寝ぼけつつ窓を開ければ金木犀 小鳥も秋を喜んでいる
10
ふわふわのドームの下は孫たちが戦う大気 地球を包む/昭和記念公園こどもの森「雲の海(ふわふわドーム)」にて
9
日の陰るとたんに秋になりますね 東京はいま神無月です。
6
もう十月か深まる秋を横目に見るカレンダーはOctober
5
あれこれと 食べたいものを 考える 喜ぶ父を 抱きしめたくて
13
次にくる彗星はあと何年後 えっ八万年 じゃあまた来世
7
わからない言葉を調べた履歴とか画面に残ってキュンとしている
7
窓に張るヤモリに猫の名を付けて秋の夜長を夫と語らう
24
あるくたび四足ぶんの鈴が鳴る 軽やかなりし八歳のねこ
11
テレビでアトラス彗星見てにわか天体観測好きになるわれ
6
寂聴の源氏物語くれし人背筋の伸びた卒寿の紳士
14
やめたはずの電子タバコがフリスビーのように戻ってくる 光
4
茹(ゆ)であげた南瓜(かぼちゃ)に胡桃(くるみ)とシナモンと砂糖を少しこの秋お初
22
満月の夜風 幸福を拒むのですか ならば降伏しなさい
2
毅郎の変わらぬ声と帰宅する左の目には秋空流れ
5
ひとしきり達成感の棚眺め足早に寝て終わる連休
9
どんくさい自分(ワタシ)に一番言いたくて 「焦ると転ぶよ ゆっくりいこう」
19
あごのせは あんしんしている しょうこ(証拠)だよ ちま猫ちゃんは おかあちゃんのあんよ派!
12
故郷の、君無きさとに 蝶は飛ぶ、荒れた庭にも 咲いている花。
11
うちの猫(こ)が 夜中鳴きたる 神無月 寒き感じて 布団に潜る
9
暑かった夏はしつこく残りけり 今日も再び夏日の予想
6
虫嫌い 肩に留まるは秋茜(あきあかね) 蜻蛉(とんぼ)ならば、と緩む妻の目
16
彗星の「アトラス」テレビで見る夕べ足の自由を願わず暮れる
16
いつも名前を思い出せない花がある 別名は曼珠沙華
5
また連絡しますね。使い使われた言葉がまるで遺書のよう
6
眠れぬ夜 まるで百合みたいな言葉に囲まれ窒息の心地
4
三錠半半の薬で構成される身体(からだ)で明日(あす)は海へ
5
隙間風の音を子守唄に 冬用の言葉を抱きしめ眠る
4
この道のつつじの花は 時もなく いまをさつきと咲いて迷える
8
帰省せし娘は妻と大鰐へ、スポーツの日に温泉だとか
12