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最近は死にたくなっても君がいる笑い合う意味分かってきたから
1
ひとつずつ 無くなる未練 軽い胸 指折り数え 残るは二つ
4
よくとれた写真もぶれちゃった写真も何より大切なものになったよ
9
旅終わり普段ハグなどしない君が駅で抱きしめてくる切なさ
12
東京に着いた機内で君の手を握って君も握り返して
6
搭乗のゲートの近くで食べる
鮨
(
すし
)
君の笑顔が眩しすぎるよ
4
札幌と思えぬほどの
陽射
(
ひざ
)
しうけ手をかざしつつ二人で自撮り
5
まだすこしチェックアウトに
間
(
ま
)
があって ティックトックで笑いころげる
6
朝ごはん食べるホテルのレストラン 君に差す陽が美しすぎて
3
「明るいよ」照れる
貴女
(
あなた
)
と交わって
朝陽
(
あさひ
)
のなかに別れを感じて
4
ブラインド閉めずに寝ちゃったからこその普段見せてはくれない寝顔
7
手をつなぐ 俺の贈ったアーカーのピンキーリングが触れて嬉しい
6
もがいても 代えのきかない特別に なれないのかな わたし『なにもの』
5
よく似てる あなたとわたし 微笑んで細めた目元 写真のふたり
1
ドタバタと
深夜
(
よる
)
騒ぐのは母さんと猫1と2とあとあれは何?
7
浴室の排水口に逃げてゆく泡美しく左巻きかな
13
文化祭君も呼ぼうとDMに打ちっぱなしの「この日空いてる?」
6
「それなんかルネ・マグリットみたいだね」 クラスメイトの辻さんが言う
2
夏ひとつ 雨間に抜けるそよ風と青い味したジンジャー・エール
7
夏の夕方の空気を吸い込むとこれから祭りにでかける気がして
6
帰り道セミファイナルが嫌だねと笑う友あり 今年早いね
6
はかなさは袖にかくしてひと殷賑り鞠のゆかたの線香花火
3
黄昏と共に結んだ靴紐を 愛おしそうに見つめていたね
4
まっくらな砂浜をゆく(ざくざくと) たとえどこにもゴールがなくとも
5
あどけなく 母を見上げて 輝けり わが猫
(
こ
)
の瞳が一番星だ
7
閃
(
ひらめ
)
きし 歌を何度も 推敲す
咀嚼反芻
(
そしゃくはんすう
)
繰り返すごと
10
ドラマ好き新作始まり追いつかず 家事の時間を削って楽しむ
9
時折は料理レシピも飛び出して笑い声立つ雨の歌会
6
BLの 歴史展見て 決心す 私も一作書き上げると
7
文明の充ちる銀河も端々に未踏の星はまだあるだろう
5
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