今はまだ背景でゐる稲の穂のすこやかに待つ静かなる午後
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風わたりうそぶく虎の箋注に [Well-definedは求めていない]
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青年のダスゲマイネは屈折し正義の手先や悪の味方に
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ときどきは上の句だけで詠み捨てたい 誰かに下の句つけてほしいし
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すごいなあ こんな歌詠む人がいるのか なんだか世界が広がる気がする
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ハラヘッタ メッチャキバッタ ハタライタ ガストデメシデモクッテカエルカ
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腐れ縁だと思ってたヤツが今はとなりで寝ている男だ
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飲み疲れ帰りは日を跨ぐベッドに直行悲しみのマンボウ
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ファミレスで 健康的な モーニング 独身の我が身に 染み入るおいしさ
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神様もサボタージュする日はあって、世界も僕も自由なはずで、
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夏の夜に濁した笑みと温もりと眠れば透けるノスタルジック
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行きがけに持ってきた傘 帰りがけには持ってない 予想通りさ
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ハートにも星にも寿命はあるんだよきみの「いいね」はいまも生きてる?
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秋風にあたたかい缶コーヒー求む自販機はまだつめた〜い夏
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束の間の 逢瀬に火照る 西空の 朝月の背に 藍を重ねて
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秋の日を春の日と思ひ描くとき濃く薄くあるひかりとであふ
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衰へてゆくときならば秋の日の繭に眠れる日だまりは何
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時をまつものをつめこむポケツトにまつぼつくりとどんぐりとくり
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ちょっとまて それでもしかし あるいはさ ごめんこれだけ 逝かないで
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銀杏と金木犀がむせかえる便所のような秋もまた秋
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短歌ハイ 少々過剰な全能感 私は私の歌が好きだよ
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自販機の足元で鳴く蟋蟀こほろぎはただ蟋蟀の生死を歩む
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感覚と感情の緒をこの箱に繋いで描くボクの王国
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錆びて朽ち崩れて塵に戻れたらヒトのタトゥーは消えるでしょうか
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役割を解かれた朝は慰めに「準備中」って嘘を貼られて
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詰められて吐き出していたあの頃は二十四時間輝いていた
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冷たくも熱くもなくてゴメンねとコトンと出した缶の珈琲
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まだ君は繋がる場所を探してる星がこんなに輝く夜に
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草原で膝を抱えた自販機と空から降りてくるものを待つ
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金木犀 姿は見えねどいいかおり ホワイトリカーに漬けてもいいしね
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