Utakata
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高齢と病気、跡継ぎ→廃業を決めし梨屋のさいごの甘さ
15
父母
(
ふぼ
)
逝きて 遺せし庭木の手入れして 繁れる木々に難儀覚えし
25
宅配の段ボール箱
潰
(
つぶ
)
すたび部屋の広さを取り戻してく
13
風呂を汲み枝豆解凍準備よし日が暮れるまで農作業して
16
たっぷりの水に浸して一昼夜 さぁて祭りの棒鱈煮るぞ!
15
3
歳児犬とおもちゃを取り合って負けて泣いてるああ平和だな
14
束の間の帰省の後のねこじゃらしママにお土産ぎゅっと握って /吾子四歳
16
友を待ち窓から外を見張る子よ帽子水筒準備万端
10
宵深く寝付けぬ吾子に アカシヤのしろがねの蜜 ひと匙の夜
10
はちみつを紅茶に垂らすひと手間は陶器のポットよりあたたかく
9
あの時は 言い過ぎたよね 母ちゃん 日記のなかで 知ってごめんね
8
みなしなる制度の中で泳ぎつつ残業と言う岸見当たらず
8
玄関に蝉が転がり落ちている
(
嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は
)
いかに久しき ものとかは知る 053/100 右大将道綱母
8
陽炎をタップダンスの靴で踏みタタタと響く夏のプリズム
7
ふと浮かび書き留めし歌取り出して何度見直し書き直すやら
10
早起きを しなくても良い ぬばたまの 前夜の眠剤 マシマシの
贅沢
(
きわみ
)
7
全ページ切り抜きされた雑誌にも記憶があって風が呼び起こす
6
ひとりかけふたりかけする町会のあしたをおもふ シオカラトンボ
9
寄せ植えにブルーの花の咲きおりて秋草ですとさも云いたげに
6
甲子園閉会式が秋告げる そんな昭和が恋しい猛暑
14
簡単に包丁入る南瓜だと美味く感じぬこの世の不思議
6
時短でも 帰りはなぜか 遅いのだ 育休なんて ただの幻
7
隔月に郵便局に開業を待つ
老人
(
おいびと
)
並ぶ年金支給日
6
こんなにも進んでいたとは炊飯器 あなたのおかげでご飯おいしい
9
夏の宵
濡羽
(
ぬれば
)
のドレス
﨟
(
ろう
)
たけて我を見つめる黒猫ひとり
9
夏空の 下ではしゃぐ 子どもたち それを見守る 入道雲かな
7
武者小路実篤の友情〜心のブスにはならねえ〜を読んでます
6
雨降りて 大なる被害 かぶりけり 我こひねがふ 素晴らしきあす
6
海を見に 違う電車に わざと乗る それができれば きっと花丸
6
繰り返す 日々の狭間で 僕たちは 言葉を集めて 明かりを灯す
6
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