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繁る葉が返す陽射しと夏の雲風待つひとの襟元の艶
8
見て聴いて嗅いで触って味わって 全てが分かる訳がないのに
5
遠隔の地での闘病如何なるや視力をなくすと噂で聞きし
4
夕暮れの坂道 ほとんど目を閉じて 太陽にひたすら殴られている
13
さっくりと割れていったねガラスたち 「私の分も混じってますか」
2
休日の唯一の会話 洗濯機「きれいにしますね」俺「まかせたぞ」
6
見つめると遠退くように見える空遥か東に光溢して
3
大好きと
唱
(
とな
)
えた数は絶対に 夜空の星より多いはずだよ
5
給わりし飛び魚の身で人波の時化ゆく暮れの巷間を飛ぶ
3
ガムを噛む夜遅いのでガムを噛む味すぐ消えるガムを噛む噛む
1
こんなにも 未来を託す 人がいた 希望の光 見た思いなり
3
盛り上げ隊 思い新たに 企画する 未来を拓く 新座談会
1
母親の日記をかくれて読んだ日の淡い女性はしたたかなこと
15
静と動 真逆のようで 延長線 静から生まれ 心身の動
13
昼日中 身体の中に溜め込んだ 熱を吸い取る きゅうりと奴
9
「冷凍の餃子は駄目よ」言う叔母よ 今食べてるの 冷凍のですが
7
エアコンに 過重労働を 強制す 軋むルーバー ブラック経営
6
梅雨も明け いよいよ暑さも 極まれり 洗い桶の中 泳ぐクワガタ
6
東京の 夏は 暑いが 静寂で 電話越しの 蝉がうるさい
12
3
年間息子がお世話になりました 感謝を込めて部屋掃除終え
7
後悔をするような余地無くすため一生残る傷をつけてよ
14
わが猫
(
こ
)
たち ゴハンをいっぱい食べたとさ ラインにホッとす 半分だけだが
4
末っ子で要領よくておしゃべりで 笑顔の
貴方
(
あなた
)
は私の太陽
6
人混みの中で必ず探してる いるわけのない遠い
貴方
(
あなた
)
を
11
夏も暮れまだ飛び立たぬ雛燕ぼくらは時季をのがしつづける
4
ひらはらと 点滅をする 言の葉を 留めてくれぬか 夏用シャンプー
6
蝉時雨 煩い程に鳴きここに殻を残していった面影
10
ひと夏を塊にしたような雲雨を降らせや大雨降らせ
3
オルゴールみたいにゼンマイ回したら歌を歌うよはんぶんにんげん
4
この時間
(
スキマ
)
往復できるものならば そんな考えも頭をよぎり
2
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