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目が合って、好きだと気付き思い出す。 私にはまだ、恋があったと。
1
ふと、父の 声聞いたよな、京王線。 涙よ勝手に流れてくれるな。
3
2と0と2と1たちが踊ってる 僕はどこかに置き去りだった
0
死ねないな 遺言になるかっこいい 歌がひとつも 作れてないから
1
腑
(
はらわた
)
が痒くて腹を掻き切ったクランケのいるイチマルニ号
2
泡沫の意味が膨らむ空間で泡沫を詠むことの困難
2
こだわりは今出さなくていいんだよ。 君の美学はどうでもいいよ。
3
きっとまた この身を裂かれるのだろう そのかけらから 歌が生まれる
0
君は言う「呪いと恋は似ている」と 憂う瞳に映る満月
3
衣剥ぎ私がわたしになる時 生
(
せい
)
の香りがわかるのかしら
0
回転やゆらぎをうたうあの人も夜には暗くうずくまるのか
3
透明なスマホケースにメモ書きの付箋がはさまれ
二日
(
ふつか
)
が経過
0
君にどう思われるかは知らないが、私、抜き身の刃物でいたい
0
ここがいい。知らない場所や流行より。 私にとっては全てがある部屋。
1
試験まで日めくりたちが追い立てて切り傷だらけの一月下旬
3
血塗れの指でしか触れられぬもの 「愛することをお前に赦す」
0
凍てついた自省の夜に息殺すどう足掻いても痛む胃の腑は
0
生き返りハンドルネームを変える度だいたいおんなじ人生になる
4
無償の愛など持ち得ると思ったか
人間
(
ひと
)
だってこと思い出したか
1
制服の胸ポケットにバタフライ使わずにいる善し悪しは別
6
君の過去許してあげて温かいココアが冷めてしまわぬうちに
6
水平と垂直線の交わりを刺し貫いて都市の西日は
2
「大人ってもっと大人だと思ってた」 無邪気に笑う私の写真
0
日溜りに黙りこくりて幼子は、木登り、コマより、「君が好きなの」
2
うつしよはうつくしき夜、うつされる世界、うつろいて死にゆく余暇
1
始まりの象徴あまた身に宿しされども滅びゆくもの
愛
(
いと
)
し
0
あんなにも 命をきれいに 燃やせない 冬の花火に 膝を折る君
0
ほんのすこしちいさな笑みを見せられる 頭痛がゆるむ寝しなであれば
0
山育ち、海を見るたび帰りたい。海から離れて、ここじゃないとこ。
1
消してから後悔してる、何もない 私の手元 ならないスマホ
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