Utakata
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愛猫のチロルの方が私よりバランスの良い食事をしてる
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居座りて 夏風邪いまだ癒えぬ身の 若き日遠く齢を嘆く
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梅洗い青から黄へとあか抜けて塩辛くしてしばし待たれよ
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ランドセル背負った子たちの行進をただ眺めてる東京の春
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悪口を言ってしまった後悔で 昼間の笑みは紛い物へと
9
イイネとは言われぬけれどこの話 いいの自分が気に入ってるから
9
食卓の芍薬落ちてコーヒーへ 幸か不幸か決めかねる朝
8
難しい手術でしたが成功です こちらが摘出した信念です
8
ひらひらり巡る季節の花を愛で癒され満ちる胸の奥底
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髪染める 五十六年来の友 同期九人 七人揃う
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食べる量 減らすか運動 するべきか きゅうり齧って 思案する午後
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新品のバスマット敷く二千円で幸せ早く買えばよかった
7
年毎に散る橘のいかなれば風も昔の香に匂ふらむ
7
無機質な 地下駐車場 遠ざかる ヒールの響き 奏でるリズム
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野分明け川の流れは濁りしも今日の流れはいつもの如く
8
「あれをせよ」「これをすな」との貼り紙を そこそこに貼る女房小賢し
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文旦の大きな種をすてられず小鉢のふゆる芒種の候か
6
月はあんなにもおひさまの光に当たっているのに日焼けしないなぜ?
6
70で 死ぬと契約 してるから 70までは 絶対死なない
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心地良い 暖かい日が 続いたら 暑すぎるのも 寒いのもダメ
6
葉先より幾万の月が滑り落ち 音なきままに 夜明けを濡らす
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朝晩の冷えは
束
(
つか
)
の
間
(
ま
)
ものぐさの着てる七分に日除け腕カバー
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笑っても泣いてもそこに君がいてこんな気持ちを恋と名づけて
7
そよ風の Shall we dance? で手をとって ふわりと揺れるレースカーテン
6
ツバメはね パスワードはね もってない もってないけど きみとはあえる
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虹色に染まる渋谷をねり歩く今年も生きるあなたとともに
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始まった第二の私未熟なまま すべてを許す小さな神様
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前もって子を諭したら「歯医者しゃんで泣くかどうかはオレが決める」と
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紫陽花の 風薫る日に 衣替え 純白のシャツは 心も弾む
10
薪割りの斧に振られて尻をつき「今のは練習」誰もいぬ森
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