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弓張の月のいるさの山の端にこしぢをさしてかへる雁がね
3
風誘い春の近きを感じつつ戻りし寒さ堪える小猫が
3
黒兎 愛し愛され 花開き 星おいかける 夢はあと求む
3
余りにもわかりやすい価値だけがこの右手には握られている
2
Virtual
(
実質上の
)
とはなんなのかと思いつつ今日も推しに5000円を投げる
2
枕から離れてくれぬ脳細胞 死ぬまで共に過ごす障害
11
SixTONES読めなかったよSnowMan見分けがつかぬ 十八の春
12
静脈をこつこつ叩く足音を待ちわびている冬の踊り場
1
いかにして尋ね折らまし梅の花四方に匂へる春の夜の闇
3
婆ちゃんは夜逃げの邪魔だ置いてこう売り飛ばされる心配ないし
3
美しく今年も桜は咲くでしょう生まれた街を僕が去っても
18
公園のベンチにいるが足もとにまだ蟻どもの姿が見えない
4
ちらちらと陽炎が立つ 三十女が下りてくる坂
1
田坂広志の「死は存在しない」新しい教えの様に量子力学
1
明くるひも 結ぶ詩文に 繋がれて あいひかれあい 切れることなし
3
旅の果て たましいふたつ ゆき逢はむ 嘉内に宛てた 歌のかずかず
1
分岐して右に進めば沃野なり足踏み降ろす踵が沈む
3
人生の解答求む貴方にも雑な僕にも春はくるらし
13
野を下り月夜に吠える獣は仲間の匂いを嗅ぎつけるだろう
1
短くも 長くもいつか 訪れる 別れと終わり 靴ひも結ぶ
13
たがさとに鳴きわたるらむ わがさとは桃の花咲く春の夜の夢
1
昼下がり 紋白蝶に 化けた塵 塵とて空に 舞い上がりたい
6
母からの 便りが届く 出で立つ前 心配よそに なごり雪かな
6
きみの言う「ずっと」はたった四ヶ月 タップひとつで消された私
2
むらさきの石鹸を食い胃の中が夢であふれる夢をみていた
2
限られた君の私の出来ること押し込むようにペダル漕いでく
4
爪切りはどこでするかと聞かれたが家じゃ爪など切ったことねえ
2
孫と嫁 娘と私 そして母 それぞれ想う 雛寿司作り
2
あの人を 思い起せり 弥生の夜 受洗したらば また逢えるか
2
もしかして明日がその日かもしれぬ なるべくやろう今日やれること
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