Utakata
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天伝ふ入り日に
染
(
し
)
めば佐渡ヶ島白鷺さへも朱鷺と見紛ふ
15
髪を切り白髪染めるは孫ほどの 美容師の手そっと母に触れ
16
一日に 短歌を一首詠む定め コツコツ続け
八百
(
やお
)
になりにけり
24
確実に 私を起こす 目覚ましは ご飯が欲しい 猫のアラーム
12
「おはよう」を背中越し聴く 君の声 どこにいたって聴き分けられる
12
炎天下よろよろ歩く裏通りゆらゆら揺れる遠くの林
9
体育が中止になればいいのにと横に並んで言い合える朝
10
白詰の草の青葉に露満ちて祈りて探す四つ葉はいづこ
12
飾り窓 突き抜け照らす 初夏の陽が 手作りリース 高見えさせたり
12
視線避け 怒りと覇気で殻
隠
(
こも
)
る 横で聞こえる 「しあわせですよ」
8
「テノロさん」とよばれし焼き鳥屋がありて幼きわれはお使いにゆく
8
本の帯を気にせず捨てるひとだった帯のことだけ気にかかってる
7
午睡
(
ひるね
)
から 覚めてねこたち そこにいる なんと贅沢な時間だろうか
21
迷う時役に立つ事あるからと夕飯書いて十三冊目/日記が流行りと聞いて
17
窓近く
蛙
(
かはつ
)
鳴くなり
潦
(
にはたづみ
)
浮きて流るる五月雨のころ
8
雨上がり無人の図書館一番乗り!いやちがうこれは休館日ですな
7
宵待ちにフォークソングなど口ずさむ 演歌唄えぬ
爺
(
じじい
)
がひとり
14
二段階認証までして出すほどの情報のない我がデータベース
8
愛らしき赤子の世話に日々が過ぎ月も半ばと苗見て気づく
16
日記帳書くほどのこと起きぬ今日懐かしむ日が来るのだろうか
12
朝焼けに電線揺らす雀見て今日も仕事と目を擦るだけ
7
朝が来て おもい身体を奮い立て 早く会いたいあなたにうつつ
7
荒口の顔も立てねば収まるまい 天下布武には傘寿の知恵も
17
壊さずに受け止められるはずがない 卵・シャボン玉・あの子のからだ
5
飛び散ったパスタソースのシミぐらいなかなか消えない嫌な思い出
6
エアコンの除湿全然効かんなあ押したボタンは暖房だった
13
君が声忘れじものと刻みける胸の内にぞ傷は残れる
8
おはようで命の奇跡繋がりぬ 昨日も今日も神のスペシャル
16
ピリ辛に淡竹炒めて常備菜暑きさ中の食欲を助け
15
るるるるる るるるるるるる るるるるる るがなくなって ろろろろろろろ
4
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