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泡沫
(
うたかた
)
の 生まれて
撥
(
は
)
ぬる 一
刹那
(
せつな
)
然
(
さ
)
ればこそ咲く 花は美し
1
逸早く
燻
(
ふす
)
ぶ炎に胸焦がし立てる煙は華と昇るる
1
打ち込んだ言葉もいつか消え失せる 意味がないけど 切実な泡
3
気がつけば圏外になる
Wi-Fi
の誰とも途切れた不安と寂しさ
2
一時間以上なめてるアメよりもガムが長持ちすること知った
0
「恋愛」も「夢」も「わたし」の栄養であって「そのもの」ではないんだね
1
魂をかけた恋愛が終わって夢も失うのに生きている
1
あのひとが好きだと言った曲ばかり溢れるりれき一人カラオケ
2
しぐれ降る生駒の山の峰かくれ見ねど恋しき君がまなざし
3
冬の風 いつになっても 慣れなくて 悲鳴に聞こえる 誰かの悲鳴
3
泡沫
(
うたかた
)
の名に似合いしは
短歌
(
みじかうた
)
いつか消えゆく心の墓標
5
いずれかはこの身も朽ちて消え去るがこの苦しみはどこへ還るの
3
「一人でも生きてゆける」と言った日にゴキブリが出て途方に暮れる
3
秋風に ふと
熱
(
ほとほ
)
りし わがこころ もて煩ひて しのぶるは
憂
(
う
)
し
1
いずれまた生まれるならば何もない泡に生まれてすぐに消えたい
3
夕焼けが美しいほどさびしくてカップ麺だけひたすらすする
4
叫びたい言葉を何度も飲み込んで 黒い固まり腹に溜め込む
2
人間を愛せはせずに犬を抱く 愛を教えてくれた命を
5
生きるのにこれだけ力がいるなんて知りたくなかった大人になって
3
垂れ耳を持ち上げなんども「いとしい」とささやくけれど屁で答え犬
4
白い犬温もりをただ抱きしめる 死んでたまるか お前のために
3
夜もなく明け方もなくただ独り光などなくまた闇もない
8
三畳の狭い部屋にて夢を見るきっと叶わぬ儚い夢を
3
颯颯と月明かり照らす広大な野っぱらを跳べ!グラスホッパー
2
折々に皆の助けで生きている 「お金は追随」心に留める
1
しらじらと月かげさゆる道行きをかへりみすればすべては枯野
3
五時半に太陽はまだ出てこない冬というのは暗い時なり
3
ふれあいの温かみだけを求めてる怠惰の罪の罰たる孤独
1
触れられぬ触れてはならぬ花ゆゑになほ
匂
(
にほ
)
ひたち心を乱る
7
彼の人を心ならずも打ち思ふ振り子の幅は揺れ広ごりて
3
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