年老いて耳も聞こえず目も見えず抱かれながら空を見る犬
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小間切れの母喰う犬と目があってヨシとほほえみ我も喰らわば
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明日からあなたを忘れて生きるなら、あなたを想って死んでしまいたい
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たまらなくなっちゃったから缶ビール今日は一気に飲み干すなり夜
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こんなに春で遠くの街があかるくて燃えてるみたいと助手席のきみ
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主なきハンガーの白、羽根まとい飛びたった人 冬置き去りし
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みずいろの色えんぴつで描くそら羊の群れがゆうゆう泳ぐ
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ひざの痛む季節よさらば晩春に運動会をまごは待ちたり
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人はみな変わっていくとは知りながら ホチキスでとめておきたい友情
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ひざ軋む音が聞こえやしないかとそおっと孫の顔ぬすみ見る
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このからだ重くなりしはいつからか階段山脈湯船海溝
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庭先の百舌のこさえた早贄を見ながら君とめざしを食べる
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惑星のごとき微熱を胸に抱くあなたが貸してくれたマフラー
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可愛いいね毎朝ご飯に尻尾ふる君の食欲うれし頑張る
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君想う心に負けて目を閉じて目蓋に描く君の横顔
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買いたてのレタスが口の中で溶け サッパリ冴えた暖冬の朝
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食べるとは成果に至る行為なりこの確実で頼もしき事
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旅になど出なくてもいい ぬくぬくと眠っていても人生は旅
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どうしてもおまえが修羅になるのなら おれは春にでもなってみようか
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道ならぬ想いのゆえにこの恋は錯覚なのだと言い聞かせ居る
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ボイラーの設定温度を℃下げ 春遠からじ あわい夕暮れ
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‪「そんな風に」そんなかぜに、と誤読して本より出でて止まらぬ風‬
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お風呂場で歌がいくつかできた あれ 頭を拭いていたら忘れた
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約束は七色の虹 いつの日か辿り着けるか言葉無く消ゆ
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生きること探し続けて彷徨いついつまで捜す煩悩の海
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そったごどいわっちもヨォでぎねでばそんなこと言われてもヨォできねぇって おらハァつかっちまったがらヨォ俺もう疲れちまったからヨォ
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少しだけ髪の乱れた君を見て胸のしめつけられる気がした
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引っ越したばかりの部屋の雑然さ やっと片した やっと始まる
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夕暮れにぶつかり合ったメガネとメガネ視線と視線の音に照れあう
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いつさくと肩の上乗る子が問えばまだだまだだと焦らす桜よ
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