厚紙に描いたロボット破り捨て 好きなオモチャの寿命短し
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瓶に詰めた 甘い記憶を 封切って あなたの姿を 探しにゆくの
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嫌なこと 砂糖といっしょに 煮詰めるの 甘く甘くして 瓶に詰め込む
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君の住む碧い海広がる町へ次は魚になって帰るね
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ぱっと見で造花と見破れない程に貴方の「好き」は綺麗なフェイク
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秋の夜は、おいしいお豆腐で、豆吉を堪能ありがとう
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手に残る 行き先なくした 化粧水 なんとなくだがケツに塗っとく
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君がよく 見ていた窓の 外の夜 閉ざすカーテン 心も暗く
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諦めたら 世界の重み 吹っ切れた 全部蹴飛ばせ! 涙も恋も
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雄々しくも立てる狸の玉敷の都やいづこ信楽の里
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ねこたちの ゴハンコールが響く夕 今日は缶詰 楽しみにしてる
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すみません二限サボります一駅向こうのラーメン屋に行くため
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じくじくと時が来るのを待っている 返さないとね焦げつく前に
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浅いとか深いとかどうでもいいの 私はただ漂っていたいだけ
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恭仁くに京が 置かれし頃からの歴史 しかと学べと 睨む広目天
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住む街の 寺でら仏像多きこと 博物館にて 初めて知りぬ
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各々が 言いたいことを 喋ってる 老婆グループ 聞いててヒヤヒヤ
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水遊び影を写して遊ぶ児は傾く陽を背に怪獣になる
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この夏に読む気で買ったあれやこれ多分読んでる真冬にホラー小説ホラー
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草刈りは忌避して明日また明日研ぐ鎌増える研いだらやるさ
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空冷のシリンダいかに熱かろと扇風機にて乗り切った夏
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過去最高に暑い9月となりにけり ビールフェスの予定をいそいそ入れる
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歯のケアのオヤツを日毎あげるとき よく噛んでねー、と、ねこ母の呪文
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んでもまあこのくらいなら許すぞと思ったりする33°
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みずうみにひかりのドレープゆらりゆらり夏の終わりの風、今始まる
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古希超えて 我等に送る 動画見て その志 熱く感ずる
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駅前に 新規オープン 理容室 接客・技術よし また来ます
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古希前に 進む我が道 見えてきた 遠野で語る 八十嫗
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若くして 夫病死で 生きて来た 明るき母に 子供ら続く
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大震災 二十年後の 大空襲 共に十万 命消え行く
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