君が手を振っているよにダリア揺れ僕らが季語になる秋の夜
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そっけない あなたの返信 せつなくて かわりに月に おやすみを言う
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良い事があるかも兆し欲しいとて茶はティーバッグ立たぬ茶柱
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百年が過ぎた世界の片隅でこの本を読む誰かがいます【短歌集発行の記念②】
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小春日の 網戸に群がるカメムシの 冬の住処かよ靴下の中 
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日光を浴びて愉しむ縄跳びの家族から見た私を思う
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平安の世ならわたしは美女のはず バズるはずない自撮り、消します
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晴天の白いシーツのアキアカネ 洗濯物がお気に召された
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恋心 紫煙にくべて 喪に服す 痛みも過去も 溶けゆくばかり
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百均はもうクリスマス始まってもうその時期か半袖散歩
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「ビタミンAとジアスターゼよ」どろりんと小鉢を混ぜた母が微笑む
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いつも僕 顔認証でピースする 世界を少し幸せにする
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畑より花火大会見ながらのバーベキューには採れたて野菜
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孫たちが帰った後の片付けに思い浮かべるあの声と顔
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腹に乗る 喉鳴らすねこ 眼を閉じて 日向の匂い 夢みるふたり
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三日月に 君に会わんと したためし 文を預けて 秋の夜ながし
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二十歳(はたち)より組織で働き四 十年 々金生活三十五年
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手を繋ぐ 始発各駅多摩湖行き 5時のカラスは空を飛ばない
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橙(だいだい)の花を一輪咲かせたるハイビスカスのすまし顔見ゆ
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横暴で 頑固な人で あるよりも 頼りにならぬ 穏やかな人
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花びらを針で繋いでいるように言葉を話す人の静けさ
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10センチ歩幅を広げ秋風に頬を嬲らせ人間ドック
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来年の ことの話が ちらほらと 増えてきた気が する神無月
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変わらない玄関にいたアゲハの子日常破る色鮮やかさ
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月に書くインクの滲み震えごと手渡せるなら、友への手紙
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下の句で始まったやうな歌流れ 曇りガラスの雨は滴に/ルビーの指輪
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手渡した 手紙の端が 鋭くて 血の滴るや 君の指を食む
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ウ(・)エ(・)ハ(・)ース 最中もなんで アイスなん 冷凍庫内 住んでいるから /空1/2
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梨むけばあまい漿液垂(しず)り満ち濡れたナイフに記憶が香る
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今日もまた引き攣る笑顔で無いことに 飲み込んだ本音願望欲望
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