歯の抜けた 老母思いて 炊飯の 水ひと目盛り 継ぎ足す夕べ
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哀しみに追いつめられて慄えても夜の終わりは朝よ、絶対
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こんなにも美しい短歌(うた)うたうひと瞬く星をあなたにあげる/黒猫。
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以前から歩く速さは変わらぬと思っていたが次々抜かれ
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乳歯ぬけ笑ふ吾子見て吾も笑ひ子を育つるはさう言ふことか
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前を行く いかつい人が 道端のお地蔵さまに会釈した きゅん
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ラジオから 流るる恋の古き歌 忘れし想い蘇りけり 
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忙しい時給が安いと愚痴こぼす僕らを見ている配膳ロボ
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なにげない身近なことから少しずつ 足跡残す言葉にしてく
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おそろいのピアスを買った誕生日変な顔してプリクラ撮った
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お迎えが来たわと嫁に促されデイサービスに今日も出かける/ほのぼのファミリー短歌
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きみの番と言われて行ったけどビー玉持ってなきゃだめだって
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オレンジとメタセコイアが混じり合う色づき深いあの帰り道
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数ヶ月愛し合ったら日常へ 私はずっと冷めないままで
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目ぢからこめて書きたる蘭亭序 乱調序になりし、泣き
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卆寿をば 迎えし母の ひじき煮は 有難き味 しみる真心
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二組の万年布団の片方が謝るように畳まれている
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親指をいっせーのーで!で立てるとき 知らないままにハートをつくる
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稲刈りをいつしたら良い?農家さんの苦労今ごろ知る秋
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山中で座り心地のよさそう根元で眠るこのままずっと
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昼と夜の同じ長さながら秋分には春分になき愁思ふかまる
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あの下に何が埋まってゐるのだらふ 彼岸花群れ咲く公園の隅
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自転車を 友に会えると 踏み漕ぎて 憂鬱飛ばす 連休の明け
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流鏑馬の先頭駆ける女武者 蹄のひびき大地を揺する
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幼子の布団めくればヨガポーズせはしき心にひとときの春
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おにぎりが高くなったとぼやく君 飲み干すビールの缶並べつつ
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ゆりかごからブランコへ。帰り道、ね、少し線香の匂いがするね。
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なんか今日月曜みたいと人はいう無職の吾は毎日土曜/明日も休み
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秋風に回る夕日の風車落ちては溶けて消えては揺れる
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Aのキー猫が長押し「あああああ」いまだ変換候補のトップ
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