Utakata
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人の世に 人が一番 必要で 人が一番
煩
(
わずら
)
わしくて
22
雨降りて 畑も我も喜べど 雑草延びる未来は辛い
18
落ち込みて 言ひ訳出来ぬしくじりに 眠れぬままに暁を待つ
27
鳴り響く流れの
濁
(
にご
)
り速くとも雨降り止みて光る川波
18
颱風の日だけ一人で歌うのは風が歌声掻き消すからさ
12
空一面 青にしたいというように 雲ひとすじが急ぎ流るる
11
台風の進路気にしつ青梅のヘソ掻き作業夫と励みぬ
20
雨戸まで締め切った部屋除湿する室外機の
音
(
ね
)
雨音に負く
10
野分なる言葉が好きだ だだ広い
叢
(
くさむら
)
風にうねって揺れる
11
懐かしき 人の名前を 調べれば その名とともに 短歌のひとつ
15
雨上がり 歩道橋から 見下ろした いつも通りの いつもの通り
14
ピストルの音で目覚める朝もあり 青空透けるクラスの旗よ
21
台風の雨しきるなか
餌
(
え
)
を求め雀チュンチュン鳴き叫びをり
14
シャンプーとリンスの区別がつかぬまま 課長代理になってしまった
9
ドリカムのヒットソングを聞きながら あなた探した四十年前
12
歌をまねブレーキ五回踏みし夜のバックミラーの彼女は
何処
(
いずこ
)
10
自信作投稿するもボツとなり補足の短歌入選となる(まぁいいか!)
19
やわらかに笑う
貴女
(
あなた
)
の皺に見る 過ぎし日の笑えなかったこと
9
皐月晦日爽やかに吹く嵐去り水無月嵐に足止めとなる
8
吹き荒るる嵐の空に影見ゑず鳶はいづこぞ無事と祈らん
8
長袖のシャツの皺を伸ばす昼 雨の切れ間に燕羽ばたく
8
何度でも聴いたの歌を、もうそれは会えなかったという証で
9
玲瓏
(
れいろう
)
なガラス細工と
見間違
(
みまちが
)
う瞳に結ぶ
待宵
(
まちよい
)
の月
8
せめてもの野菜ジュースで乾杯を!この愛おしき怠惰な夜に
8
岡山の暑さをみやげに妻もどり今日の津軽は三十一度
14
傘先で星を描くきみ憂鬱な朝にきらめき残してゆくの
7
発達の値引きシールを胸に貼り 選んでるのは私の方よ
7
ほんとうに ついてないなと みずたまり ちょこんとけって 月をみあげる
7
謝罪して理屈にこころ追いつかず溜め息ほどでない息を吐く
20
続々と入る速報 吾の不安尻目にのんびり 君は毛づくろい
17
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