主なき妣(はは)のガラケーもう鳴らず 夜の静寂に鈴虫なけり
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待ち侘びて 脂の乗りし秋刀魚食む 青柚子絞れば秋ぞ深まる 
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アリたちが 待ってましたと うごきだす 秋の匂いの 雨上がりの朝
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何者になれない僕も「何者になれない僕」になったのでした
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雨上がりだいこんの芽が顔を出す 今のうちだぞ大きくなあれ
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枝しなる ほどに実りし 無花果が 連雨に見舞はれ 朽ち落とされたり
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長雨に 打たれ漂う 華やいだ 薫りは早咲き 木犀の花
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すきじゃないマグはなかなか割れなくて ずっとこうして生きてきたよな
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有ることが 当たり前だと 雑になり 壊れたときに 大切と知る
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てつかずのみそしるのわん みはさめて いつまでまつのながしにあける
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点滴の薬液落つるを数えつつ まどろむ母の痛みは去りぬ
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バスタブのこすらず落ちる洗剤もこすってしまう用心深さ
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もう誰も傷つけたくないと傷ついていたのかもティラノサウルス 
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えらいねと言われる日々のフルメイク 私のための応援ソング
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やさしさがたとえ返ってこなくても渡せただけで満ちる幸せ。
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そろそろの夕暮れ安いタッパーの98円刻みネギ買う
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トーストの焦げてしまった表面を削ってるうち世界が始まる
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エプロンをけて石鹸せっけんで手を洗いやりたくないをふるい落として
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簡単に大丈夫って言わないで 一度のすすぎで落ちる洗剤
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自転車を 雨なきうちと またがれど 登校失敗 薄情天気
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心中はいつもどしゃ降り雨模様晴れ間を見ずに土へと還る
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風邪ひいて 貴女と喋るきっかけに なるなら風邪も 悪くないかも
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花子さん便秘でトイレ長いので付けられたのがこのあだ名です
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秋雨に濡れしポストに日は落ちて祖父の手紙は滲まずにをり
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水槽の外で生まれた僕たちは水草なしで生きているらし
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無気力にうちふしている はらわたを抜かれたあとのさかなのように
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白い雲銀色屋根に白壁と下一面の蕎麦畑白し
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独裁者気分で仕切る衣替え「あなたはセーフこの子は処分」
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風寒く 遠いの夏 彼の娘 心残りし 彼の恋の夢/r
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恋バナは最近聞く側だったけど さあてみんなに聞いてもらうか
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