部分月食 見るために あの道上がった 白い吐息の冬
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気付いたの。君の好きな子が誰なのか。可愛くて勉強できるあの子でしょ?
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目の前に立つ人のウールジャケットにたくさんついてるたぶん猫の毛
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わたくしの祈りが宿り手塩かけまばゆく育てば「きらい」と言われ
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朝寒に尻尾を振って彼氏来るうちの娘クンクン愛犬デート
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うそをつく痛み無くして路地裏を歩み生きるかへのへのもへじ
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未来から手紙が届くわたしまだ死んでいますかパパママみんな
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「人類はおわりました」とアクリルの碑が空に透き地には花束
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3番目くらいに好きだったバンドのギターリフに置いていかれる
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要はそれ「収拾つかなさ」ではないか神とか呼ばれたりしているが
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ばあちゃんの肺がん転移してないって爺ちゃんそっちで彼女できたな
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モテ話の友の自慢に耐え続けシャンプー中のミケの気分だ
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長袖のボタン解れて秋の入りテント畳んでアルバム綴る
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ガタンゴトンそれぞれ文字を追う二人ふと顔あげる海を合図に
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舌の上を 海にしたくて夜店では ブルーハワイを頼むとこある
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今日こそは今日で最後って言わなくちゃ あたし健全な恋がしたいの
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たぷたぷと時の流れを感じつつ心地の良さに目をそらす日々
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不揃いな白と黒からメヌエット 跳ねる襟足 つめたい小指
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掴まれた腕割れた指舌の味あなたの顔は思い出せない
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しかたない、とは思うけど許すのは嫌だな われらを生んだ何かを
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オーロラになれないかたは放課後に校舎の裏でまた会うでしょう
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湯どうふが美味しい。それはそれとして、夢に浸れば奥飛騨の湯
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星空がそっくりそのまま落ちてきて頬を切り裂く夢を見ました
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心にも使い捨てカイロ貼ったなら「あったけぇ」って微笑むかしら
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ALONE AGAIN 壊れ て しまえ秤など 時ぐすりさえ忘れるほどに
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山霧の日ごとに出でて 染め上ぐる、楓の衣 今そふりつる
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この桜 誰が主の卒塔婆か。洞の茸に訊いても 言わぬ
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僕らはいま最高速度を更新し深夜一時に読むドロヘドロ
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健やかの擬人化みたいな人だね なりふり構わず長生きしてよ
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悲しいかな 陰陽二つに わけられて もらった性格 変えられない
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