不意打ちで 口づけ奪った罪と罰 一生かけて償いませう   
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殻を割った向こうには青空がある そう信じた雛はいま、
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丹精におまえが息をこめたならその異形すらおまえのことば
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子供部屋シーツで仕切り秘密基地 幼い息子キミら目輝かせ遊ぶ
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秋深し このくうなる心にはカラスが鳴くもいとおしく聴く
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「なんか飲む?」その1言で1日の疲れも吹き飛ぶ ・・・なんて言えない
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ききかえす ことばは礼と こたえられ 離れたならば きこえやせぬと。
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あめふって つきもないのに 近隣の 家しるえっと みょうにくっきり
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マンゴーと言って軟めの柿の実を母に食わせば柿と見抜かれ
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4年ぶり 神戸ルミナリエ開催へ 点灯時間「薄暮〜」がすてきね
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上掛けと炬燵布団のその隙に潜む猫踏むゥギャァ轟く
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寝落ちかけて 寝返り打とうと左を向き ねこがやってきて腹に乗り上向く
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炬燵かけ待ってましたと我が物のごとくに猫が最初に入り
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ドタバタと屋根上駆ける足音は多分猫だろ、でなきゃ何かな
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疼痛のソナーが闇に溶けかけた我が実存を保証する夜
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海原にたゆむ光の道満ちて星は彼方へ月は何処へ
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とびきりに いい事のない 1日も 幸せかもと 眠りに落ちる
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snsの投稿ボタンが押せなくてメモ帳の容量重く沈んで
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ゆたんぽを いたみりゆうに はじめてる 例年よりも 暖冬じゃなかったけ? /快癒後もケイゾク
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統失と診断された 何処までが私で 私でないのだろうか
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冷蔵庫 出入り激しい はずなのに 忘れてしまい タイムカプセル
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Chu♡生きててごめん 努力してなくてごめん 未来の価値を疑ってごめん
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好きだった 君の口癖 思い出す 「星の数ほど アンポンタンね」
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鉛筆で 壁の右上 アンポンタン 君の泣き書き 今もそのまま
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ワインならスパークリングか甘口で ビールは好むが シードルも良い>要するに甘党
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四時前の落暉を見つむ耳元へ君の病の名ばかり残る
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ボジョレーは通好みの味らしくって 悩ましきかな 通でもないのよ
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健気かな 季節違えて 咲く花の 風にふるると 揺れているさま
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「これが欲しい」サンタはいつも代替品。母子家庭には夢より事実
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多度山の連なる根っこの段々を君駆け上がりお座りで待つ
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