触れ合える距離に居ながら一番の秘密を抱き林檎を剥けり
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この頃は切手のように嘘を貼り僕はどこまで遠くへゆくか
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肌と肌触れ合うことの滑らかな心地の中で夜溶けてゆく
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時おりに伊吹おろしの吹く川辺 カモ数え往く小春日の日は
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身体冷え 立ち食いソバの ありがたさ 春菊天も 味わい深く   
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「忘れた」と言えぬばかりに声を張る祖父の孤独をまともに見れず
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「私」という一羽の鳥を解き放て家族という名の深き沼より
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まろやかに 雪はつもるの 塞がれた パンダの遊具や 松の枝にも
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春節を 前に渋滞 するダンプ 除雪の雪を 山盛りに積み
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「治」の字は?「福山雅治ふくやま」でなく「王貞治」 笑い止まらぬ昭和女子たち
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朝採れで 白菜手にし 仕事場へ 存在感は ダルマ以上で
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幾たびの 心変りを 重ねても 星をひき連れ さざ波はあり
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冬日差す畑の隅に枇杷の花甘き香りを風が運びぬ
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大寒を過ぎらば直に春の立つ暦めくりて早に春待つ
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木の枝の何処に潜みし寒すずめ一斉飛び立ち空色変へし
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嫁してより五十二年を生きし町新たなる地に雪は積もらぬ
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手拭いのユーモア格言可笑おかしくてフレーム探しに自転車で百均
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薄ら日の川辺を行かば冷ゆる風ユリカモメ立つ海近き州に
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小さくて取るに足りない幸せを寄せ集めては満ち足りる現在いま
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薄幸の パウダースノーに 積もられて 子を待つ雪の ダルマがポツン
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片付けて 額に汗の 冬日向 はちみつ紅茶 ひと息入れる
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明日は多分、教授に詰められる予感。膝のあたりで鳴る成長痛
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畑よりつま持ち帰る冬の菜を鍋に煮込みて一日ひとひに感謝す
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報われぬ思いを抱え帰る日は鯛焼き買っていちごも買って
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雪の下の花壇の計画めぐらせて春待つ間の楽しみとして
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ため息をつきて曲がれば白き富士雲を払いて満天の青
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鉢植えの今年も咲きぬさくら草 大寒の日に震えつつ立つ
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日暮後に 微笑ほほえむ月は 足早で 冬の星座に 席を譲りて
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池を出て木の実ついばむ鴨親子 寒の合間のまろやかな朝
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こんなにも切ないものか愛してた人から届く「退出しました」
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