粉々に割れしまったメッセージボトルを今も砕き続ける
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応援や愛を綴ったメッセージゴミの漂う海へと沈む
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恋愛の物差しかなく、沼だとか言ってるやつらは、席外してね。
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費用対 効果がどうの 言うヤツの 採算性が オデコに見える
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文通に香りを薫りと書く人がいた 香水をつけてみようと思った
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如何さまに思ほしめせか日向ぼこ邪魔していじるわれの肉球 /猫短歌 本歌取り
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真夜中の恋争いに痛めたる我が肉球に指な触れそね /猫短歌
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肉球を舐めつつ思う如何さまに打ちてしやまむかの恋敵 /猫短歌
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念入りに研ぎし鈎爪の一撃にかの恋敵塀越えて逃ぐ /猫短歌
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血まみれのわが鈎爪に怖気づきわが恋猫は路地裏に消ゆ /猫短歌
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久方の光のどけき縁側に恋猫思い返り血を舐む /猫短歌
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ベランダ経て 柔軟剤の香り纏う風
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デートのプランAIで決めないで そこでアイは感じたくない
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いつもなら 小言煩い その口も 喉がガラガラ 暫しの休み
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辛辣な 言葉は要らず 微笑みが すべてを照らす 希望の光
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あれをしろ これはするなと いう前に 命を捨てる 覚悟はおあり?
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完璧な 人はどこにも いないけど 成長できぬ 人もまたなく
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安住あんじゅうNOオアシスNOジュテームNOオーマイ脳はお歌にボーン
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顕微鏡貴方の涙を覗いても 滲んだ僕は綺麗というしか
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寒さ返る 囲炉裏火弾け 茅葺きの   峠凍てつき 月影冴ゆる 独り酒酌む
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波がしら 引いては寄せて 泡となる 朝霧湧きて 磯小島映え 光さし 目覚むる海に 舟を出す 静寂(しじま)を抜けて 明日(あした)を拓かん
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降り積もる 雪に吸わるる 音もなし 霜柱踏みて待ち人来たる 灯り灯り 馬いななくや 春隣
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「いつ帰ってもいいように」ドアのチェーンはいつも開いてる
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「ダメな奴だ」と自分を呪う癖にようやく気付く夜
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「やったか」と言ったばかりに残党の不安がわたしの寝首をかいた
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きみがいう のこったしろみは どうするの? のこったしろみに きみをかさねて
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缶コーヒー ひとくち飲んで 深いと言う キミは笑うが マジだよ俺は
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滝つぼに 梅の花 散る 樹つららの  雫したたり  梅の残り香
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