炭酸の泡みたいには上がれない。貴方の腕にしがみついても。
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青白く光る窓辺に朝灯る 内の夜では夢の影浮く
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一年じゅう秋だったなら洋梨がオールシーズン食べられるのに
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春と冬反復横跳びくりかえし こころを気遣いドーナツを買う
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ある程度感情の機微には鈍くありたい そっちの方が気楽。
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立つ春に 届けとばかりウグイスが 声張るほどに暦疑う  
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淋しいも悲しいももう思い出せないってそんな顔で笑うの
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カルディでコーヒーもらう気満々の 母、肩すかし 店員さん不在(あるある)
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その名前は「勝利」に由来するといいその切り札を引いた世界は
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スキップするみたいに歩いたきみの生まれる春を過ぎて
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鈍色の空 「雨に流されて桜がきえちゃう!」 散るのが好きなくせに何をいまさら
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花粉症 洗面台で鼻映す 誰やこのチベットスナギツネ
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雲垂れて ひばり鳴く声 天高く 記憶読み込む 菜の花の群れ
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冷凍庫ハーゲンダッツが3個ある 今に見てろよ何でもやるぞ
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幾度いくどでも ついふりむいて たしかめる そこにいるのが ただ安心で
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メモ帳を 買ったはいいが 引き出しに 在庫過多だね メモリーゼロか
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理不尽と闘う場所へ皆集え 波風立てるべきときはある
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葛根湯飲んで布団を引っかぶり 雑炊つくる体力温存
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新たなる踏み出す一歩生徒らと巣立つや共に従兄弟転職
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やや寒い店内啜るせいろ蕎麦ナビが教えた他県の老舗
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ガタン、ゴトン、ドサァ、ユラユラ、ブンブンどの音が怖いかな?
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春の暖かさのあとの、真冬並みの寒さ、こたえます
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明日出れば、あとはテレワーク、週末に向け、ラストスパート
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帰りの電車でのまどから、灰色の空、まだ降ってない雨
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孫もいいが、🐶コットンさんも、お元気かな
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たっぷりの仕事こなしたあとの、カップソフトの甘さが脳に染み渡る
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帰りの電車で、パソコン開き、丸見えで、お仕事ご苦労様
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春をゆく 東風とミモザと 鵯と 月の呼び名を よく知るあの子
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平安の 和歌の時代は 風雅でも さぞ寒かりし ただ火鉢のみ
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かけるこをおふ わきめもふらず とりあえもせず
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