歳重ね 床付く刻は早まりて 目覚むる頃は丑三つの刻 
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蜩の鳴く夕暮れは憂かりけりたれを待つともなき身にはあれど
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「人」として僕を見るのは愛犬いぬだけで 今日も一緒にお昼寝をする
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蝉時雨 耳をつんざく ように降り 一糸乱れず  ピタッと止んだ
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朝霧に彼らの旅路に幸あれと 無垢なる人の無垢なる鼓動
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原爆忌美辞麗句など捨ておきて 持ち続けるは非戦の決意
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この街の影の重さよ閃光が傷跡となる広島忌
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蝉時雨杜の緑を震はせて 一陣の風吹き抜けてゆく
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盆帰り 遠きにありて思うもの 帰ってこいよと うたは語れり 
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風に舞うとんぼのはねのかろやかに 暦ひもとき立秋と知る
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通信簿 体育はいつも2か3で プールの季節はたまに4取る
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夏休み 子どもら集う 体操の 元気な声が 朝空に満つ
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熊本の人が見上げる空思う塩からトンボが低く飛ぶ夏
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薄羽の黒い蜻蛉とんぼが夕風をふわりと降りて余熱の路上
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黙祷もくとう」の声に合わせてお勝手でまなこを閉じる今年も変わらず/広島の日にラジオと
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ことのはを こぼして掬い またこぼし 返す盆はと 名も無きあすへ
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箸が転がったらおかしいのかという実験をしてるとなりのテーブル
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学期末 持つ画用紙は剣となり 文具屋集う男子の親ら
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コンサートチケット取れずログインの画面にのこるZepp Fukuoka
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空翔ける夢を見たるや我が金魚 水面に翼はばたかせおり
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十八度と三十一度との気温差に「なにをきようか?」出勤前に
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ちま猫ちゃん めざましどけいを かじります がおれるから やめときなさい
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若くして 召された姉は 天国へ まだ生きてても お茶でもしましょ
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積み上がるペヤングの殻 貝塚と呼ぶ日もあろう未来人なら
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母詠みし半世紀前の短歌あり 九十路の父とこころをたどる
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夏のに 夜空漂う 月眺め 辺り探すも 君ここなかれ
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傷を知るひとの瞳は哀しげで物言わずとも愛に満ちてる
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理想から かけ離れたる 現実を 楽しむ術を 学び始めて
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嫌なこと言われ ぐっと堪え とぼけてみせた 強い私へ
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若い時 欲かきすぎて 恥を知り としをとっても 欲は消えない
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