Utakata
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雨降りて 梅雨空映す紫陽花の 夏告げる蒼光り輝く
20
美しく老いる予定をキャンセルしイタい私で生きる楽しさ
39
頼めおく人もあらなくに郭公今夜ばかりはこの里に鳴け
14
蒸したての
蜀黍
(
もろこし
)
熱き皮剥けば黄色と白と粒艶やかに
12
咳やまぬ 老母を置いて 月曜の 会社に向かう 我を打つ雨
13
日曜のちいさな旅を視れた日は初夏の風吹く至福の時間
19
健やかであらねばならぬ母なれど 先の行方に明けぬ夜もあれ
10
はじめての 歌を送りし この胸の 小さき鼓動の 音のみぞする
16
孫帰る 肩で息する夕まぐれ
老夫婦
(
ふたり
)
にまるき幸せの残
18
呟きは心の叫び 言葉沸く文字に替えれば詩 となり歩む
8
夏に挑む紫陽花の熱を冷まそう 夕立過ぎし一陣の風
8
寂しくは無いと笑ったじいちゃんが杖の代わりについている傘
33
お約束 守りましょうね 各国が あなたの言動に ウンザリしてるから
11
私めに人を愛する資格など無い汚部屋だし貯金もないし
7
まんごうの種しやぶりつつの皮算用。すでに小ぶりな素焼き鉢おき
7
おしゃもじで 残飯予備軍 掬い出す 雑穀米の くすんだカラフル
9
確かここ 種を植えたが 悪いけど 雑草なのか 君かわからぬ
7
旅の夕喜寿を迎えし夫と飲む 悪しき作法もすべていとおし
8
坂道の丸い模様は幼子の我の足跡 小股にてゆく
6
その昔
101
回まで許された プロポーズは今犯罪となり
20
涼風に部屋の扉がギィギィと寝息を立ててかすれゆく時
12
涼風
(
すずかぜ
)
に
當
(
あ
)
たらば聞こゆ
蟲
(
むし
)
の
詞
(
うた
)
軌條
(
レール
)
の刻む 明日の足音
8
初夏の湿原青空高く、葦(よし)そよぐ風涼し
11
石鹸の君の残り香消える日にシャボンの香水つけるを許す
20
ネガティブな言葉ばかりの海を泳ぐ 何かがあると信じてみたい
10
雨の中最低限の買い物も甘き物買う
月つとめ前
(
PMS
)
5
いつになく優先順位を決めかねてまずは青菜を湯にくぐらせる
30
真夜中にヨガやろうとノックする弟がくれるフルーツキャンディ
5
繰り返す いつもと同じ 店先で 言葉に詰まり じゃあまた今度
5
人肌に メス滑らせた ピンク色 そのはらわたで 暖を取りたい
6
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