Utakata
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関心は「好き」と「嫌い」の分水嶺
石
(
われ
)
をも穿つ
貴方
(
きみ
)
は雨垂れ
22
吾子笑ふ駄洒落ばかりの小噺につられて笑ふ妻も吾も
18
プールから小さな虹を眺めてる今日という夏永遠であれ
16
蝉の声 参拝の道 汗だくで にじむ御朱印 夏の影落ち
15
湯をはって冷酒あおるこの家にひとりで四日すごす幕開け
11
法事など なくて構わぬ 自他ともに 心の中で 弔えばよし
18
あやとりの 指にからまる 母の笑み 幾度となくも 昭和の遊び
10
波平とアガサ博士をとうに越し毛だけは勝った鏡を見ながら
15
梅雨明けだ朝日浴びたる向日葵やきみとみている未来照らせよ
9
お別れの 心の準備 できるまで 待っててくれた ような気がして
10
食べたくて 遊覧船追う カモメさん それにつけても かっぱえびせん
9
友人のイタリア旅行
斜
(
はす
)
に見て 『ローマ風呂』などググっておりぬ
14
スイカ切る 見える種だけ 指で取り やさしさなんて このくらいかも
10
街灯の 灯り滲んで 息を吐く もうじき此処も 過去になります
9
拘りを 捨つれば楽に生きらるる 拘り無くば人の世虚し
22
夏の夕は こうも綺麗か クーラーの効いた部屋から眺める分には
8
サバンナで二足歩行を開始した猿が目指した未来がこれか
19
四十は 「不惑の歳」と 言われるが 我が心 フワフワ
空
(
くう
)
を舞う
8
この家を 出ていけぬわけ だだひとつ 三十五年の 住宅ローン
14
涙雨煙る行く手は遥かにて死出の山路をいかで超ゆべき
7
夏空を蹴り上げてみるいつの日か君が好きだと言っていたから
7
いざ行かん 日課の聖杯 探す旅 今日は麦酒か はたまた酎ハイ
11
今日の陽は今にはじけて落ちそうな消えゆく前の線香花火
7
することのない日曜のリビングはひんやり猫の香箱座り
18
よい歌が洗髪中に降ってきて紙筆もなし風呂場なりけり
15
終に出た天気予報が四十度 しかも数日名古屋を襲う
11
今日こそは ブルーベリー 買えました 汗ばむ口に おいしさひとしお
15
フィットネスウェアを着ている人の吸う煙草の煙に巻かれるヘルス
6
傘をさし行き交ふ人を見下ろせば影にし覚ゆ夏の炎帝
12
頑丈に暮らせば鞄の咳止めも示準化石になっていくから
7
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