Utakata
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アジサイと皐月咲いてる裏通り初夏の足音聴こえてくる日
20
一日で その差二十度寒暖差 老いゆくこの身耐え難きかな
22
このところ半分浮かぶが半分浮かばず このあと浮かばず浮かばず投稿
21
郭公
(
ほとときす
)
世を
卯
(
[憂]
)
の花の山人に昔恋しき声な聞かせそ
10
早弁と昼にドカ弁平らげて部活帰りの日焼けせし肌
11
大雨が洗った空に足跡をつけていく久々の逆上がり
11
ハイボール片手に読書の昼下がり眠くなれば眠る幸せ
10
段取りと道具揃えて始めればやる気は後から湧いて来るもの
18
暴れ出す心臓に手をあてるとき あまりにも皮膚は臓器の容れ物
16
窓際のパキラの太き幹ながめ
二十年
(
はたとせ
)
まへの小鉢を想ふ
9
この世では通用しない美しい言い訳だけを夕陽が照らす
10
立ち止まって靴ひも直す無防備なきみの背中に甘夏のせた
14
人間が作った知性という意味じゃ私も立派なエーアイなんだが
9
飾られた 手縫いのマスク ゆるキャラも 埃被りて いく商店街
15
それぞれの週末溶けてゆく夕べ月曜朝の荷物つみこむ
8
死ぬる日は
凡
(
すべ
)
ての者に やって来る 今日一日は もうやって来ず
8
吹き抜ける風の調べに身を委ね 君を想いし18の夜
9
さつきすえ水天宮は戌の日で 身重のひとの列や撫でし子
18
退院を 控えし晩に 訪れる ありがたきかな 若手医師たち
7
ここに住み 横目で見るのは何度目か 出汁のにおいが そそるうどん屋
13
なんだろう 心も身体も重すぎる 「低気圧だから」 言われ得心
15
枯れたかな スコップ持ちて 掘り返す 芋がゴロゴロ 小さいけれど
8
ご飯食べ 眠たくなって すぐに寝る 後悔しても これは贅沢
8
感傷が下戸の私を酔わせてく 別れた君の置いてった瓶
6
寝る前に三ついいこと思い出し今日も平凡それで十分
6
半袖のシャツが安売りしているが肌寒くって買う気も失せる
10
先急ぎ足元見えずつまずいて 深く息してまた歩き出す
7
この夜を 瞬くまだ見ぬ 色で塗る 極彩色の 心模様を
8
きみの手に乗った桜よ恋人の私に許可を取るべきだろう?
7
言の葉をつむぐ指先惑ふかなまことの心違はざらめや
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