『モノクロームに色彩を!』博愛と平等主義が殺したパンダ
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二八そば並んで啜る勢いで夏を始める覚悟を決める
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藍色に 包む浴衣の 君なれば 映えるうなじに 心ときめく
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十八の君をわたしは知らないが白シャツ越しに透かし恋する
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老害と耳にするたび胸萎む 僕に関数教える祖父は
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頼むから藤井聡太と比較すなDNAから違うぞなもし
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各知事のマスクのセンス批評する暇があるなら掃除せよ母
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黒縁の額の中から笑顔見せ見守る姿五年の月日
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好きなとこ果てなく言える君のこと そんな自分も好きだ青空
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小児から喘息は友 鼻セレブ共に携え 友とママチャリ
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グランドにへばりついてる古雑誌興味そそるが自制自制、と
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地を這うは銀河の如し朝顔でしゃなりしゃなりと星型の花
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幸せは常に誰かのものだから私はそこのパセリ貰うね
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寝床そは無線給電ひぐらしに回復しては死へにじり寄る
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ぼくたちは十一番目の素数で愛や呪いを投げあっている
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冬までは どうにか生きてまいります 夏は死体が朽ちやすいので
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雪だけが冷たいのだと無邪気に信じていたが氷も冷たい
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月が溶けバターのように地を覆い夜空は月がないだけだけど
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消灯を過ぎて流れ込む外気の切断された植物の匂い
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今日未明心に靄が立てこもり以前現場は膠着しています
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心のざらつきが取れないまま、ただネットの海で泳ぎ疲れて
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インカメラ 鏡の代わりに 起動する 映るのはただ 気怠気な顔
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ゆびきりとまぶたへのキスをすませたらはじめようロシアンルーレット
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記念日はお気に入りの皿を出してた君の骨格そらでなぞれる
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天国へ行きたいですか? はい/いいえ/どちらでもない/お試し希望
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膝の上陽だまりできて君からの手紙置いたら向日葵になる
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犬を見て「いぬ」とだけ言う君に私は「ひと」か「おんな」かを問う
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おもてなし裏が見えては台無しに心ひとつで返るは我が身
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高層ビルの間に沸き立つ夏雲を崖から見下ろすこの街で生きる
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どうすれば好かれるのかと考えて好みでもない服を買ったり
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