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まだ夏に沈んでいたい空だけが夕に染まるあなたを残して
1
「大人達みんな凄くて憧れで」そう思えた日々 海に還りたい
1
「秋来たり」目見えぬ風 配達員 キンモクセイのかぐわしい朝
0
「月が綺麗ですね。」「そうね。月は綺麗でしたね。」
0
セガ ダイドー ペンタックスにモトグッチ そういうものにわたしはなりたい
2
ニューロンの網で言語の蝶捕らえ
三十一文字
(
みそひともじ
)
の標本に飾る
1
ニューロンの網で捕らえるきらめいた蝶を並べる
三十一文字
(
みそひともじ
)
0
しましまの しまのしじまのしまながし しまるくびわにしましまのうま
1
砂浜に空をゆく影ひらめいて連れ拐われた
瞬前の過去
(
きょうのひるごはん
)
3
秋雨のフォークダンスは空を染め緋色の夏を終わらせてゆく
4
ユーモアと力強さが同居する歌が好みで近づきたくて
3
恋心 頭の中がやまいだれ 掠れるくらいにスマホ摩る
0
悲しみの凍るこころを冷凍庫から取り出して自然解凍
3
「ここではない、何処か」を重ねるごとにほら、針の筵も広がっている
5
バイバイに笑みを満たしたおさなごは別れの仕方こころえている
9
薄ら
氷
(
ひ
)
の誓いは破れ
絶対零度
(
サブゼロ
)
の不信は僕を磔にする
3
愛されるために各部の体毛を抜けよ生やせよ生やせよ抜けよ
3
死ぬことで生きながらえるこの身体 昨日の僕は下水の中に
5
帰る度「あなたはだぁれ」と笑う君 「私は父です」百度目の秋
1
新しい朝を迎える繰り返すお天道様はいつも見ている
1
積ん読のあはひに本の妖精は月光こぼし文字を指さす
3
一冊の時の重さを知らぬまま入りこみたる無風地帯へ
2
紙魚
(
しみ
)
といふさかなの泳ぐ頁にて
水泡
(
みなわ
)
の琥珀いろの膨らむ
3
たくさんのレビュウがついてこの星は星と呼ぶには小さすぎるか
0
輝いておねがいだから頼むから 土下座もするから靴なめるから
1
反射するビルの光の重層に薄れる影は街のあやかし
1
好きな物 メカとロボと
IoT
(
アイオーティー
)
オタクと言われて 構わない
1
来し方も行く末もはや酔い果てて彼我は美禄にくずおれてゆく
8
酒なくば 即ち死すというごとし あとにもさきにもこの一献よ
2
のけものは けものけだもの もだもだの のけてけられてけだものだもの
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