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ハイライト 夜間飛行の暗がりで 笑うあなたの歯がぼんやりと
3
いつからか夜が怖くはなくなって朝が来るのがつまらなくなる
29
寒いのも 暑いのも嫌 でもなぜか ちょうど良い時 翌日気付く
5
生活のそばにいて 見てニュータウン なんでも無いけど写真撮ろうよ
7
体操着汗ばむ胸と青桜爽風吹けば地面には種
6
指先に半透明の球体がいるので今日はネットを見せる
4
初鶴の去る八月の帰り路 祭りのあとの家の灯りは
7
フィルターを通して分かる
A
I
の思うあなたの皺と年齢
7
スズメの餌ねらうカラスの執拗さ夫との攻防あと幾日ぞ
18
「あの頃さ、あなたのことが好きだった」 『掟の門』を読みかえす 冬
6
揺れている若葉の枝も魂も五月の風が吹き抜けてゆく
39
名前のわからないペンギンの前髪みたいな寝ぐせをパシャリ
6
お呼び出し身に覚えのない怒られか ドキドキするから今週やってよ
6
岐路に立ち 悩む背中の 後押しは 無垢な子供の 夢の温もり
12
犬を飼う 子供の願い それだけで 住む場所に今 思い巡らす
14
瞳孔を開きて網膜覗き見る心の奥を見透かすように
12
昔から出てはひっこみ出ては消え 未だ流行らぬ3D映画
10
青葉寒夕日も見えぬ曇り空知らぬ窓から香り立つバブ
10
薄曇りの夕焼け淡く柔らかく心のひびにじわり沁み入る
21
あらためて「仰臥漫録」読み返す 食欲こそが生の体幹
9
世の中に魅力的だが流行らぬは 宇宙食付き月面旅行
12
世の中に便利なようで流行らぬは 自動運転空飛ぶ車
10
世の中に便利なようで流行らぬは 人間自動洗濯機かな
13
ぼんやりと写真眺めて過ごしたい 明日に迫った
長女猫
(
あのこ
)
の命日
18
弛まざる献身の先に信頼の証として見たいぬの肉球
10
一粒の米てふ努力炊き上げて作るおむすび味わひて喰む
12
春キャベツちぎるときだけ思い出す故郷の土に沈む夕日を
13
珈琲を飲みながらする部屋掃除終わる気がせずおかわり五杯目
9
悔しさを寝室に置き忘れきた 欲望のまま次へ踏み出す
3
「懐かしい」そよ風の中きみが指す「仮免のときこすったブロック」
11
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