Utakata
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腕を上げ翼が生える気がしてる 連休前の準備運動
22
おしゃべりをやめないひとの右上に『✕』がないかと探してしまう
23
離れてもわたしの海を波立たす あなたはきっと月に似ている
18
葬式がわが人生の初主役ワクワクしちゃう踊りだしそう
17
手をのばし値札をみては通り過ぐフキもうるいもワラビもタラも
17
隔てなき空にふと手をかざしみる誰にともなく限りある身で
21
公園で遊んだあの子は一番に幼なじみは五番になりぬる
15
いっさいは過ぎていきます繰り返し目覚めるうちにもう朝顔が
15
激安な呑み屋のワンオペ店員に愛想がなくてちょっと嬉しい
15
真っ白い百合になりたしハルジオン俯くな咲け空
(
から
)
の茎立て
15
木金を休んで八日の連休を自慢するなよ無職の吾に
15
湯気立ちて 眠気を払う ティーカップ ミルクの甘さ 心ほどける
18
口笛の成り損ないは空へ舞い街を奏でる雨として落つ
14
全員が三倍速のこの街で蟻を踏まないように生きてる
14
おばあちゃんに 全部は伝えず 喜ばせ それでいいよと 孫の優しさ
18
指切りをする手が蝶に見えるから交わしたあとは春野に逃がす
15
額縁を外した名画此処に有り水辺の道で眺める筑波
20
雨音で起きてまどろむ窓白し 届く子供の声は目覚まし
15
「帰るよ?」と伝える君を思い出し「待って」と呟いたとて独り
12
校内で制服に光るキラキラを借りたタオルでそっと拭き取る
12
ふきのとう身を寄せあってのびてゆき川原にそよぐこびとの団地
13
十月
(
とつき
)
ぶりの投稿駄文の掲載にラミネートして外来に貼る
12
せわしなく検温をしてまわるひと家で待つ子の言えない微熱
12
現実を受け止められず左折した広がる原野に希望は見えず
11
雨上がり 虹の掛かった 夕空に 願いをどうぞ お一ついかが?
11
夜が来て朝が来る前 ことの葉はあとかたもなくこぼれたあとで
11
1日に二回までのバファリンを信じて眠る 雨の火曜日
11
大輪の 薄紫の深見草 甘き香りが我を酔わせり
20
また明日 まだ途中でも 大丈夫 今日はやすんで ではまた明日
10
静岡の海辺走りて並走す
潔
(
いさぎよ
)
きかな二両編成
12
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