つなぐ手の温度がまさに春めきて 人類はいま滅んだのだろう
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自信作を評価されず心ね、隠したままのウタの数々
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魂極たまきはる命の限り、身の限り、世人よひとのために尽くす誠人まめひと
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星よりも 目映く光る 飛行機は 近くて遠い あぁもどかしい
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食べ過ぎて気持ちが悪い。ドーナッツビュッフェはもう、当分はいい。
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半額の肩下げ鞄と半額の財布を買えて大満足なり。
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文学の良さは知らねど芥川作品ぐらいは読もうと思う。
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新しい言葉知るたびメモ帳に書きとどめ置く、学者気取りで。
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シーチキン、マヨと混ぜて焼きたてのトーストにのせる日曜の朝。
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パソコンの前に腰を据え降ろし、ひたすら歌を浮かべては詠む。
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反応が欲しくて、ひとりこのサイトに歌を詠んでは書き連ねをる
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現世うつしよありく日々は根無し草の風に飛ばされ流されるごと
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靴紐を結ぶときに、ふと君が僕を呼ぶのを聞いた気がした。
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道を知るために幾つ詠みにける 如何程澄みぬるワレが心は
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買い出しを終えて篭もれる吾が部屋のパソコンの前で歌を練り出す
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こころより睦まじかるべき人もがな 同じ桜をともに見まほし
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だだこねてわめく少女の号泣にせむかたなくて心苦しき
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公園でお姉様をからかう子等 みるみる赤いの私だけ追うの
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本牧の涙もしとどの往日は妬心と捨てましょ 百舟ももふねの泡
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雨だなあ 夜はカレーにでもするか 明日のごはんも炊かなくちゃなあ
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夜は闇 世界でひとりきみだけを見つけられたらもうそれでいい
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渋谷では茶道の心得あるひとが流行ってほしい ねえお茶しない
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聖夜には列なす恋人たちにむけ枯れたサボテン配りあるいた
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れつをなす野良ねこたちのゆく先に世界の終わりがある気もする
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夜夜中よるよなか紫煙をほつほつ吐くときに魂をともに吐いたりもする
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現金をいくらかやるからきみの顔を一発殴らせてはくれないか
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おめでとう、式は挙げるの? そうなんだ、スピーチだったら任せてくれよ「ずっと好きだったんだぜ」と歌うため一人カラオケ予約しとこう
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感情を「感覚的じゃない?」と母笑い 「感情量豊かと私は想うよ」
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酸欠のような頭痛に苛まれつまりバ先は宇宙だと知る
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春めいた仕草で本を読めばほら25ページが風でとばされた
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