Utakata
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起きた時 猫が布団に いることが 増えたとなると やはり秋です
24
夕立や 見知らぬ人と 雨宿り 一時同じ 今を過ごさむ
17
いつから見ていたの リップを直す私に微笑むあなた
12
この雨が明けたら夏は帰らない人も季節も名残は尽きぬ
11
窓を開け 聞こえてくるは虫時雨 降り注ぐ夜の侘びしさ深し
16
「仲いいね」牽制してくる女子たちに「それはどうも」と軽くウインク
26
スーパーの埃をかぶる缶詰は 今日も私と目を合わせ待つ
9
短歌を学び 何首か披露してみたら いい川柳ねと 妻が言い
10
主なき妣(はは)のガラケーもう鳴らず 夜の静寂に鈴虫なけり
9
路地裏を駆ける少女の右膝のバンドエイドが僕を励ます
8
独裁者気分で仕切る衣替え「あなたはセーフこの子は処分」
8
左上七番抜ける永年の咀嚼に耐えた根三本あり
8
トーストの焦げてしまった表面を削ってるうち世界が始まる
8
点滴の薬液落つるを数えつつ まどろむ母の痛みは去りぬ
10
30
%
(
パー
)
割引された食パンを我が子のように優しく抱いた
10
乙女らの夏吹き消して風の盆 何処をさまよう
ストローハット
(
麦わら帽子
)
12
連休の天気予報は傘だらけ無職の吾に関わりはなき
8
玉葱
(
たまねぎ
)
は 切られて泣かせて
辛
(
から
)
くなる 君を泣かせて
辛
(
つら
)
くなる様に
7
夏寒し 涼風渡り 朝まだき 霧かすみゆく 山の端白み 暁背おい いく手へと 鳥の声
7
川岸を散歩していて躓いた石をどけたら走る沢蟹
9
もらいもの ハイビスカスの 苦いお茶 おっちょこちょいの 舌だけ赤い
13
ふつふつと煮立つ心に差し水を だってわたしは大人なので
11
丸まったティッシュたち今すぐにテーブルの上から溢れそう
8
もういいよ そのひとことが 送れずに くることのない さそいまつ
6
いつもより熱いシャワーを浴びるからお帰り雨のかけらよ海へ
6
傘もなく 捨て犬のよに惨めでも 恵みの雨と笑っていこう
17
頂上で止まったような錯覚だ街を見下ろし秘密を話す
6
朝ごはん 食べたかったなあ 残念だ 寝坊したつけ 鮭の匂いよ
7
夕立と 追いかけっこだ 走り出す 脳裏に浮かぶ 放課後の日々
6
エプロンを
着
(
つ
)
けて
石鹸
(
せっけん
)
で手を洗い やりたくないをふるい落として
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