きっと君は今頃私を忘れてるその唇も他の誰かに
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何層も何層も重ね合わす夜羽衣みたいに薄くて脆い
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オリオンに比べて僕はちっぽけで 坂道の途中で溶けてみたいな
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構わずにとりさえずっているのですパンデミックの朝が来たのに
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幾重にも私を包むオブラート、君の胃液で溶けて、おしまい
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中国のコロナと北のミサイルと 凸凹コンビが世界をめざす
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あからひく興行/叩打 十畳にストリンジェンドする前臼歯
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別れよう 彼の言葉が 落とせない 無理に擦れば 傷口ひらく
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快速がゴォオと走り最初の日見上げた夜をぼくは忘れない
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汗腺のふつふつひらく痛みあり 片手でファスナー下げて漕ぎゆく
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何よりも 春が来るのを 待っていた 菜の花運ぶ 芳しき風
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百日のメメントモリは今醒めてcapitalismのお出ましとなる
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母だから 女だからとむしられて かえりみられぬ彼女の桜
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決めつけの激しいそういう気性タチだから花占いもツツジをちぎる
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尊重とケアと配慮と承認と敬意 誰もがここに居て良い
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伝説性によって破壊されたもう一人の私 アクアタルカス
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頑なに動こうとしないガマガエル こっちにおいで こっちにおいで
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卒業式クラスで唄を歌いおり オフコースの「さよなら、さよなら、・・・・」
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さて真木割く脾細胞スプレノサイト抽り出して白衣のアントニムはサーベル
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モカ錠のようには きみを我條脷度このしたにのせてのみこめないよ ごめんね
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『捨ててやる 海も蒼空そらもないこんな町』 ネモフィラの花で幻視する瑠璃あお
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空白になる焼け落ちる金閣を見上げる焦げたまぶたをひらく
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葦田鶴あしたづの 鳴く函より 引き出でて 炭酸瓦斯に 曝しつつ 皮に刃を入れ 腹を裂き 赤きはらわた 取り出でて 絹に裏越し 振ん回し 塩安水ACKに 晒しつつ 赤血球が 破るれば 水足し重ね ぶん回し 脾細胞をぞ 得たりしか
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みづからの重みにかしぐアネモネや姉も妹も卒業の春
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六色の地殻かき混ぜ底面十字クロスから一層ずつレイヤー・バイ・レイヤー法で積む
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いつか黒猫がすわっていたとこにとまって爪をいじるカラスよ
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冬ぐつをしまい シューズは軽やかに グイグイグイと景色を変える
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十六歳大人の世界を知らぬ間に 入院したる冬の苦しみ
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あるちふとらうがひ病みとるむぺんと 歌よむ道のなどてけはしき
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此の料理レシピは多量の唐辛子チリ葷辛ニンニク無気力アパシー意麺パスタ 腸臓ハラに障るぞ
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