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ほのぼのと明石の浦の怨みてもまだあまりあるわがなげきかな
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生まれても愛せないかもしれなくて恋心の芽ひとつ摘み取る
0
カプチーノ飲み干しマグをとんと置きルージュを引いた 寂しい笑顔
0
はじまりを誰にも言えずに抱えて生きた知らないままで終わった
2
君の気配のする部屋は清いまま大丈夫まだ孤独を愛せる
0
気だるさと眠気を共に感じたい、君とまた夢を描けるのなら
0
水面のきらめきみたいな君と暮れ浮かびは消える泡のようなもの
0
かき揚げになった海老たち最後まで孤独になれず油の海へ
0
恋人の名前を辞書で引いた夜そばに書き足す「少々頑固」
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はしきやしめぐしと日ごろ撫でし子の花より団子の食べざかりかな
0
世間体といふ縁なきことばあり花散る里の抒情組曲
0
花冷えに
終
(
つひ
)
の桜である如く心細き枝
寒
(
さむ
)
けしく揺れ
3
雲となり雨となりても逢ふことのかなはぬ恋と悟りぬるかな
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焼き鮭の上のレモンをよけるとき皿の上には半月昇る
1
友達はすでに友達なんかじゃなかった これが「サヨナラ」ということか
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進んでも退いても「普通」に殺される どうにか生きていける道がほしい
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いつの日かぼくも死んだりするんだろう そのとき死因は「普通」だと思う
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今日もまた「普通」で殴られちゃったんだ 友達だからすっごくつらい
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久々に心底ほしいと思ったのに本屋には置いてなかった
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もう会えぬ人が降り立つ駅の名と同じ名の駅ふと立ち寄りぬ
1
約束は藍色なりきさゆりばの知られぬ恋ぞ淵となりぬる
1
子をやどすひとの象形と知りしより身といふ文字をつつしみてかく
0
いつだって探しているの この恋を諦めるための綺麗な建前
1
ミスタイプ繰り返してはカプチーノ何度も空にする溺れたい
0
なめらかなシルクのような人でした、糸を紡いだ誰かは悪魔
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わたしだけの秘密なんだよ恋人のボクサーパンツがピンクだなんて
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まつたくのまの字略して発音するやうな人にはなりたくもなく
1
この薔薇の棘はなんだか柔らかい傷つきたくて刺しているのに
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あさまだきまだあたたかき麺麭を買ふカルチエラタンのしきいしのうへ
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世のなべてうつろふものはかりそめの比喩にすぎぬとゲーテはいへり
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