役員の 重荷が下りた喜びも 傘なき手元に容赦なき雨 /一人連歌② 
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祖母眠る 墓石撫でて 魂が 石へと変わる 無常に触れる
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新鮮が一番だよと励まされ野菜作りは草取りの日々
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持たされた袋の中に夏野菜 愛がずっしり祖母まだ詰める
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行き場なき 重ねし想い 吹きかけて 茅の輪くぐりて 区切りとしけり
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柑橘の各種の種を植ゑたるにやうやう芽吹くもどれがどれやら
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隣人の明日がいい日であるようにハートをひとつ色づけてみる
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いつもより重たい空に磨かれてすべてが色を取り戻す夏
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振り向けば あっと言う間に過ぎていた 一年十年 多分一生も
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五年前に 笑った動画で 今日ふいに 二年ぶりにも 涙こぼれぬ
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お昼どき 最後に残す 卵焼き 醤油の濃さで 今日を感じて
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橋渡るせなを押したる海陸風ペダルを踏めば空飛ばんとす
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おはようと 挨拶交わせば 茄子キュウリ 我に手渡す おばちゃんの笑み
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階段を 上る足音 聞いたなら 1分先の 未来が見える
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冷房と除湿と湿度と戦いはひざ掛けだけが私の味方
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怒りすら原動力になっていた 回送列車は停まったまま
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慰まん心ともがな郭公今更科にをな惜しみそ
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梅雨寒に夏の暑さを忘れをりわが愚かさにはっと気づけリ
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濃き珈琲 胸にこたふる年となり 薄きを淹れて書斎に座る
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雨降りで散歩途中で切り上げるまあ人生はそうは行くまい
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金木犀 慕われていた先生が休職してから半年経った
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犬みたく あそび放題 後ろ髪 小雨のしずく 光って消えて
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そっと吹き 膨らませたよ 紙風船 やさしく打てば しあわせ跳ねて
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言い訳を零して歩く靴底をどの太陽も照らしはしない
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クロレッツの紙で折られた鶴が二羽手のひらを今飛び立とうとして
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「楽しんでこいよ」と送る父らしく泣きだしそうな曇天の空
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なぜかしら君が遊びに来たあとは家族みんなの会話が増える
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延長で 長引く試合 勝ち負けの 事よりまずは 早く終わること
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わたしまだうまくできない ひとらしいせいかつ ひとらしいあいしかた
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夏の原はらはら桜が舞い落ちて「まるで冬ね」と秋を待つ
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