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遠ざかる景色のそばの ( 君だけ ) が見える想いを寄せる駅
0
駅ごとに映りかわる雪の写を二月の想い出と致します
0
解体中の赤鉄骨は伊達眼鏡 くぐるぶんだけ空を残して
1
「長月は何が長いの?」と聞く君の瞳がとても好きだったので
2
8月のおわりに愛を言い捨てて9月はじめに消える腰抜け
1
君の目が 君の手が僕の心臓を ハートの形に焼いてったのに
2
夙夜
(
しゅくや
)
夢寐
(
むび
)
徒花
(
あだばな
)
戦
(
そよ
)
ぐ 夏宵に あの
群青
(
あお
)
も
深緑
(
みどり
)
も
星空
(
そら
)
に預ける
0
八月の終わりのページを折っていく角は短かくなった日のしるし
0
花の名を囁くやうな日常のたとへば眠る
腕
(
かひな
)
を盗む
0
暑い部屋 扇風機だけ働いて クーラー雇え 祖母から小言
0
白布で覆い隠した真実がくちびるからあふれる料理店
2
はりついた咽喉の渇きに夜起きて唾のみこんだことにしてまた寝る
0
空の青茂る緑に澄める水 夏色纏ひギンヤンマ去る
2
「死にたい」をメモ帳いっぱい打ち込んで 「保存しますか?」→キャンセル→終了
4
「さよなら」と麦わら帽子風に揺れ そうか君が
8
月だったか
4
流れ星見つけし僕の願いごと 何ひとつ叶えてくれぬ夜
5
夏帽子目深にかぶり見上げると低く感じる快晴の空
2
誰もみな震え続ける 君の産む振動に会うために生まれた
3
記憶編み 無に消えてゆく 声という 人のものこそ 美しきけれ
2
じりじりと 溶けゆくからだ 溢れてく アオハル色と 張り上げる声
1
本当に書きたいたことは抜け落ちるシャー芯の最後の1センチ
5
「どうせ暇なんだろ?」と云うこいつにも寿命はあって、轟音の夕日
4
中央に脱ぎ捨てられしスリッパに 解放はなし。待望もなし。
1
女子力が高いと言われてしまうから絆創膏も持ち歩けない
1
どうせ君一年経ったら僕のこと忘れてネットで
燥
(
はしゃ
)
いでんだろ?
1
放火魔が絶望するほど荒れ果てた ここに地図などいらないだろうよ
2
将棋も短歌も絵も小説も天才になりたいだけの
50
代
0
僕自身 君の呪いを 真に受けて 救われる準備ができていない
1
努力とか 愛情だとか 目に見えぬものを足りぬと言う禅問答
1
ほうじ茶とシュークリームを食べながら 雨のラジオを聴いている午後
1
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