おしまいにベリーレッドのネイル塗り これで僕たちパーフェクトだわ
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人かトキメキか手頃な承認か 恋と名付けたアレはどれだか
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美しいものが見たいし見るのが恐い 感じられなきゃ人間じゃない
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詩も歌も指を離れたその瞬間 “誰かのため ”のものになるはずだ
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もういいよ携帯放り投げて鼻すすり 23時のコンビニプリン
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前髪をすこし切るひらけた差異にいったいなにが見えるのだろう
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云はぬことの増ゆる夏場の愛だらう猫の耳介の冷ややかに透く
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君の吐く言葉はすべて受け止めたい 受け止めたいが、あぁ またこぼした
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しにました。いい下の句がしにました。多分そんなに良くなかったのです
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見て下さい。いい下の句ができました。「あっ、ねえ、あなた、血が出てますよ!」
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こんにちは。私は天使。透明な。あっ、ねえ、あなた、血が出てますよ!
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懸命に声を枯らして歌う花 ねむる鳥にも、雨はやさしい
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君に語りかけるつもりで歌ってる 文字を覚えたあの時からだ
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だだちゃ豆山盛りにして貪って明日の分も一皿追加
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何度でも目を奪われる虹の橋いつか渡ると知っているから
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揺らぐ歩が影に隠れて歩む歩が外灯の下をひとりで帰宅
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ガソリンを金額指定で明日マスの箇所を埋めていくスケジュール
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ハンバーガー親友の愚痴聞きながら笑い話にもってけたら勝ち
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歳とった猫しょぼしょぼと膝に乗る あぁ小春日と あごの下掻く
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風速の早い今日ほど好き日なし君への歌を届けるために
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夕立に隠れるように泣いている少女よ君の悲しみどれほど
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一番に好きになった者でなく一番初めに愛す者の勝ち
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水面につま先立ちで浮かびたるその白き根の無垢な仙人掌
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「クレーターみたいなの」って口内を無邪気に見せるキミにドキドキ
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あじさいの白さが移り透きとおり やがてやさしさだけになりたい
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寂しさはさよならじゃなくその後の ひとり眺める夕焼けなんだ
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背高い君 好きだったこと 忘れよう 合わせて履いた ハイヒールやめる
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乳房を 湯気の中で すくいあげ その重さに さよならする日
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平熱に擦り切れてゆく銀紙を剥がせば月は現れますか
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あたらしいピアスを刺した右耳の三日遅れの拒絶反応
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