夜に喰う抹茶アイスで気休める安い幸せ私の身の程
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ふと気づき詠みたいことなどないくせに筆を執っては不毛な短歌
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手の中のなまのネズミのあたたかさ、のようなものが欲しいってこと?
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吸っている 吐いてもいるこの空気を読めない僕は 辞書を燃やした
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もういいや 生まれ変わって百均で売られてそうなサボテンになる
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なぜ生きているのだろうか こんな日を あなたのいない 白い世界で
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失ってゆくのだろうな ざらざらと 痩せた身体と砂浜の城
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僕もだよ寂しがりだね草の穂にすがりて動かぬてんとう虫は
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孤独感ふかめて独り歩きゆく夜に落つ花風にころがる
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自らの 限界知らず 諦めて 悔いがないとは 決して言えず
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殻破り 次の世界に 出で立とう 己で作った 巣窟捨てて
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一般に 失うことを 恐れれば 得られるものも 限られるもの
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この庭の雑草強く空からの陽も雨も月も栄養とする
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ビルの狭間 旅客機さぁっと すり抜けて さらりと時が 過ぎゆくように
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抱いてる 夢を諦め きれなくて 画面の中に 投影す移してるんだ
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まだ葉月 脱落したセミ転がって ひどい暑さで夏が死んでる
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天照らす空照らすとき雲の果て涙のひとつ垂れる大陸
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霞みある朝にも香るものがある雑踏鳴りし人のまにまに
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ベランダの八月の青 早朝のまなこは冴ゆる月の名残に
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海の底 海面覗く スキューバダイバー 僕はラムネの瓶底覗く
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聞きたくもない音楽が隣から、ではなく私から聞こえてる
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幸せを 追い求めれば 逃げてゆく そこにあるのに 影法師やい
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容姿さえ 美しければ 幸せと 思う少女の 危ない本気
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知りたいな どんなに一緒に 過ごしても 君の秘密を 夏に任せて
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愛すれば 愛されること 時にあり 愛し合うこと これに勝れり
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幸せは 天から降る 露の如 受け取る者は 喜び浸る
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神の知恵 頼る者には 恵みあり 頼らぬ者に 思い及ばず
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いいことも 悪いことさえ 丸のみに 精錬された 人となるため
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生きてれば 一期一会の 出会いあり 抱きしめる程 恋しく思う
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励ましを 与えてくれる 友となり 心の秘密 打ち明ける時
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