雪だるま並んで浴びる如月の日差しよ僕も溶かしておくれ
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朝五時の 下弦の月が 照らす雪 風が遊びて 吾の頬 叩く
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木の芽月 陽射し日ごとに力付け グリーン吊るすや明るき窓辺
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うまいこと言えても 生きるの上手くなく 歌で息つぎして また明日へ
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枯れ草の動き静かな小春日は鳥声聞きて歩かば楽し
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雪の下 たんと蕾を芽吹かせて 春を待つかなレンギョウの花
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ユーミンの歌詞が優しく飛んでゆく冬と春との間の空に
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北向きの 玄関先に立つ梅の 固き蕾は これからひらく
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こわごわとゴム引くように伸ばす身を受けとめ護るヨガマット二枚
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眠らねば七時間後に来る息子嬉しさ過ぎてざわめいている
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白妙の 田んぼに眠る ポテンシャル 北極星は 指揮棒をふる
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図書館であれこれ迷ふも手の 中に毎回似たよな健康本あり
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「お疲れさん」雪も嫉妬も溶けだして猫の眠りが夜を正すよ
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順風に海風吹いたか島国は 中波小波に大船動かじ
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風景は 日々変はりゆく バス停の 落ち葉の数も 通る車も
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若人の「恋詩」読みて 過去想ふ 手のひら見つめ 溜息の午後
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坂道をのぼり終えつく溜息や流るる雲をしばし眺めん
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久しぶり再会してはお互いに老いた事実を飲み込んでいる
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ふるふると揺らされ具合いを伺ってカラメル伝う小皿にスプーン
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昼の月 凍らせあおく 吹く風の ふくら雀の 胸毛返せり
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情景の言の葉の糸 見へぬ時 無理に探らず 無理に繋がず
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冬山に 登り大きく 息をする 縮んだ肺が ぐんと伸びする
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「普通」という二文字をのみ込み雪を掻く僕の未来よ、滑走路なれ
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咲き初めのしだれ梅にもぼたん雪つかの間だけの白き世界よ
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積雪の重みに耐へづこうべ垂る バス停わきの花壇の水仙
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勤務中窓外に見るレアな野鳥メガネとマスクで興奮隠し
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山茶花の花びら積もる坂道をのぼりつつ聞く鳥の囀り
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納豆と 卵が賞味 期限の日 納豆チャーハン 夜のやすらぎ
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終日を静かな雪を窓に見て春はどこまで来てるだろうか
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ほとりじっと鳥待つカメラマン無音の時をひととき享受す
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