Utakata
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新しい歌
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近頃の 農家の軽トラカラフルに 黒やオレンジ翁が乗れり
17
気晴らしに冷菓を作る最中にボウル転ばし余計イラつき
11
くりかへし読むにすぐにも忘れてはかなしきものを
齢
(
よわい
)
なりけり
12
はむはむと 煮干しを食べる 猫の口 そりゃうまいわな 開けたてだもの
11
「雨の日と月曜日は」が脳内で鳴り続けてる冷たい朝に
11
富有柿甘さの記憶里の庭 今は亡き木に思いをはせん
10
新しい 土地に慣れつつ 昼休み 値上げの札に 財布は慣れず
11
こもれびを紡いだような手触りのブランケットを探しています
17
雨粒も 君の想いも 降り続く 秋の長雨 逢ふ日遠くて
12
よく映る自動ドアを見つけては 警備員はもみあげ揃える
13
外来
診
(
み
)
終へ医局で珈琲味はひつつ短歌を詠むは老医われの至福
9
在りし日の 写真にあるは 姿のみ まことのあなたが 匂い立つ秋
11
白無垢を
キ
(
着
)
ツネの嫁が出る門は青い空から雨が
古
(
降る
)
寺
10
綿パンに襟無しシャツでいざ出勤 足元見れば昨日の革靴
19
宵越しのカリカリなんぞ食えるかと別のものくれくれるまで鳴く/猫
18
さまざまを天秤にかけ言語化はできずギリギリ子は学校へ
8
スマホ割れ 最初小さき 黒点の 勢力広げ 闇に覆わる
8
溝
(
ドブ
)
で咲く 花みて思うその覚悟 金網越しに 咲き誇らんと
17
朝起きて冷えた娘の足がある いつにしようか湯たんぽ支度
11
窓の空 うすもやかかり 誰がため 歌を詠まむと メモを紐解き 君を偲ぶや 朝焼けて
7
秋が降る紅い斜光を曳きながら 冬の匂ひを手繰り寄せつつ
7
ひとりでも 頂きますと 手をあわす きみは 愛され 生まれたんだね
11
昼ごはん 急いでおかず 口にツメ 思い浮かべる 秋の栗 鼠かな /図
1/2
8
オレンジと紫、黒と黒猫とオバケはびこるハッピーハロウィン
7
夜なべして昼間に休む矛盾かな されど欠かせぬ
愛犬
(
きみ
)
との昼寝
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白息の 空に満ちたる 丸月を 肴に酌まむ 雲の来るまで
6
うらぶれたラジカセで聴く古い歌 今も変わらぬキミの歌声
6
あなたには 貰い慣れてる 花束ね 身を粉にしても 私は手ぶら
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人間を 黒、白、黒と 染めていく そうしてほんとの ヒトができゆく
6
我がために ことを違へぬ おこなひと ぬくき言の葉 嬉しからまし
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