鏡って、ほんとに不思議だ。話かけた。あいつは知っている、本当の僕を。
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ぬばたまの よるはすがらに望月の 月下美人ナイトクイーンに月影のさす
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進む道ぼんやりとだが見えてきた 息子きみならできる信じて生きよう
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後悔って、消えないんだね。 過去のくせに。 その影にいる、それが今の僕。
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ほっといてほっとしたいのそっとしてひょっとして君もっといたいの?
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テレビない息子の部屋に来ていると 外行く人の聞こえるあくび
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平日の 二連休なり 何をしよ 思った朝から 腹痛、ダウン
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まだ若い息子きみの人生これからだ ふたりで涙し気持ち伝わる
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医師せんせいの目が こころなし 不思議そう この付き添いの子 幾つなりやと
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病院の 鏡見返す (マスク有り) ねこ髪留めと お下げの娘
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うまいもん探しては食うわいやけどまだ食うてない京のぶぶ漬け
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味のないガムを噛んでも不味いでしょ 終わった恋は吐き出しなさい
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許せない信じてたって言うけれど愛の終わりは裏切りじゃない
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慰謝料はいくら取れるか?尋ねられ さすがにそれは占いかねます
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ある朝に、涙が消えた。あーそっか。 いなくなったんだ。僕、消えたんだ。
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心にあったワクワクはいつから消えたんだろう 僕はどこにいってしまったの。
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雨の方がいい。嘘をつかなくていいから。
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ひとめを気にして歩く この道は いつも僕に嘘をつかせる
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母の遺品に自分と同じ本見つけては 母子おやこなんだと新ためて思う
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亡き母の日記手に取り表紙撫で また箱に戻す梅雨寒の部屋
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梅雨蒸しの そうめんゆがく 額に うっすらと汗 八の字の麺
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十六年目の 夏が来る しずかに 香炉の線香 燃え尽きるまで
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「かけがえのない存在」 という うそ が わたしをわたしたらしめている
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スーダンで 光見えずに 今もなお 彷徨い歩く 母と子悲し
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おのれへの殺意を以て身につける 喪服のごとき黒のYシャツ
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宝くじ当選したらどう使う?そんな大事、国家予算だよ。
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狭き歩道みち  傘傾け合う よき文化 どこのどなたか お気をつけてね
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ふと目覚め昨日を反芻はんすう涙して344三四四の時計の文字盤
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最近ね短歌にハマって作ってるなんて言えないまだ恥ずかしい
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ぽつぽつとこぼした際にありがとう知ることのない母の優しさ
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