霧雨の朝を歩けばの白き そらを鳴き交う不如帰ホトトギス聞く
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東雲の 朝日を眺め生業の 段取り描く今日が始まりぬ 
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引き継ぎの 挨拶に来た 足元に おろしたての靴 眩しく光り
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水底みなそこの魚みたいに六月の雨を聴いてる静かな雨を
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命日も 産まれた日さえ 忘れ去り この苦しみも いずれなくなる
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天伝ふ入り日にめば佐渡ヶ島白鷺さへも朱鷺と見紛ふ
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体育が中止になればいいのにと横に並んで言い合える朝
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髪を切り白髪染めるは孫ほどの  美容師の手そっと母に触れ
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建前か本音か内か外なのか 境界燻す君の持ち味
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確実に 私を起こす 目覚ましは ご飯が欲しい 猫のアラーム
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「おはよう」を背中越し聴く 君の声 どこにいたって聴き分けられる
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これ以上床に増えない長白髪 向かいの椅子に坐す伽藍堂
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古家の解体現場聞こえしは若者の声異国のことば
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一条ひとすじの いたこうより 火をつけた  燐寸マッチかおりに 心揺れたり
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「ヌリカベ」と陰で呼ばれる厚化粧落とした時がまさに妖怪
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雨だれが腕にじんわり広がりて最早弾かぬ歳に成りにけり
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雨上がりぼくらが窓から見てたのは喧嘩をしない恐竜の群れ
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ダイエット 今まで何度 誓っただろう たゆたっている 決意も 腹も
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ふる雨はひとの想いの万華鏡 嘆きを廻せ労りとなせ
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飛び散ったパスタソースのシミぐらいなかなか消えない嫌な思い出
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仄明し 高速飛ばす 午前4時 明け来る空に 晴天確定
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新緑の吹き抜くる風ピッコロの音にたちまじる黄鶲の声
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ゼロとイチ、その差は大きい。奥底に、いっそゼロのままを望む私。
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巻き込んですまないしかしきみだけが喜連瓜破を正しく読んだ
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愛らしき赤子の世話に日々が過ぎ月も半ばと苗見て気づく
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「異常者が見れば普通が異常だよ」よく分からんが分かる気もする
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本の帯を気にせず捨てるひとだった帯のことだけ気にかかってる
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オムレツに、サルサソースのハート咲く。 作り手見つめ、スプーンで裂く。
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浴槽で 組んだ手を腹に 置いてみる 予行練習 棺に入る。
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よなかにね ちま猫ちゃんは てれびつけ おかあちゃんを ねぶそく寝不足にする
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