いつまでも 君の目と手が 熱いから ぼくはおにぎりを うまく握れない
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あのひとが空も海もこわしてくれた青がきらいなわたしのために
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出棺前ですか、も少し、待てませんか 今ならいい詩が、あぁ、駄目ですか
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出勤前 頭の中で刻んでた ライムがチャイムと 一緒に消えた
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もう僕の頭の中は空っぽで 指先のチョコレートも苦い
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しろくまとツキノワグマが泣いている 星が狂って森が吐くから
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ジャスミンをまとわせ皺も干す前に洗濯機なら俺に任せろ
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君にだけ 教えてあげる、ほらわたし ここのとこだけ 窪んでるの
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目薬を差した半目の虹は溶け涙で流れきみはちゃんといる
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峡谷に落ちて挟まる腕は枷遺かせのこして還る隻腕せきわんの父
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恋愛の真似事ばかりが上手くなり長い息継ぎ溶け出す爪先
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わたしはね 自分で作るもののうち トマトスープが いっとう好きよ
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破いたら どうしようかと思うのは あなたの歌と 本の帯だけ
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上前を はねられてると 気づかない 白いピアノで ありたかった
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心無き アンドロイドになれたなら (AIだって、歌は歌うし)
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もう二度と流れ星には祈らない 君の呼吸が楽になるまで
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拝啓 カール・セーガン様 僕には何よりあの子が眩しいです
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すれ違う私の方が非力だろうけど高校生きみは歩道側を行け
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癒し方分からないままぎゅうぎゅうと痛む心に千羽鶴折る
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大丈夫。ダイヤモンドもにんげんも焼けば燃えるよ雲になれるよ。
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ムカデなら何とか殺しておいたから、 お願いすぐに帰ってきて
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等分に切れぬビッチがメンチ切る少食もいる気のいいteenやつら
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「世の中で一位の菓子」と婆様はバタアクリヰムだけ知る少女
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善良で 無垢な人らの やさしさで かろうじて走る 世界システム
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白線の上を歩くの邪魔しないで  踏み外したら死んじゃうんだから
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君こそが 王子様だと 思うけど 「ノートルダムの鐘」 で泣くひと
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じくじくと疼くところの輪郭が乱れて外の世界と混ざり合う
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外食か、家で食べるか、回すものそれが違って誉められる世間
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「良いお年を」言って別れたきりの君いま何してる?いま何食べてる?
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渡る人がみんな川沿いを散歩してる犬を見下ろしている橋
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