柿の実が たわわに実る 晩秋の 貴重な晴れは 洗濯日和
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金曜の夜が一番好きと言う小二の息子の選ぶE.T.
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久々に犬も食わないナンとやら 秋刀魚の塩焼き二人で黙食
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枕元 灯すあかりで 本を読む 秋の夜長の 楽しみ増える/『花散る里の病棟』
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寒くても もう戻れない どうしよう 暖房つける つけない迷う
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霜月の賀状じまいの挨拶文 人の断捨離したよなされたよな
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内に秘め緑の芯に黄のまるく秋明菊の蕾膨らむ
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肝臓に しこりのあると 医師の言う 悪夢か現か あぁ藍染めの空
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病院の ベッドで独りひとり見る空と 今年最後のツクツクボウシ
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患いて 焔の玉を腑の中に 抱えし痛み 君取り除け
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点滴の落つるは遅く 雲速し 窓はキャンヴァス 茜雲あかねぐも染め
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幼少に 給食残し 叱られて 今は完食せし 病院食
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何よりも 人を大事に する人に 願いを込めた 子育ての日々
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来る度に 癒やされますと お客様 有難きこと 仕事の醍醐味
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泣きたくて 入ったトイレ 汚すぎて 夢かと思った 現実だった
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朝メジャー 昼はパ・リーグ 夜ニュース 今日の話題は 野球三昧
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自転車で 車道走ると 嫌がられ 歩道走ると 違法になる は?
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あす休み 私の中の 風呂キャンに 今日は負けます おやすみなさい
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何気なく腹肉掴みその厚さにたまげるやら憎らしいやら
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紫の朝顔ひとつ残り咲く黄の葉をゆらす秋の夕風
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サイゼリヤ パスタつるつる孫のに顔ほころびぬ財布のばあば
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一段と 深まる秋の 早朝は ポーチドエッグと 珈琲淹れて
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転ばぬよう自転車ノロノロ走らせて特売品と帰る秋の日
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ただ黙し 憧れて生きむ 胸の闇に 閃光の花火 轟きて開く
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旅先の神社で深く頭下げまたこの場所に来られるように
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つがい鳩 エゴの小枝に つかまりて 仲良く木の実 啄む日曜
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秋まつり 子どもの獅子に 笑みこぼれ 感慨深く 大人集まる
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靴べらが 楽だってこと 今までは 感じなかった はずが今では
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滑舌がめちゃくちゃ悪いおっさんの「金貸してくれ」だけ聞き取れた
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日の暮れの西側座席の眩しさが不意に懐かし午後の踏み切り
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