もすぐにかかれば済むものをわかっていながら先延ばしする
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暴風雨 向日葵折れし我が庭は切り戻したる紫陽花が咲く
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盆もなし 正月もなし もう慣れた  社会に出され 十余年
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ひとりひとり顔見られてるこちらでは顔も知らないご先祖様に
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工作の鉱石ラヂヲを聴いてゐるノイズも楽し空わたる歌
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みなそこの花よりほかにうき世には焦がるものなき身のあひなくに
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お盆だと 特別何をするでなし いつもそばに居てくれる父母
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夕食の支度をすると席立てば母に言われる父と飲んでろ/帰省二日目
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木漏れ日の 差すアスファルト 寝転べば とんぼを乗せて 雲流れゆく
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お盆玉 『PayPay送金』せがまれて 孫に託せしスマホのボタン
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渋滞が起きないようにと祈りつつ長めの足をきゅうりに刺して
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午後三時雷鳴を聞きようやっと静かな雨降る日付け変わる頃 /雷鳴九時間
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ばーちゃんが好きだったなと思い出し お盆の風に てりやきバーガー
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盆が来ていつもの茶店人が消え 手持ち無沙汰のマスターひとり
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雨降らぬ 夏の日照りを嘆きつつ 台風の雨止んでくれぬか  
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触れてても偽の香りのアールグレイ やかんのお湯が冷めてゆく頃
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貴方の手が私を撫でる夢を見る 未だ利き手も知らぬというのに
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間違えて覚えた歌を歌いつつパピコ食べつつふたり海まで
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お盆来て 提灯飾り 手を合わす あなたの笑顔 浮かぶ四年目
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両親と もっとお喋り したかった 涙ぐんじゃう 盆の入りかな
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松川の河原に出て夏山の白馬連峰仰ぎ見にけり
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野性味を 忘れてしまった 家猫の 仰向け腹出し 寝姿ったら
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たぶんまぁ あんたもあたしも 補習やな 放課後ここで また話そうや
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若くもなく老いともいえず居心地のよろしからざるバツ悪き身よ
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干からびたワカメがお湯で戻る時みたい お風呂でのびゆくわたし
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横並び共に歩く母の背が小さくなったと帰途で気づいた
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家族皆祭壇前で語り合う気づくと先祖の話題ばかり
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盆なのに お盆のことは そっちのけ お盆休みで 頭いっぱい
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八月は六日九日十五日 怒りと祈りは平和の楔 /永六輔または詠み人知らず
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