いとおしき歌は彼方に響けども 届けたき君が胸に届かじ
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新聞のうえで爪切り片隅のしらない誰かの詩にそえる月
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頬骨の下にいるやつ首の横あたっているのに逃げるのに長け
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昼歩きしたくなる日もあるものね夜歩き好きの私だけれど
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かじかんだ指をあなたのポケットに好きだからこそ恋に飛び込め
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かざぐるま月9の風に当てられて ゆっくり回りだす午後10時
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ブルースが加速しそうな音ばかり右も左も響き渡って
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恥ずかしい記憶が突如蘇り次から次に 押し潰す気か
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冤罪を訴えてるのに「正直に喋って早く出てきて」と妻
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苦労してチカン冤罪晴れたのに妻と娘はまだ信じない
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傘ならば「かさない」だけで済んだのに蓑乞うゆえの凝った断り
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わたしには笑える罪と笑えない罪があるけど、どっちから聞く?
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またも季節がめぐり来て家のあちこちにクモの子がいる
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スマホ画面の静電気吸い寄せられてつく虫の、いや毛玉かな…
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突っ伏して泣いているのか生きてるか微動だにせず音も聞こえず
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うすぐもるカーブミラーのいい男なんだ俺さま俺じゃないのか
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起きてても夢でよく見る灰色の街にちょくちょく行ってるみたい
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そんなこと目をうるませて言われても直せる技術持ち合わせない
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五年前買ったゆたんぽブリキ製錆びて穴あきもう使えない
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マジックリンの替えは何でボトルなのかと思いつつ買ってしまう
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悲惨さを子どもの死とかで描写して消費している感情産業エモエコノミー
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型で良かった いつか何かあれば私と同じ血で生きて欲しい
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君からは話しかけてはくれないね 全て私の独り善がりだね
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雪見だいふくを1個だけくれる人 1個と言っても半分だけど
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半年も過ぎれば忘れられるらしい 4回目の半年が始まる
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これ以上困らせないでと嗜める 優しい大人は怒ってくれない
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勘違いされて大変だったって君は言うけど じゃあ事実にする?
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私まだ大人になれない1920歳迎えたらワサビ食べれる?
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内容は問わない あなたと話したい。でもその話、実は2回目
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真夜中のかたちなぞつて見えぬ月の杯で嗜む海底捞针
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