勢いで買ったギターを立てかける君といたあの夏の標本
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台風の目につつまれた戦場が無風の中で色を喪う
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‪誰でもいい、けれど私はダメなのね。自分嫌いはあなたのせいね‬
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‪しがらみのなさの嬉しき明日から異動があれどどこでも行ける‬
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才能かそうでないかもわからずにもてあましてる二十一歳
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戦争のあった元号考える明治昭和も三文字である
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新元号令和となればどこか不安三文字だからなのかもしれず
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「珈琲と煙草優しきマスターが言うとても相性がいいのですけど禁煙なのです」
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オリンピック近づくごとに着々と禁煙となり喫茶店らは
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セーラーの女子高生は自らの価値を知らない知ってはならない
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隅っこで暮らせるものなら暮らしたいくまねこかえるすみっこぐらし
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一年中真っ白でいる吾の腕をけっきょく灼かない君なりの夏
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季節ごと変える雷雨が過ぎ去ればあなたにみせたい栗色ニット
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さめやらぬ夢のほとりにおく露のかわくまもなくものおもふころ
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‪あれが今あったらいいと思う日のために捨てられない女です‬
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‪この愛は本物だけど区切られた時間の檻が隔ててしまう‬
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自らが規格外だと嘆く時ビー玉ガラス散らばし遊べ
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きみがいま愛とか呼んでいる瓶の中身がなにか知っているのか
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眷属が立ち塞がれた道開き 継父亡くなる共に奇跡を
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ほのぐらきパリのメトロの通ひ路に玲瓏と鳴るヴィオロンの音  
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全国シャボン玉安全協会員たちがならんで満月を見る
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暮れてゆくサマーバケーションとともに鳴く泣く踊る道ばたのせみ
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トカマクだ、いやヘリカルだ、で盛り上がる。理系みーはーやめられない。
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掲示板、罵詈雑言に揚げ足取り。奴は元気と、安心する夜。
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最後までやり切って行け、さもなくばその青春の亡霊となる
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朝曇り常夜灯の今も光りける 我が住む町もまだ眠りの中
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ばらばらと 落ちた銀杏の 深緑 汗拭いつつ 踏み分け進む
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おかげさまで肩まで伸びたこの髪はきっと僕より君を覚えてる
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コットンの白き布団は柔らかにいつのまにやら空飛ぶらくだ
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台風が激しいならば最初から休みにしろよ職場学校
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