Utakata
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子らからの宅急便のあひつぎて冷凍庫うめる博多や出雲が
21
手入れなき 庭に雑草蔓延りて 無精な倅と亡き父母笑ふ
24
母が煮た小豆の加減知れぬまま 汁粉の椀に白玉を沈め
14
感情で 叱る度合いを 変えるなと 己を叱る わが親心
15
私とは既に死であり無であると思うことから今日を始める
12
思い出す団地の裏のすべり台幼い自分はまだそこにいる
13
難しい手術でしたが成功です こちらが摘出した信念です
22
天の川
水脈
(
みを
)
より通ふ五月雨に
隙
(
ひま
)
なく落つる軒の玉水
10
何もかも大忙しの朝時間ホットサンドに挟んで消化
12
梅雨空の天使の如く真っ白な夏の衣で君
人群
(
ひとむ
)
れに
10
梅雨入りのニュースを聞いたその日からサザンカの葉の色が濃くなる
10
洗い物物干し台と部屋干しを反復横飛びする空模様
10
ジィ・・と点け静かな怒りよ フィラメント千切らん程度にこっそり光れ
10
ワイヤレスイヤホン電池尽き果てて有線で聴く方が音良く
9
聞かぬのが花かもしれず転職の友の知らせを紫陽花とまつ
13
生まれ月 祝日はなし 梅雨はあり 心身ともに 湿度が高い
15
「喪服なのでサイズ大きく作ります」
(
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし
)
人の命の 惜しくもあるかな /38/100 右近
9
薫衣草
(
ラベンダー
)
重ねる
外套
(
コート
)
むらさきの絞りが揺れる夏のはじまり
9
何回もむかつくことを思い出しカッカするのはムダな追い焚き
8
外界は澄んだ君の目詰まらせる いつも玄関落ちてるルンバ
8
雨の北黄金、岡のみどりしみじみと縄文の世をなつかしむ
8
鎖骨から頬にかけてがジンジンと骨身に響く恋の煩い
8
世界てふ哀しくも輝かしきもの、胡瓜の緑、茄子の紫
8
ファミレスの窓から見える葬儀場あそこで明日祖母が旅立つ
7
五月雨にあやに悲しきあやめ草引く影さへも薄くなりゆく
7
脂身がずしりと沈む 締めラーメン 五十六年 若くはなくて
13
づけ鮪麦飯にのせ海苔ちぎり 刻み茗荷を簾に見立て
20
好きなひとが いるのと女孫 耳打ちし 指さす先に 背中のキャラメル
7
愉快なるTシャツ見かけ検索し 数日経てば我が家に届く
6
真っ暗な校舎だんだん降りていく 無限回廊かもよと笑う
10
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