Utakata
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文字数を合わせるために変えられる一人称のなんと儚い
6
幸せになりたいと思う午前二時
この青い鳥
(
ツイッター
)
は幸福なのか
1
目の粗い
三十一文字
(
みそひともじ
)
の網を振り、虫かごに入れる蝶々の一翼
2
最近の若いやつは、と変われない自分を裏返している。そう、怯えだ。
2
炎上するコンテンツ力もない雑魚がドヤ顔で薪をくべてるTL
0
雪国の夏は短距離軽やかな秋光のもと新刊をひらく
3
私たちが出会った世界は消えました みたいな感じで他人になりたい
6
寝過ぐして白き床にて鬱ぎたる時に猫きてわれを見つむる
1
ひさかたの天より降れる光さへ包む能はず誰かのこころ
1
すきとほる心持ちにて生まれ出づる歌といふものけふを包めよ
1
性癖にぐっさり刺さる短歌見て 作者を見たらお前なんかい
2
秋まつり 秋刀魚の踊る 網の下 団扇が炭を 煽り怒らす
2
僕たちの熱い心と冷えた脳 どちらかだけにならないように
3
I am a girl.だなんて言いたくて英語習いに来たわけじゃない
6
眺むれば半月の放つあを白き影にとけこむつぶやきの時
1
白き影はばたかせ空にあらはるる独りと独りをつなぐる小鳥
1
つぶやきて一喜一憂するあをき惑星をけふも小鳥めぐりぬ
4
限られし字の縦書きにあらませば心さやけく伝はらましや
0
小鳥たちあをき果てよりほの語り空にうつりし声ぞわすれぬ
1
安全に夜を越えられるのを待ってたら冒険心が褪せてしまった
4
何よりも甘く美しい
呪
(
まじな
)
いをあの日あなたにかけたかったのだ
1
夢うつつ 見える景色が何方だか わからず焦る午後のひととき
2
目を瞑りいつかいつかを夢みてた そうして過ぎた 時は金なり
1
午前四時、
機械
(
bot
)
ばかりのタイムラインまるで世界が終わったみたい
6
食欲の秋とはよくぞ言ったもの 肥ゆるは馬じゃなくてわたくし
4
いま僕が辛く感じるこの気持ち 大切にして誰かの横へ
2
そよ風の 吹き抜く部屋の 竹簾 外の酷暑も 知らぬ存ぜぬ
1
豊穣の ハレの日飾る 鈴の音は 氏子も神も 聞き惚れるなり
1
満つ月の
兎
(
う
)
に思い馳せ 餅食えば 然るに美味し 秋の縁側
1
火の用心 から風抜ける 庭先に のろしを一つ 香る秋色
1
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