Utakata
登録
Login
一兎堂
フォロー
35
フォロワー
15
投稿数
57
短歌はじめました
« 最初
‹ 前
1
2
片目閉じ見えない貴方が見えるとき踏み切りから駅舎をふと見る
1
値上げする止めるも地獄吸うも地獄昔を懐かしむばかり
0
雨の日の天から降るもの君の頬伝うものどちらも同じもの
0
対になる時の快感を忘れがたい君の顔が一瞬歪む
0
月照らす中を歩く影二つこうしてやると一つだろ
0
神対応僕の膝に座る君これが無料だと嘘だろなんかあるだろ?
1
あの世があるなら行ってみたいなど言ってみたいなど言いたくはない
2
タワーを倒して次の本探す結局見つからず本屋に走る
1
君の声どこかで聞いたことがあるDMMだったかな? まさか君が、まさか……
1
別れ際 あの言葉が言えなくて手をあげるのがやっとでした
0
水を飲む貧乏ゆすり手が震え鞄を漁りニコチンガム
0
右手曲げ左肩折り首を下げ目を釣り上げて腰を沈める
1
喫茶店マスター黙って注ぐ水君と僕とは緊張状態
3
「神様が、写ってる」と君は言う。それはハレーションだと言えない、言えない
3
みかん五個りんご七個を買う少女教科書に載る片思い
1
静けさの中にサイレン右左紫煙が煙る午前二時
1
「君はどこ?」空白の桝目に書いてみた本当の君は赤坂サカス
0
コンビニのおでんを頼む君の顔少しだけ頬が赫らむ
0
透明な黒い海の彼方から打ち寄せられるブルーシート
2
晴れた日にレインコートの女の子慌てて走るフジロック
0
雲のない戦禍の中を兵士行く断頭台に君の首
0
歯が痛いらしい君とは話が噛み合わない歯医者行け
2
手を握るタイミングがつかめない君との距離は一万光年
1
決断を迫られる窓には百合が一輪外を向いている
2
パン咥え家出る娘、父案ず曲がり角での出会いなきよう
5
「ちょっと君、お茶奢るから時間ある?」真夏の交差人波を裂く
1
「神はどこ?」と少女の声燃える街煤色の空照らす三日月
3
« 最初
‹ 前
1
2