ぬぐう汗秋は来るの？と言う吾に「すぐ冬が来る」母のつぶやき
18
まだらボケ？そんな言い方気に障る「ぼけ間（はざま）」ならいまどきっぽい
15
永久に加害者の一人ではある。梨を食っても食わなくてもだ。
6
四分六（しぶろく）でまだ秋の日の劣勢が夕には接戦タイブレークの相（そう）
3
そんなこと 当たり前だと笑った日 それがいつしか出来なくなる日
7
風流で やがてうるさき 虫の声 わりと近いな ずいぶん近い
9
この花は 枝垂（しだ）れを楽しむ花なのよ 丸く刈りこむ 夫と諍（いさか）う
10
ねこ母は　ハミガキしながら　もうすでに　わが猫（こ）の寝顔に早く逢いたい
4
次こそは君の隣を引いてやる誓い見上げた灰色の空
4
風は吹く 待つのが大事 何事も 来るときは来る 今が跳ぶとき
7
秋の夜は静かに長い物語　夏の名残（なごり）はエピローグとなる
11
さらさらの風に終わった夏を知るこぼれ落ちてくものに心は
12
俺の毒（あい）は　無毒だよ　俺を蝕む　安楽（くすり）なだけさ
6
突然の退職ありてシフト増え 新人採るまで 老体に鞭打つ
9
たまに開く自分のカルテ見て萎える　忖度無しの年齢表示
9
涙ぐむ程に 哀しい 恋だから 僕にも夢を 見させてくれよ
4
カミサマは　養えないとわかってる　向こうに産まれ　それが子のため　
3
プロ野球　連敗しても　勝ち試合　見れたときには　キツネと踊る
5
ひっそりと あなたに贈る DMに いつも感謝と 秋のかおりを
10
指先に灯す赤よりあつい舌 わたしの胸を過ぎる彗星
4
夜風吹く 秋のかおりを 運んでは 芋栗スイーツ 恋しい季節
7
雨止みて　虹のかかるる　西の空　明日もいい日と　あまがえる鳴く
26
スプーンで迷いなく壊していけば美しい終わりを見せるパフェ
4
駅を出て暗い港にたどり着くカメラのモニターちいさく灯る
12
いい加減耐熱ボウルなるものを　買わねば深皿だいぶくたびれ
5
ラグビーのファン歴長い自負あれどルール増え過ぎ初心者に戻る
9
ここにない。あなたが欲す、そう、『希望』みたいな言葉。さわれたら、熱。
3
あと三月（みつき）　今年もおわる　お雑煮の白だし買おうとする時期になり（早っ）
4
姉猫（おねーたん）をいじめないのよ、と　ちま猫に　いじめてにゃいよ？と　しっぽがパタパタ
6
あの日を 思い出してみる 巨大ビルに吸い込まれた 小型飛行機…
12