イエスタデイワンスモア この曲がトリガーと知りぬ 秋タイムマシン
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朝からジャー 朝からジャーを繰り返す トイレの神様 今日はご機嫌
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数寄者すきものそやされたくて忍ばせた 七本骨の折り畳み傘
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のみこんだ町をイオンが吐き捨てて色を奪いてあとかたもなく
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この先に 夢も希望もないけれど ただ静けさと 草の香があり
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自販機の生卵買って帰った日 振り返るだけで過ぎた賞味期限
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ポキポキと前歯で砕く枝豆に思い出さるる盆の夕暮れ
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換気扇止めて気付いたコオロギと鈴虫と冷蔵庫の音
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昼飯のカレーで焼けた上顎を霜の降りたるウイスキーで焼く
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長袖を着てはわざわざたくし上げ手首に感ずる秋の空気よ
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虫刺され眺め今夏を振り仰ぎ おぼろな記憶にコオロギの遠く
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この風は秋の素粒子滲ませた学校帰りの君のくちぶえ
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いつかもうあなたやわたしでなくなって出会わなくてもよくなる日まで
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伏臥位ふくがいは有鱗目のエソロジー イグアナ亜目オオトノゴモリ
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世の全て厭わぬフリをしているというのに左の耳よ 謀反か
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ふにふにのほっぺが可愛すぎるから唐揚げにして食べちゃおうかな
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この夏の日焼けと傷を制服の下でひっそり飼い始める日
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ピカピカの秋刀魚さばいて三枚に 食す家族の笑顔想いて
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なにごとも選べぬ吾にぎこちなく老扇風機は首を振るのみ
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「推し」が好き 貴方が生きてるだけで好き 貴方の輝きが私の主食
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貸りていた教科書の隅「バカ」と書き笑い合った日 忘れずにいて
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飲みかけで君が置きたるコカ・コーラ ベッドの下に置き去りの夏
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北東の空にたなびく五重線 楽譜詠めない今が悲しい
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強くあれ 人と争う こともなく 優しいだけじゃ 本望遂げず
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検診に 行く前だから 緊張し 眠れないのか 情けないやら
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罪のため 人に触れ合う ことさえも 恐れていれば 善も遠のく
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ひっそりと 貧民窟の 佇まい これでいいのか 我が道なのか
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新しき 世界を広げ 挑戦に 満ちた人生 歩めるはずが
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自らの まわりに築く 塀のため 世界は狭く 視野も限られ
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持ち物を すべて調べて 武器にする 何か忘れて いないだろうか
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