Utakata
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「おかえり」と父の笑顔の後ろ側 母の気配も伝わるお盆
35
野良仕事
(
しごと
)
終へ 湯船に浸かりて見つむれば 節くれだつも我が指愛し
18
お日様は 5時起き7時寝
夙
(
つとめて
)
に
法師蝉
(
はふしせみ
)
鳴き 秋の香そする
17
ゴミ箱が消えた街でも肥えていく消費税払わぬカラスたち
20
この時季に娑婆に呼ぶのは虐待だ熱中症で死んだ爺ちゃん
11
漂白の白いTシャツ帆の如く僕は何処にも行かないけれど
11
火の雫籠から落つる鵜飼い船 短き夜の夢のはかなさ
9
補助輪を初めて外す まっすぐに漕ぎ出す世界の新しい風/題『自転車(テーマ詠)』
11
満開の 花見て佇む 散ればスルー 木陰に駆け込む 葉茂る桜
14
僕たちはいつから流してないのかな あんなに苦しく 綺麗な涙/甲子園敗退
15
この先も どうか笑顔でと 願うのみ 生きててほしい あなただけでも
10
蝉時雨 会いたい貴方の 面影が 燃ゆ迎え火を 背にし揺れる
10
枕もと 積もる不安を 呼び覚ます 夜のいたずら 眠り遠のく
7
帰省する日を伝えれば母は言う近所のあの子は「里帰り」だよ
7
防災や 平和について 考える いつも通りの 日々が幸せ
7
ありんこが出るんだ旦那頼むよと
蠅取蜘蛛
(
はえとりぐも
)
を見逃してみる
14
今日の日を予感のままに歩みゆくカーブミラーに陽落つるまで
14
意地悪な 人の意地悪を 意地悪と 思わないのが 逆に意地悪
9
冗談も言えない空気この空気悲しい空気 眠れましたか
8
車輪の音 静まりてなお 振り向かず 預けし荷物は 知らない明日へ
6
人生は文句言ってる暇はない不満立腹捨てちゃいましょう
9
全員のしあわせよりも 僕たちが ずっと友達 ほんとそれだけ
6
恋文や日記ではなく短歌なら こんな夜中に書いてもいいや
6
会うことも叶わぬ夏の暑さゆえ目を閉じ祈るあなたの無事を
7
涼風にあさねもひるねもここちよく夜は更なり 妻は案ずれど
6
昭和の世 女性の地位は低かった
令和
(
いま
)
から見れば呆れるほどに
12
お泊り会海バーベキュー「香ばしいにおいの夏」と云う子を送る
7
薄明に 小鳥のさえずり 目覚めけり 涼やかに吹く 心地良き風
6
冷房が君をつめたくするならば 添い寝したくと言えぬひぐらし
6
コロナ禍に 生を受けたる 蝉時雨 いま盛りなり 我ここに立つ
9
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