パンプスで花びら踏まず帰路ひとりけれど毎朝わくわくすんだよ
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あなたとは死にたくないとハンドルを切る指ながめ恋が終わった
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冬物を奥へ奥へとしまいこみ終えた私を嘲笑あざわらう雪
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あかねさすむらさきいろの花の咲く庭に出づれば日暮れのおそき
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歯の痛いナイチンゲールのごとくけ、悪意・嘲笑・快楽の聲
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朝焼けに溶け出す叫びとこの涙いつか誰かの言葉におなり
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シュニトケもヒンデミットもオネゲルもないプレイリストを見ている
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止まないかもしれない雨の一種である抑うつリアリズム仮説が降る
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コルクからいつしか消えていた香り わたしにだって永遠は無い
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乱れた世救世の徒が現れて 桜の小学校清められたり
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快速の窓を駆け抜ける木の電信柱よ 父を知っているかい
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砂浜の傾斜は海へかえりたいわれらのこころ、春を踏みゆく
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上がらない雨はないって言うけどさ、生存バイアス終わってないもんはさ、確かめようが無くない?、そういうことでしょ
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サバンナの夕日がやけに郷愁だ、前世はゾウかなんかですかね
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たわむれを母に語れぬ我ゆえに 耳と受話器の距離が広がる
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向かい風 負けるものかと 仁王立ち ふと振り向けば 追い風が吹く
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最初から「止めておけば」と繰り返し言っていたけど それ見たことか
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迷信jinxも貫きたれば教理dogmaなり よんはいらぬぞきたる卯月よ
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ガラス越し 唇くれた 君の目に 光る涙は ダイヤも勝てぬ
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優しさは 相手を思う その心 それだけでもう 優しいんです
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国も民もなけれどおれは王として立つと同時にそのように在る
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菜種梅雨夜の外出迷いける 隣の施設入るに乱れつ
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お月さま、白粉おしろいぬってさしあげる。クマがひどいわ、夜更かし駄目メッよ。
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はっきり聞こえた。メトロの車内で、喧騒の向こう側から。「ブシモ♪」
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「この国では成人だから」細い指で長耳エルフは毒をって咳きこむ
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「警察を呼んでください」いつのまに布団の上で西陽に刺され
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握った手 力強さと 温もりが ひとりじゃないと 教えてくれた
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いよかんは いよんなのか いかんか 議論してたら別れ話に
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ジャガイモを半分にして灰付けて 子供等喜々して種植え付ける
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断薬と燔祭 catarrhカタル はらのないせい 青いザクロ裂いた 冥界
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