Utakata
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夏を越え 初めて育てた タマスダレ 花咲く度に ベランダ覗く
15
肌寒い朝を迎えたとまどいは時雨模様のためらいとなり
11
「会いたい」の「あい」まで打って消してって「おやすみ」と打つ夜中の
零
(
れい
)
時/昨日の恋
10
あがいては 空回りする やらぬより やって後悔 秋の始まり
20
なぜ僕は君に恋をしたのだろう 君にはいつも呆れているのに
8
いつの世も 宮使いとは辛きもの 上に諂ゐ下には媚びつつ
11
魔物にも愛は通じるものなのか愛が魔物をつくり出すのか
11
本当を話せば通じるわけじゃなく 嘘の方便なおさら通じず
7
手を繋ぐ 一度解けたら戻せない何かを君にかけられている
7
前にしか道は敷かれず前にしか時は進まず過去はもう無い
8
月だけは 見上げていいか 何処かでね 貴方も見てたら 繋がれるから
7
長雨のあわいも こころさざめいて 気ばかりなりの 朧夜の星
11
涼風に夢みる頬を撫でられて秋の気配に目ざめる私
6
夕暮れの不意の虫の音風伝い夜空染め往く秋の前触れ
6
おべんとうおやつと愛でいっぱいのカバンを持って晴れたらいいね
6
望月のうさぎ待ちわび 仰ぎ見る 湯呑みの酒に浮かぶ半月
10
ナイロビのホテルで食ったカバ焼きとゾウ煮の味が忘れられない/グローバル短歌
7
柔肌の溶ける酸ヶ湯の湯煙りの彼方に霞む影と語らう
7
花園に落つ夕焼けの雨降りて願うた日々の彼岸花かな
6
ここ三日どうにも記憶がないのです 美味しいシュークリーム以外の
21
晩酌はふたりの時間子らだけの時間がふえて一つ家十年
6
路地の菊 黄色鮮やか 秋ひかり 想いをきくは 君の眼差し
7
丁寧に 貼ったガラス ささくれて 宥めるように ステッカー貼る
6
急に来る眠気に逆らうこともなく数分眠れば気分も上向く
5
人間に生まれてしまったばっかりに下着の中で悶える心臓
5
敵という 人も友達 みんな友 兄弟姉妹 愛すればよし
5
夕映えは東の空まで拡がって明日の好天 ゆびきりげんまん
19
いつもそう 言わなきゃよかったを繰り返す わたあめのように呑み込みたい
6
三十万超えるスマホを買えるほど余裕な暮らしいつかはしたい
5
料金所優しい声の「お疲れさま」今日の私を見ていた如く
12
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