Utakata
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物干しの
撓
(
しな
)
れるさまに 心さえ
灑
(
あら
)
われてゆく 梅雨晴れの朝
37
「七夕に逢いたかった」とつぶやくと「旧暦じゃない」と言ひ返すひと
14
天皇になりたいんだけど応募先教えてほしい過去問もあれば
17
吾の身と心の晴れを凌駕する晴れすぎた陽の加減のなさよ
9
幸せは振り子のように来ると言う 紐が長いと信じて眠る
26
飯盒の 下がるリュックを 熊鈴の 代わりと笑い 見上げた穂高
14
笑いヨガ
馬鹿笑
(
ばかわら
)
いして イイ気持ち ひとりでは出来ぬ 入会決意
16
雨降りも
明日
(
あす
)
の水やり しなくても 良いと思えば 悪くはないな
8
家々に 色とりどりの紫陽花が 今を盛りと咲き競うなり
12
弟とページを繰ればサバンナの匂いを運ぶ図鑑の中よ
8
空の碧・海の青にも染まらぬや ダークマターてふ宙の暗黒
13
凡庸が 溢れんばかりの 帰路のなか 黒き天使の 無垢に魅せらる
8
しののめに かごめかぞへよ たつ風よ そでふるわれの とはずかたりに
12
恋歌を
四十路
(
よそじ
)
になっても詠みたいと君との写真一人見返す
8
不満屋を
暖簾分
(
のれんわ
)
けした過去あれど今は希望の
卸商人
(
おろしあきんど
)
9
朝方のタオルケットは涼しかろ取り越し苦労に梅雨明け近し
24
アスファルト混ざった硝子のきらきらは 日陰から見るプールの煌めき
11
我が衣 紫煙
燻
(
くゆ
)
らすその目線 カメムシ張り付き 罪を数える/俺なんか悪いことしたっけ
14
道端に落ちてるゴミを通り過ぎ結局拾うため戻る足
6
夏の朝涼しきところ心得て老猫今日も庭を眺むる
14
畑端一途に咲ける向日葵の誰をか見つめむ陽炎のなか
18
ミサイルで 何がいったいかわるのか 子でもわかるよ 花火上げよう
18
日本一暑いとふらし熊谷を 新幹線から涼しく眺め
19
風が立ち黒雲と子と風鈴がさざなみゆれる社の祭り
10
窓すべて開ければ風の涼しきにひとあし出でて暑さ知るなり
11
室外機の裏の影は 影という言葉を裏切る灼熱
6
AIのくちぐるまにのりパソコンの設定こはしし己に腹たつ
5
夜九時に二階の窓を叩く音迷いた虫に驚かされた
5
敦賀から 遥か遠くを 眺むるに 命救いし 杉原千畝
9
学生の 溢れるパワーと リンクした 燃ゆる朝の陽 水平線に乗る
5
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