舞うだけに飽き足らず泳ぎだす雪に閉じ込められし冬の始まり
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白珠の散るかとぞ見る小夜しぐれぬれて帰りし妹が黒髪
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生きていくことに決めたら純粋でいられないから死んでゆく歌
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‪人形になってしまえば曇らない瞳、魂、核と呼ぶもの‬
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‪スイッチを切って今だけ今日だけはあなたのかわいい人形になる‬
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‪この先をひとりで生きて行くために:・・・・・・・・・・・・・・‬
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久方のファストフードの割引券 熱きポテトでほくりと生きる
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育ててる そう自負してた 気が付けば 娘達に 育てられてた
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暑すぎて イカれそうに なったのに 急な冷え込み ないものねだり
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満員で押し込められた人、頭 タピオカみたい握り潰そう
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唐突に ラインアプリが 初期画面 無人島で 叫ぶしかない
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はじめまして リボンを解いた制服の下は隠しきれない大人の匂い
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枯れ枝に 空の鏡は ひび入るる ゆゆしくも なほ あはれなるさま
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犬のうた 猫のうたほど増えてよし うさモルモット なんでも増えよ
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置いた手に尻をのせて丸まって重いと抜いたら我を見る犬
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つらいのは気圧のせいにしちゃいましょう あったかお風呂でゆっくり寝よう
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ひとつづつ蝋燭ともす長き夜の思ひまされど逢ふすべのなき
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二人とも猫舌だから 欲しいのは火傷しない温度の幸せ
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自販機の缶スープ開け立つ湯気は 寒空浮かぶ雲となるらむ
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とりあえず重き頭を空にしてNetflix1日見る日
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誰よりも認められたい 何者になりたくて足掻く 若者の歌
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めづらしきシャボンの泡のにほひする霜月尽の夜の仕舞湯
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連日のカマキリ出現なにか断つ 不幸切り取り秋の陽の昼
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うたかたと知ってはいてもなお紡ぐ ここに誰かが生きた証を
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悲しみも別れもいまだ 知らぬ間に いっそ露と消えてしまいたい
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唐揚げの皮に ぱりっと噛みつけば 弾けて じゅわん みわたる 夜
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キンギョソウなぞに ゆめゆめ惑ふな アサリナは此処に咲き渡りける
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何方いづちにも くかたありて はばかりて なみだに沈む 夜の冷たさ
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‪御神籤に書いていたけどわからない足りてないから足るを知れない‬
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霜さゆるあしたの空の結ぼれを解きつつなくや朝鳥の声
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