渋柿や吊るすその手も皺の入り限界集落秋の編
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揺れている貴方の声に呼応して 月が欠け始めようとしている
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どちらかと言えば機械が人間のねじれゆがみを模するのだろう
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繕った 声はいらない ざらついた ほんとうの空を知りたかった
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歌なんか よめなくってもいいんだよ そう死に急がなくともいいさ
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飛行機のお腹を眺む夕暮れはカレーの匂いで我を鎮める
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乾いてく生ハムみたいな愛です今夜かんでくだいてのんでよ
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真夜中にお腹をすかせた僕たちは背徳的な朝を迎える
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からっ風の匂いする君その頰は雪の匂いもする君は季語
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マイナンバーカードを海になげすててただしいことだけして生きていく
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人生は 旅と譬えて あちこちを 見ては歩きて 故郷に戻る
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一週間 誰か止めてよ 同じこと 繰り返す度 虫唾が走る
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心配は 要らぬお世話か お節介 誰も頼らぬ 淋しき孤独
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問いかける 他人も少なく 我惑う 時がひたすら 終わりに向かい
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外見や 姿形は 見れるけど 心の中は 誰も知れない
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臆病で 神経質な 心には どんな薬も 苦き杯
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青春を 負い忘れたる 結末は 老いて未だに 若きウェイテル
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表面は よそよそしくも 心には マグマが燃える ドロドロとして
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恋慕う 君も眺める 月食に 迷い狂いて 止めが利かず
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月食も 滲む涙に 浸されて 朧月夜と 思わぬでなし
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感情に網目のような血液が走り出すから夕暮れが好き
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白々と煙の上る秋空よ君のハートはあまりにも濃い
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気のせいか犬と子供らから何故か舐められやすい気がしています
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つぶやきで生まれた私の分身をキュキュっと締めてシチューにします
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ナポレオングラスに招く氷かな明かりを消せば冴えるVSOP
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特急の乗車位置ではない地点から特急に乗ると着きます
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赤本を解いてふと顔あげたとき窓の向こうに部分月食
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あかねさす教室でページ捲る音聞こえて自分も頑張らないと
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ああみんな優しいんだな太陽も死ぬのに騒がずに生きている
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月蝕のニュースを聞いて空仰ぐ赤黒き月蝕まれつつ
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