あの雲の 割れ目を切り裂く、あの日差しになりたくて、なりたくて
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あてさきに「性」と一文字だけ記し罵詈雑言を送りつけたい
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枯れ木の枝を 揺らした風に名前を付けよう もう会わないからさ
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世界はちっとも変わらない 僕は美容院にいくけれど
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ペンギンが雪の上を歩く様をただただ眺める仕事をしたい
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白髪をグレイヘアーと呼び替える 夫は男、私は女
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喘息の僕を何度も運んだねプリウスの背に弔いの雪
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君の耳を覆ったままのヘッドホン 僕の声はJ-POPに負けた
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隣室の赤ん坊の泣き声が掃除機の音をかき消していく
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雪を経て桜は色を増すと聞く 厳しい日々もやがて糧になる
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思い出を波がさらってその光ばかりが水平線でまぶしい
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ハチ公のような顔して立っていた改札前で泣きそうになる
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夕方のことを「エモい」と言う君 そう言われればそうなんだろうけど
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もうやめたtheirとhisのバレンタインもうこれからはmyのチョコでいい
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描きかけの君は少女のままだけど今のほうが僕は好きです
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ケヤキかと君がなぞりしふちどりに指先伸ばす影ただひとり
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ピロー寄せソファのすき間に朝陽差す君が身体の重さだけあり
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独り身のキッチンに残るハンカチーフ檸檬のはじける光まぶしく
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ナンバガをよくわからないと笑ってた 笑ってくれたの間違いかもな
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まだ少し胸がちくりと痛むのです お願いだからそっとしといて
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雪となり死んでしまった僕の身を恋で包んで抱きしめてやる
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ぱいなつぷる って進むためにパーを出す君に私はグーで応える
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摂氏5℃の世界の雪は雨になり泣いてないのに泣いているよう
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秒速299793kmで届く「さよなら」・
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空腹だ赤い目をして血を探せ野良犬何処だ最近いねぇ
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今日あれがこれしてこうだったんだ、ああ、おやすみの後に思い出すなよ
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たそがれも深まり波に鎖づ浜の松葉に懸かるウスタビのつき
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君の声聞けない夜は苦しくて布団の隅を探したりした
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真緑のプラスチックから君の声 今日の予定が狂ってしまう
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未来あしたへと向けて揃えた爪先の道が分かれる卒業式
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