目標は二桁勝つと掲げるも怪我で離脱かこの長月に
4
暗い部屋エアコンの音響いてる 29℃が眠りへいざな
13
勝ち馬に乗りたいだけの県議らの もろ首はねよ兵庫県知事
5
右肩に三日月ひとつ引っ掛けて夜の帳をおろすお仕事
6
野球手に四桁はずれた額払う もろびとたちの異様な倫理
4
今までの自分を必死におさえつつ 我慢比べだ貴方と私
12
「1日に3本ホームランすごいすごい」 「ふ~んそうなんだ」と無関心層もあり
7
枠のなか風も無いのに枝揺れる遊ぶ子にだぶる美声の主
6
利き手の怠さに潰え今日を閉じる 残念無念まだ終わらん
6
期待背負う翔平君のホームラン快挙に拍手記憶にすり込む
12
通勤の電車車内半袖と長袖が混じり季節わからず
9
大荒れのあの子の海を見つけても 小瓶に文字を詰めて流すしかない
4
辛くても息を抑えて手づかみでホールケーキを呑んで眠るの
10
七百歌記念の歌を詠みたくて思案すれども挙げるを忘れ
11
実在しないものばかり追いかけて 僕らはきっと旅人だった
8
孤独なもの なにいろになる アルファルドのだいだい橙になれ 先に連なれ
4
罪と罰裂けては消えて行き詰まりあなたを想い今に見ていろ
6
悩んでもなんとかなるなるなるなる ひと息ついて丸くなる
20
マニキュアをそっと塗ったらはみ出して 私の人生いつだってこう
11
誕生日バースデー前夜しづかに更けゆきて あした七十四となる母
15
今日もまた季節外れの暑を残し 素知らぬ顔でストンと陽は落つ /そこだけ秋
18
背中側ふみふみされて ぬくもりに ねこのいのちの尊き日々よ
20
ネイル塗るため息ついて手をかざすあの人色に染まりゆく青/性転換したった!(笑)
7
あなた色水色空色雨ブルー私を映す手鏡の色
7
堅き樹へ釘を突き刺す丑三つに血の色滲む赤き月あり
6
ここに座す月はやっぱり現れてヒイラギナンテン秋の讃美歌
11
スケジュール帳を選んで少しだけ明るい気持ちになれた幸せ
25
どれだけ せつなくなれば あの人に この気持ちが 届くのだろう
4
人生の旅人開いた傷口もそのままにして歩まねばならぬ
12
褪せた色紙しきし 鉛の筆跡だけ強く 教室にいた孤高の画家よ
6