ライオンが暑さで死んだ報道に アフリカよりも過酷な日本
22
この頃は 短歌うたの浮かばぬ日ありて 一日一首の夢ぞ危うく 
23
夏の日の暮るるは遅き山陰に西こそ秋と蜩の声
13
フロッピーディスクを知らぬ若者はマウスの中のボールも知らず
15
来世でも また我が祖父で あってくれ ゆっくり休んで また会いましょうね
20
語らねば消ゆ歳月や原爆忌語り継ぐべき聲の重たさ
9
おおげさに 秘めたる恋が ほとばしり 「投稿しました」 震える指で
22
ビルとビルわずかな隙の夏空にあなたの今を思い描いて
9
久しぶりに会ったいとこ背が伸びてて 思わず敬語になっちゃいますね
8
四十六の同窓会「文太」とよばれ菅原という名字の女子は
9
他人ひといれば冷房の罪かるくなる温度を上げた部屋には独り
9
深夜二時冷凍庫から取り出したバニラアイスの溶ける優しさ
9
マンモスの気分で闊歩する渋谷 でも誰にも気づかれぬ自由
10
天国の番号札を転売し罰金寿命プラス百年
7
夢の国 セレブを囲う  戦術へ  魔法は解かれ  夢の続きは無し
7
被災地の 話をするは 想うこと そばに居ますと 募金をひとつ
15
肝試し吾は友の腕にしがみつく ところで誰だ?この腕の主
8
治るまでキスは控えたほうがいい口角炎よ相手は居ぬよ
7
さ・し・す・せ・そ 目分量の味付けで適当にうまい父の焼き飯
6
兵となり波となりし身寄る辺なく風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな 048/100 源重之
9
占星術 スピってるの?は 心外だ 五千余年の 統計学なり
5
いらだてる胸のくもりも鳶の舞ふ青き空にて霧のごと消ゆ
5
鳴き果てて地を打つ蝉の喧し夏の至れば君忘れるか
5
もうちょっと ご自愛下さい 夫君おっとぎみ 朝の味噌汁 ゼラチン忍ばせ
9
牛丼を 6人並んで 食いたいか? 俺は1人で 1人で食いたい
5
あの時を 忘れぬように 打ち上げる 空に届ける 白菊三発
5
二日目の気だるさなるや 痛点のあちこち彷徨う草むしり後
18
花のとき イヤとはいえず 嫁ぎし身 不幸せでも 守る者あり
12
梅雨あけて夏の日差はもどりしがはや朝夕は秋の気配す
4
朧月 小さ田巡る 曙の 夜霧の帳 照らしけるかな
10