Utakata
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特別な魔法だったとありし日の祖母と作りしお盆のおはぎ
23
「いつ帰る」 今来た子らに まずは聞く 過ぎゆく夏は 瞬きの中
22
この月は
七十年婚
(
プラチナこん
)
の祝いどき九十なかばに揃って達者
13
彼岸花一朶のあぜの予約席 来ぬ人おもふ秋の夕暮れ
11
涼しさに トンボをみつけ 盆終わり いたるところで 小さな秋が
10
盆は二周
燻
(
くゆ
)
る沈香 独寝の
寡夫
(
やもお
)
の呟き 置いていくなと
10
七屁八屁
(
ななへやへ
)
こき出づる香と音はして山吹色の実の無きぞ良き
10
君いないこのひと月の生活は穏やかなれど笑うこと無し
9
ひとりでは買うに躊躇う桃などを食わしてもらう実家の幸せ/帰省四日目
32
かまぼこの賞味期限があの人の誕生日とかまだ思うんだ
8
会いたくもない
生者
(
もの
)
ばかりまた集い 恋し
愛猫
(
あの子
)
は帰って来ない
13
歌詠めど 心揺さぶる
短歌
(
うた
)
降りぬ 琴線震わす一首詠みたし
13
ひと息もふた息もつく 盆明けて ややも涼しやふたりの家は
10
目に見えず声も聴こえぬ初盆が 明けて仕事に向かう夏晴れ
8
ぼんやりと浮かぶ猛暑の夕闇に 初雪草の白い輪郭
8
家に着き布団の上で力尽き 生きてるだけで褒めて頂戴
12
海を見ても叫びたいこと叫ばずにきみはひたすら「うみー」と叫ぶ
7
もう一度あなたに恋がしてみたい月の渦中で夜明けを夢む
6
三日月が二つに見える時もある だから私は仙台が好き
6
送り火が 燃え尽きた後の 淋しさに 写真を置いておく リビングに
7
数日間「いつも」を離れた人々を 電車は運ぶ「いつも」の中へ(夏休み終了)
12
世間では明日から仕事とふと思う日曜送り火交通情報
11
道端の花の名前が知りたくて家内に聞けば即座に答え
9
東から南から来る連絡は「脚が」「膝が」と喜寿の界隈
15
蜻蛉
(
とんぼ
)
舞う 初秋の雲を 眺むるも うたかたの皆に 励まされてこそ(元気になって秋を迎えられるのも、うたかたの皆様のお陰です✨)
17
今夕も雨降りなれば順延し迎へ火なしの送り火ならむ
12
束の間の盆に迎えし霊魂を また送りては帰る日常
15
手の中のガラスが歪んでいるせいかあの子はいつも泣き顔ばかり
6
凝視する海路の彼方目指す方纏わる髪をはらいのけつつ
6
盆明けておせち予約の
D
M
がもう届いてるあと四か月
14
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