休日の 午後は座椅子にもたれつつ ゆるりと涼む秋風ぞ吹く 
13
「また明日」ペダルを踏んだ夕暮れに君とおんなじ瑞雲を見た
23
VISAカードの解約すませ安堵する老いの心に終活の文字
9
盆の時期娑婆は地獄の暑さだよ季節変えなきゃもう行かないよ
7
九九ならひ七の段より手こずりし二年の吾子は中学へゆく
9
火葬場で 親父が灰に なるまでに 家族で話す 親父の愚行
13
もう一度ちゃんと青春してみたい 鎌倉高校 駅前は海/江ノ電、いいなぁ
7
ネトフリでホラー映画を観たはずが 視聴履歴に「未配信」と出る
21
『好き』という言葉 以外の全語彙ごいで、君に好きだと伝えているのに。
20
ダイソーで学校雑巾買う人と同年代の吾は菓子買い
14
マウスでは 効果あるらし ミントティー 人体実験 我が身で試す/認知症予防
9
お前今日誕生日なの? 早く言え 片手で投げるハーゲンダッツ
6
要するに 他人の欠点 赦せれば 自分も少し 赦されるかも
5
熱量とともに減りたる靴底を磨きつつ見る 日曜の夕
5
国道の向日葵ゆっくり見たいのにいつも信号青なんだよね
6
占いで やめときなさいと 言われても わたしの人生 すきに生きるの
5
夜明けなど来な来な来なと願へども昇る朝日を疎ましく思ふ
5
学校に向かう途中で猫ちゃんがぬくぬく寝てた 一緒に寝たい
6
始祖鳥が騒ぐ月夜に寝返りを打てば一億五千年経つ
10
地震明け ダイヤ乱れた 休日の 満員電車に 戸惑う親子
9
母ごころひそかに疼く秋鴉 巣立ちしあとの夕闇の濃し
9
精神を病むまで打ち込むミュージシャンの作った歌を片手間に聴く
5
本好きの意地を感じる絶やすまいと本屋のあとに本屋が出来て
6
スマホ見る 手に顔付け ゴロゴロと 餌をおねだり 三毛のあざとさ
6
暖かい ひかりが灯る ひと窓の 今日も迎える 日曜日の夜
7
もうひとつあると嬉しいお茶請けの信州銘菓雷鳥の里
4
十円の違いしかない納豆も食えば違いはわかるんだろか
4
過去よりも今のあなたがいとしくて両手でそっとつなぐこれから
16
ミンミンの声コオロギの声鳥の声トンボ行き過ぐ緑は深し/ああ豊かだ
14
いはをうつにこりの波の尽きぬ身に六字の御手ろくじのみてはそへられてあり
4