結婚に失敗したと言う君はそれでも前をひたすらに見る
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再会のかつての職場のマドンナはチーママになりなお妖艶に
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エンドレスエスカレーターどこまでも続き止まらず終わりが見えず/今朝の夢
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南瓜かぼちゃ煮る 普段のおかずと 母言いし されど気付かじ 今日は冬至と
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冬至り 完済知らせ 届きたり 長き戦い 終わるよろこび
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三役を終わらせ会を抜けし今日 肩は軽々スキップで帰る
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冬至来て 湯ぶねに浮かぶ柚子五つ 香り漂う 年の瀬迫る 
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大切の基準が傷や汚れなら私はきっとあの子の宝
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玄関に今日一日が透けて見えきっと大吉だったんだなあ
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テレビさんねんねしちゃったみたいだね。かあかもねんねあなたもねんね
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宝くじ 便利な時代 年末の 大きい夢も ネットで買える
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断捨離は頭の中にインプットなのにやらない(できないじゃなく)
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人の居ぬトイレタンクでちたちたと修理無料の借家の強み
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悔みおり空に輝く星月夜寒々しくて涙こぼれる
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働けどと言った啄木過ぎたのか濡れ手に泡と今も啄木
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ところがね子どもに童話を読み聞かせ赤ずきんが食べられるとこ
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寂しさの気持ち高まり涙する男のくせにと我が身責めたり
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綺麗事抜かして人物評をする苦労知らずのお前なんぞは
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意味なさず落ちてしまった大学の受験費用を散らして終えし
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銀杏の季節は過ぎてさて次はおせちが来るかと待ち遠しくて
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勃興期すぎたファッションストリート首から下げたチェーンが道に
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言い切れぬあいつが悪いという言葉世間の見方と家族は違う
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赤福をさていそいそと持ってくる母の微笑はモナリザのよう
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明けぬ夜止まぬ雨など無いらしい待てども来ない希望ならある
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匆々そうそうとぼくには最早二つだけまだ来ない死とまだ見ない神
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マチアプで見つけてくれた感謝を その老眼鏡とあなたの指に
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雲空も太陽さえもぼくの死は意に関せず何事でも無し
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ひと息で澄んだ空気が胸に満ち痛くなるほど冷たい朝よ
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海水は止まることなく輝いて絶えない青に吸われる意識
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地下鉄のドアーが閉まる静けさでぼくたち他者が共に運ばれ
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