Utakata
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笑顔にてイオンの午後をかっ歩する若さが武器のまぶし世代よ
42
集まり後いまだ一人の反省会 損だと思ふこんな性格
42
冬川の細き流れや寒々し片足立ちの
鷺
(
さぎ
)
にも風吹く
40
一晩中 雪の明かりに 照らされて 白夜なのかと
見紛
(
みまご
)
うほどの
39
日常を 普通と思ふ 幸せが 戻らぬ事に 気付く年の瀬
37
破かれし 障子手直し 母笑顔 元気な捨て猫 父の代わりを…😸
36
配食🍱に今日は付いてるプチケーキ 心遣いがとてもうれしい
36
隣人の綿入れはんてん久留米柄 年中作務衣の洒落たイケオジ
35
群れをなす数字の中に我と似てただ一つだけ孤独な素数
35
世間では 仕事納め モードだが 納められない 予定あふれて
34
勝手口開けらば東雲色淡く かの日見たよな帯色のごと
34
父さんの
お母さん
(
おばあちゃん
)
から僕の子へ繋がっている眉毛のアーチ
33
戦地にも聖夜の灯りひそやかに涙の影の子らの笑顔よ
33
ウラメシヤ ハンデをもちて
生
(
あ
)
れし子に あきらめろばかり 強いる母なり
33
病院の陽だまりに咲く言葉たちケーキ三つのメリクリの午後
33
雲覆う寒空の朝群れなして鴨は飛びゆく薄き光へ
33
積む雪を片付ける夫ストーブに金時豆はふっくらと煮え
33
覚悟決めなべて口あく蒸し牡蠣の潔のよさを残さずに食む
32
寒月夜 芯まで冷えて 空仰ぐ 地域見回り 恒例なりて
32
臥す妻へ味噌汁つくる年の瀬の寒き厨に湯気立ち匂う
32
気を使い 空気を読んで 疲れ果て 好かれもせずに おいらは二十歳
31
忙
(
せわ
)
し朝 されど寄り添ふ 愛猫の スキンシップに 元気貰ひぬ
31
痴呆治療行く気になった母さんが明日の準備に洋服選び
31
木蓮の枯葉残れるその枝に
生
(
あ
)
れし蕾は春待ち顔の
31
年の瀬の雪催いする厨辺に姉の畑の大根刻む
31
三年も続く喪中にどうかとも百円ショップの鏡もち買う
31
聞こえればほっとしている
襖
(
ふすま
)
から母の
鼾
(
いびき
)
が延び緩やかに
31
通院で疲れる
理由
(
わけ
)
を語らえば待ち時間だとお互い思う
31
来年の まっさらな手帳 用意して 夢と希望を 思い巡らす
31
蕎麦買いに 蕎麦だけ買うの 忘れきて
概
(
おおむ
)
ね詰めの 甘い一年
/
反省
31
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