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やさしさの上を歩くことでも私はあまりによわいから痛い
2
公園の隅に転がる からからの骨を見下ろす瑞々しい眼
3
夏の夜の アニソンもよきリフレッシュ へのへのカッパで 元気玉打て
2
水たまりはしゃいでわたる 何事もはじめのうちが一番だから
8
絶対にこんな夫婦になりたくはないな 一人が正解でした
5
髪の毛を梳かす束の間みつめあう他人のようなあなた 誰なの
6
角砂糖
3
つ入れてコーヒーを あの日の恋はやっぱり
苦
(
にが
)
い
7
喉に孔の声なき世界に住む君へ 届けよ満ちた金木犀の香
5
期待して 連絡取れし 高校生 はやる我らも 待つ事忘るな
2
雪が溶けるように許されてみたい きっとこれは私のわがまま
2
人生は基本鬱ゲーだからこそ「なんかいいな」を見つけないとね
13
上司には「はいそうです」と頷いてつまむ
海鼠
(
なまこ
)
に歯ごたえのあり
7
自分で煮た大根がうまい いいんだいいんだ まだ生きるんだ、たぶん
2
宵闇のテントの内で聴き入るは絶えずしてある往く川の流れ
3
旅先の二日目朝の靴下に今はもう居ぬあの子の抜け毛
5
あまりに仕事できないの プライドないの なんもないの なのに、いきるの
3
私如きに泣くな いつかお前が私を軽蔑する日を願う
3
火曜日の化膿軽んじられ過労相当徒労とうとう嘔吐
4
「あとがき」が自己紹介になってゆく「著者紹介」はどうすりゃいいの
3
後先は考えすぎると破滅する 蝉も衝動的に羽化する
8
朝食べたベーコンエッグの気持ちを サンダル履きの素足は知ってる
6
皆と会ひ不思議な力を得たり 嗚呼
我
(
わ
)
は約束に生かされてゐる
4
もう逢えない 分かってるけど でもでもね もしかしたらと 思って生きてる
9
ごま油・塩だけ混ぜた キャベツサラダ ごまをかけすぎ ごまサラダとなる
7
蓮池に巣を張る蜘蛛よ我に住む
犍陀多
(
カンダタ
)
に糸を垂らしておくれ
6
簡単に夜の
食事
(
したく
)
を終わらせて そこから始まる
短歌
(
うた
)
詠む時間
7
去年より嵩張る箱に詰めし飯きれいさっぱりお上られけり
3
あの夏に彼と出逢った 一生分の
幸福
(
しあわせ
)
を手に入れてしまった
8
暑くてもしっかり湯船に
浸
(
つか
)
かります ミントの香り
体
(
からだ
)
ほぐれる
7
やりたさのまえにただしさになんのいみがあるのあとは余生 / 蝉
8
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