箱のまま押入れの中プラモデル 生きてるうちに組めるのだろうか
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「何故?」は人を生かすらし それなら「しらんけど」より 「なんでなん?」で行こう
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ひらひらと散りゆく花が今日もまた平和な日々を訴えかける
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たまたまとまるまるそれが僕のこの大事なとこにつけた名前よ
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花盛り 君は「綺麗」と 言う癖に そんな私を 明日は踏むのだ
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脱ぎすぎた 自分の殻を 捨てられず またも集めて 再度着なおす
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見合いして一目惚れした出会いからいい夫婦だと気づく日が来た
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「てか明日、地球最後の日だってさ」ハートに折られたメモを隣へ
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桜見て 去年はずっと泣いていた あの日を想い 切なく見上げる
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自転車を漕ぐ春雨が顔を打つ恋に笑ってただ浴びる雨
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この味がいいねと言ってくれる人 にはおらぬが サラダを作る
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何もかも 上手く行かない ひとりでは 乗り越えれない あの日の殻なか
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君が吐く綺麗な嘘に刻まれて僕はこの星で死ぬことにする
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結婚が「墓場」であれば今は何処? 君さえいたら どこでも幸せ
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影が薄い僕のあだ名は透明感 あなた のように汚れてみたい
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オムツとか 何でも買ってやれるのに 声かけれずにパチ屋に捨てる
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満ち足りぬ 欠片をいくつ 集めても できた形は どこか歪で
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本を売るための梱包 重すぎる君の思い出きれいに詰める
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なぶりたい あなたの薬指ゆびの その銀環リング 溶かしきるまで 舐め尽くしたい
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柔らかな日差しを浴びてすれ違うあの子のまぶた春のきらめき
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軒下できみと夏の日ラムネ味しゅわしゅわと弾ける甘さ
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歌詞にある「あなたの黒い電話帳」 あなたのスマホの私の番号は?
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なんとなく気まずい空気が流れ出す寡黙な息子と二人の夕餉
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あの子には母が居ません私にも父はいません悲しいだけの父の日母の日
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シアワセです その時降りる希死念慮嘘吐いてまで噛む口が痛い
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あの頃に笑い合ってた私とは違うねきっと、多分あなたも
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駅月一ショップ、コーヒー屋、カラビナ、パラフール、素敵な作品ありがとう
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義母と来た 桜見たさに 妻と来る 千鳥が淵を まぶたに刻む
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君去りし後に滴る余韻さえ 許してくれないそんな関係
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上の部屋動き出してる音がするコロナ回復の兆しに安堵
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