Utakata
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一兎堂
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空駆ける馬に乗りたい父の夢妹を殴った過去がある
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祖母の手は幾千万の男のからだを触ってきたのだろうか
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シロナガスクジラが空を飛ぶ初めは雲だと思ったが本物だった。
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在りし日の姿を思い出し鏡の前でスカアト履くハムがある
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聞こえぬ声祖母の耳には届かない目に真珠が埋まってる
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火事の家遠く山にて確認す我が家に来ぬと水をかけたる
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雨の夜脱ぎ捨てられた雨合羽風にたなびき腹筋をする
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目玉焼きの黄身を潰すあなたの目から橙の汁が流れた
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白波の声が飲まれる波止場にて君の名を呼ぶ去年の屍体
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秋空の太陽の光校庭に降り注ぐ犬が乱入授業ができず
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聲がする谷間の向こう海の方鎖骨に耳あて母を思う
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父なし子人混み飲まれ大蛇伸びじっと握る手父の温もり
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恋心 頭の中がやまいだれ 掠れるくらいにスマホ摩る
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悲しみの凍るこころを冷凍庫から取り出して自然解凍
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草の葉に蛍 煙上げながら止まってる よく見たらお父さん
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庭で水浴びをする 君は鋼 隣人なんか気にしないなんて
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君がいない台所には用途不明の薬缶と豆板醤
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「本当に、本当に申し訳ございませんでした。」と書いた紙
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腐れ縁だと思ってたヤツが今はとなりで寝ている男だ
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飲み疲れ帰りは日を跨ぐベッドに直行悲しみのマンボウ
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床が天コップの水が下零る君と僕とは抱き合ったまま
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「かわいい」ともてはやされて育ってきたのあたしにはそれしかないの
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いわし雲どこまでも並んでいるスーパーの陳列みたい君は主婦
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インド人カレーの辛さは意外にも耐えられぬ常識的にも
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グラサンの昼間の司会者二人で見る今日は増刊号だよね
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Wordに貴方の名前を打ってみる三分だけの取引相手
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ビルに反射する太陽君の顔思い出し今日の仕事終わり
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まっすぐに見ているようで見ていない貴方の気持ちここにはないのね
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もふもふと肘に当たる感触がホテル直行したい気分だ
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愛のルサンチマンってなんなの? あたしにどうしてほしいの?
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