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結晶になった柔らかい女の手が支えてくれた地球儀の旅
8
武蔵野を模したる森の
小径
(
こみち
)
母が子に
望遠鏡
(
スコープ
)
あたふか問ひし
5
おやまさか はや金木犀?風の中 なんだトイレの芳香剤か
13
北の国もう晩秋レベルの気温14℃、stoveが必要な季節となる
10
高齢になるも気になることばかり終活だけは平常心で
15
全員にお菓子を買ってハグしたい 息子の友達皆愛おしい
7
こだわったウスタートンカツ使い分けやめようやめよう中濃でよし
18
遠くよりとどく響きは たえまなき 車の行き来 うたたまどろむ
7
そとに来て 囁き そっとくりかえす 栗色かみの ふたりの子ども
7
二度寝してなくてよかった 祝日を知らないスマホが鳴らすアラーム
15
人の世はなるようにしかならないと わたしはここでふて寝してます
8
全身の疼痛なんてくそくらえ!三十一文字につかまり立つぞ/線維筋痛症
20
いつからか「パスタ」が市民権を得てスパゲッティーは少ししょんぼり
15
山道の木々の隙間に斜めの
朱
(
しゅ
)
射して秋色 染まり広がる
9
しろい羽根いちまい残し鳩は逃げ早鐘打ち続ける心臓
7
ショックで心の整理もつかぬまま思い出ばかりよみがえる今
13
六年間お世話になったヘルパーさん今月かぎり退職される
11
連日に熱にうなされたる
地球
(
ほし
)
がようやく平熱の風を吹かす
15
全部意味あることだって思うから今日の風にも名前を付ける/題『名』
9
どの夜が正解だったの月明かり虹が出るとは知らなかったの/題『夜』
7
深い森のような緑のマフラーは完成することなくほどかれた/題『森』
10
聖飢魔Ⅱ信者と言うと引かれるがカンケーないね今も聴いてる
11
3日前この地は37.5℃ 急にやって来た秋に少し戸惑う
17
人生はわからぬまさかこの歳でこんなに不味い鯛焼きに会うとは
19
炭酸の たち昇る泡 白き陽を 纏って咲いた 水中花火
9
四歳の「遊びに来てよ」誘いありあらま残念今旅行中
7
秋ツバメ まさかお前は あの海に 投棄してきた 夏の残像
8
遠くより人混みの中土産買うママを見つけてヒャヒャヒャと笑う
6
肉球でポンポン やさしい猫パンチ「いっしょにあそぼ」「これはにゃーに?」
14
となりから大きスリッパ履いて出てゲラゲラ笑う二歳愛おし
9
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