グッバイと 言う日が近い 呪われた 人生だったと 思わぬように
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罪という 重荷以外に 背負うことも 留まることも なかったような
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何もなく 生まれて来たし 何もなく 死んでゆくのか 我が定めとは
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我慢にも 程があるよな 虐めにも 屈しなければ 何も残らず
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初めから 虐められたな 社長には ひどい目に遭う 20年間
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バイバイと はっきり言おう その日には 職場のみんな やっとお別れ
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年取れば 若者からは 煙たがれ 排除されても 致し方なし
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あと二年 三年たてば 追い出され 行く先もなく 自由になれる
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仕事から 干されてしまう ことになり 一人夢持ち 悪戦苦闘
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老骨に 鞭打ちながら 張りきれば 迷惑がられ 煙たがられる
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生きていることがつらいなら歌う歌手少しだけ前を向いて生きれる
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夜も更け1日反省会をして己の不出来に心を病ます
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この道を知ったつもりになっていて 君に聞かれる明日の予定
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ほんとうはそんなつもりじゃなかったの 「お疲れ様」も 貸した資料も
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僕は今どこに向かっているのか と問いたくもなる8時の電車
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日常から重心はずれのすみずみにぽろぽろ落ちてるわたしのかけら
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「スイーツは嫌い」と食べずに残すのにバレンタインは欲しがるあなた
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「山が海が美しすぎる」と繰り返し呟きながらビル街を這う
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「有罪?」とねごとできみが聞いたので返事はせずに抱きしめてあげる
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好きな人が別人のようになった それは失恋と同義ですか
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イチジクの葉は遠くからみてもそれだと分かるから呪われた
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サクサクと君と歩く草むらで右の手の平汗ばんでいる
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ストロマトライト/素粒子観測所 ビットマップと伸びゆく指紋
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同期する青の光を捕えこむ フォンタナと共に祈りを込めて
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君の好きな映画の続編を観に行こうと言えぬコロナ禍の夜
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猫砂を一度買ったことを猫の死後も憶えてくれるAmazon
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2DKをシェアして暮らすネトフリの視聴履歴を二人の子として
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「東京へ行くんだ」「そっか」告げる君言えず飲み込む「連れて行って」
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匂い、味 見た、聴いたもの 君すべて 何も合わないそれすら愛しい
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帰り道たったひとりに向けられた笑顔は名称未設定のゆめ
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