抱えても抱えても夢こぼしつつ回収しきれぬ自分を愛す
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鬼やんま渡る一条戻り橋 わが身ひとつの影を連れつつ
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嫌なこと 全部自分の 所為せいにした  なぜか心が 軽くなりゆく
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今朝はまたひとへ[単衣]に露ぞ置き増さる秋風立ち[裁ち]ぬ衣手の森
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病んだ後 再就職して 二ヶ月の 息子は既に  プロの顔して
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うた友の アカウント消え 呆然と どうか元気で ずっとありがとう
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バケツ置き 掬ったしじみ 覗きこむ 殻よりわれを 見る目の二本 
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鬱病の命の軽き日が過ぎて君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと(長生きしたい) 思ひけるかな 050/100 藤原義孝
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不採用 またも採られぬ 我が身なり 夏の最中に 心また減り
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人生の名シーンほぼ撮り終えし伏線の意味知りて腑に落ち
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ひるよるしきいにそまるキッチンのシンクにひとの背のかげをみて
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ほんとうに、行くかどうかは置いといて、旅先悩む夏の午後かな。
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ガラス窓 激しく叩く雨風に 我が菜園の無事を願いをり 
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ルーターの作動ランプを見て思う前に蛍を見たのはいつか
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初映画こっぷぽーんを握りしめ 君も戦う 行けアンパンチ!
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冷えたなら肩まで浸かりのぼせれば 立ちて雨受く野分の露天湯
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ぐしゃぐしゃの悲しみ全部丸洗い 叩いてのばして 天日干しにす
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増殖と消滅ばかりのパスワード鍵束抱えログアウトする
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靴の底外側ばかり擦り減った世界は少し傾いている
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海に想うは 凪いでは漕ぎ出で 打ち返す そこに何も 遺すことなく
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何もない道さえ夏だと思うのは 夏に何かを置いてきたから
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青たべて水色たべて青たべて 無限ループのアルフォート怖っ
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夏きたる先に渡りし人たちに も少し気張ってきますと伝ゆ/精霊流し
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きょうだいの帰省の時期は重ならず 親の張り切り知るなればこそ
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あの頃のひとりぼっちを思い出すバニラアイスの奇妙な苦さ
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今日午前帰省しとけばよかったと風雨の音後悔の吾
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少しでも長く忘れずいるからさ 声も姿も覚えているから
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野分あと 農作物は終わりしも 今が盛りの向日葵折れし
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裏返す煮汁の染みた油揚げ 祖母のいなり寿司の味恋し
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たまにある 両側にねこ よりそって 母の気分に 存分浸る
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